「虫はいいの?」ライオン・キング ぴゅあるさんの映画レビュー(感想・評価)
虫はいいの?
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CGでありながらVRで撮影したというなんだかよくわからない超絶技法で作られた今作。
確かに画はすごいけど、話自体はアニメから大きな変化はない。
というか、アニメでは目をつぶっていたことが、実写(っぽく)になったことでやっぱりおかしいんじゃないかという思いが再浮上してきた。
それはサークル・オブ・ライフ(食物連鎖)をテーマにしているのに、主人公であるシンバや父のムファサが草食動物を食べるシーンがないことだ。悪役であるスカーにはヌーを食べるシーンがあるが良い者にはそれがない。シンバの母サラビがスカーに食べ過ぎて動物が減っているという悪役が悪役たる一応の理由を語るのだが、動物は人間みたいに自分の私利私欲の為に殺すのではなく、食べる為に殺すのだ。そこに正義も悪もないように思える。
途中群れを離れたシンバがティモンやプンバァたちと出会ってから、彼は虫を食べるようになる。何それ?草食動物を食べるのはダメで虫はいいの?なにそのルール、聞いてないよ!
最初のシンバが生まれた時に全ての動物が集まるシーンからなんだか違和感を感じていたのだが、虫で確信。
まあ古くはジャングル大帝レオを読んだ時にも思ったことなのだけど、ここまでリアルに描かれるとそこばかりが気になってしまったという感じです。
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