「キングオブムービー」ライオン・キング KZKさんの映画レビュー(感想・評価)
キングオブムービー
アニメーションに忠実に実写化されていてとても見やすかった。復習がてら1週間ほど前にアニメーションの方も鑑賞していただけに頭の中で比較しながら見ることができた。
吹き替えでみる自分にとっては、不安視してたのは声優さん。特に三ツ矢さんのティモンは独特でとても魅力的なだけに不安ではあったが、亜生さんは三ツ矢さんのティモンに近く非常に聞きやすかった。その他の方も同じくとても聞きやすかった。
星を満点ではなく一つ減らした理由は、ライオンキングで個人的な一番好きなシーンは「愛を感じて」のシーン。アニメーションでは、シンバが心の内をナラに話したいが話せない、ナラも言って欲しいのに伝えてくれないもどかしさが丁寧に描写された上でのあの歌だから強く心に響いたのだが、今作はその辺りの描写が淡白に感じた。
最後に作品としての感想、アニメーションと同じになってしまうが、命あるものすべて輪となって存在し、互いを思いやり理解しあって生きていくことこそが大切だというムファサの考え。時代は変化し、経過しても変わらない正義はいつみても心に染みる。
シンバの挫折からの栄光へ進む生き様や、父の意思を尊重する姿、実社会を生きる一人の人間を描いてるようでいつみても分かりやすく心打たれる。
表現方法としてはシンプルで昔っぽい作品だが、これぞディズニー映画であり、ディズニー映画の中でも見る者によってはキングオブ作品であるのではないかと再認識させられた。