「可愛らしさ爆発」ダンボ コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
可愛らしさ爆発
さすがクリーチャー映画に関しては世界屈指の監督、ティム・バートン。
登場のあたりのダンボがちゃんと(?)醜く、可愛くありません。
予告編だと、「うわっ!気持ち悪い」と敬遠する人、全く期待しない人が多いんじゃないかと不安になるレベルでしたし。
ところがあら不思議。
物語が進むにつれ、どんどんダンボが可愛く見えてくるのです。
見馴れていくのもあるけど、微妙なデザインの変更やら、目の輝き、涙の量、目尻や仕草の芝居で、とっつきやすく変えていっていたように思います。
最後には、たまらん!めっちゃ愛らしい!と180度印象が変わってたからすごい。
現代のモラルに合わせているためなのか、アニメ原作のように赤ちゃん象が酔っ払いません。
しかしながら、ピンクの象が出てくるあたり、ちゃんと旧作リスペクトしてるのも、好感度が高いです。
物語のほうですが、アニメ原作では動物がおしゃべりしたり、ネズミのティモシーが導いたりしますが、これは実写映画なんで、飛ぶ以外にあまり物語の嘘が入れられません。
ティモシーを飼っている、姉弟とその父親が導き手であり、人間側の主人公(真の主人公はダンボ)。
原作では空飛んで、儲かって母親を買い戻して幸せになりました、チャンチャンだったと思ったけど、そのあたりが本作では折り返し地点。
その「先」があり、見応えがありました。
ファミリーにおすすめ。
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