メリー・ポピンズ リターンズのレビュー・感想・評価
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咲いてる桜は山桜ダネッ♥️
封切りで見た。今日は二度目。
オリジナルを見てこの映画を見ると、よく出来たミュージカル映画だと思う。だがしかし、オリジナルとストーリーの構成が全く同じ。ひねりがあるとすれば、オリジナルに出ていた出演者が年を取ってちょい役で出ている事だと思う。
だから、まるでAIが創造したストーリーと言った所だ。
まぁ、ミュージカルとしては良い映画だと思うので、評価はしたい。でも、もし、僕が子供の頃見たメリー・ポピンズがこの映画だったら、心の中に何も残らないと思う。だから、今の子供達は可哀想だ。
雰囲気を再現した続編
旧作の雰囲気を再現してくれた。原作『帰ってきたメアリー·ポピンズ』の設定を借りて、ディズニー映画旧作を再現した感じ。大人になったマイケルの子供達が、子供の頃のジェーンとマイケルに顔がよく似てて、よくこの子役を見つけてきてくれた。大人になったジェーン役(エミリー・マルティマー)の笑顔がとても可愛い。バートの立ち位置にいるジャックは、もう少しハンサムな人にしてほしかったな。バートがかっこよすぎたから比較してしまうし、セリフで何度もハンサムと言われるので違和感を感じてしまう。メリー・ポピンズ役のエミリー・ブラントは、旧作のジュリー・アンドリュースよりも少し冷たそうな気位高い雰囲気が、原作のメアリー・ポピンズに似ている。つまり、ビジュアル面はまあまあよくできている。
ただ、話の内容は。旧作ではもっとハートフルだった。こちらでは明らかな悪役が複数出てくる。メリーポピンズがミュージカルを歌って踊る場面ではそれを寓話風に示唆する歌詞で、気持ちよく楽しむことができない。心がハッピーになれる映画、と呼ぶにはいまひとつ。
またミュージカルとしては、旧作には名曲と思える曲がいくつかあった。『2ペンスを鳩に』『凧をあげよう』のメロディーはすばらしい。こちらでは、悪くはないけど、そこまで心に残るような曲は無かった。
見終わった後で知った特典情報で、
銀行主ドース氏は、なんと旧作バート役のディック・ヴァン・ダイク、これは凄い。旧作でもあのお爺さん役をやってたとは知らなかった。これは嬉しいネタ。
更新:夢を忘れた大人に向ける古き良きアメリカ映画のオマージュ
プラスポイント
ファンタジー方面の描写が大きく進化
昔のアメリカ娯楽映画の雰囲気を最大限活かしてる音楽、大幅に盛り込まれたダンスシーン
非常になめらかに動くアニメーションシーン
シュチュエーションごとにマッチしている衣装・ヘアスタイル
マイナスポイント
時代感を意識しすぎて「夢」以外の現代性を取り入れることが出来なかった
論理性にかける微妙に押し付け気味のメッセージ
3D・アニメーションシーンで実写人物の合成がやや甘い
数名のミュージカルと無関係なメインキャストが浮いてる
タイトルに書かれてない受賞歴
アニー賞:
特別制作アニメーション賞
実写部門のキャラクターアニメーション賞
カプリ・ハリウッド国際映画祭:
ベストコスチュームデザイン
サターン賞:
ベストミュージックアワード
映像技術の進化は凄いものでファンタジー世界はより細かく奇妙にパワーアップしている
「夢」や「起点を変えた視点」を面白い演出や音楽に乗せて描かれてる
お風呂の中には広い海が広がっており、溺れることなくどこまでも泳ぐことが出来るシーンはとても好きである
メリーポピンズの無闇矢鱈に魔法を使わないスタンスも好きである
楽しませる事に関しては惜しむことなく魔法を使うが、後半のシーンのように魔法を使う必要がない場面ではギリギリまで魔法を使わない
前作のオマージュ、引用も数多くあり、特に最後の父が子供心を思い出すシーンは「凧をあげよう」の旋律が引用され中々憎い演出だと思った
昔の映画音楽の雰囲気を盛大に盛り込んだ作曲は感動すら覚える
もちろん録音技術も進化してるので迫力・音色は段違いだ
耳をすませば前作で使われたメロディーが随所で引用されている
ミュージカル方面が甘かった前作を比べると群舞のパフォーマンスが増え演出もより洗練されたものとなった
衣装・ヘアメイクも2次世界大戦以前のイギリスのファッションに現代的な感覚も盛り込んだ工夫のあるデザイン、盛り込んだ非常に凝ったものである
アニメシーンではカートゥーン風のプリントがされてる
ドラマ「ダウントンアビー」とはまた違う趣があるのではないだろうか?
正直衣装だけ見てるのも楽しい
アニメーションとの融合は前作以上にパワーアップ
多少3Dモデルによるトゥーンレンタリングも使われているかもしれないが2Dアニメーションのなめらかさは古き良きディズニーの醍醐味であり、近年の3D+実写に呆れ殆どディズニー作品に興味が沸かなかった所を見事にインパクトを与えてくれた
反面、照明がデフォルメされてるアニメキャラに比べ人間はリアルな照明を当てられてるため違和感を感じた
輪部もリアルではっきりしすぎている、現代の映像処理で恐らくもっとうまく融合することもできただろうに非常に惜しい
歌唱・ダンスは最低限出来ているがドラマ「glee」や「エビータ」、「ヘアスプレー」、「ノートルダムの鐘」等、本場ミュージカル・ダンス・音楽界で活躍しているようなキャストが集まってる作品に比べると明らかにパワー不足である
ダイナミックな群舞と比べるとメインスタッフのパフォーマンスがどうしても見劣りしてしまう
前作の曲を使って欲しいと声が多かったものの前述の通りメロディラインの引用は多く耳をすませば前作のメロディを聞き取ることができる
問題は歌い手の方であり実力のあるキャストを起用すれば心に残る音楽を残せたのではないだろうか?
言葉遊びの多い曲が多いので吹き替えは少々難があるが特にメリーポピンズをはじめとして吹き替え版の方が幾分クオリティーは高いように思える
わざと下手な役者を揃えてリアリティを持たせる作風は「ナイトメアビフォアクリスマス」や「となりのトトロ」、「千と千尋の神隠し」以降のジブリなど昔からところところで行われてるが正直、よほど上手く活かせてない限り私はクオリティダウンにしか繋がらないのではないかと思う
「ヘアスプレー」の内気な役のジョン・トラボルタが最後に少し歌うシーンなどは成功例と思える
また個人的に知名度だけを考えたキャスティングは一般人への話題性の方に注目が行き非常に印象が悪い
身も蓋もない言い方をすればストーリーはアニーのような現実ではありえないような突拍子もない内容であるが逆にどこまで現実から離れた世界を描いたという点では大成功だ
ただ子供向きかといえばあまりそうとは思えない、どちらかといえば昔のミュージカルが好きな夢を忘れた大人に向けられてる気がする
また王道・古風なストーリーを作るあまり昔の感性にまだ囚われてるようで例えば説教にも論理性が欠けている気がする
妹が女性活動家という設定も受け継がれており、前作の母と違って最後に普通の主婦・母に戻るべきだという演出がないのは大きな進歩
「中身が大事、見た目なんかどうでもいい」と歌うシーンがあるが歌ってるのは見た目も中身も完璧なメアリーポピンズである…このシーンで若干白けた
見た目も伴えばなお素敵という一足しがあれば非常に説得力があった所が非常にもったいない…
こういう作風ではあまり細かいことに突っ込むのは野暮なので割愛するが…
総評
同じような古い映画をオマージュした作品に「ラ・ラ・ランド」があるが、現代性を取り入れて芸術性を狙ったものの結局何を目立たせたいのかわからなくなった中途半端な「ラ・ラ・ランド」に比べストーリー性を控えめにしてビジュアル・エンターテイメント性を高める方向にしたのは大成功だ
イメージボード調のオープニングやアニメーションすなわち2Dイラストレーションへのこだわりが尋常なく見られ、そういう意味でも感服した
様々な方面で前作を大きく上回る進化を遂げた作品と言えよう
古き良きアメリカンエンターテイメントを、ファンタジーに満ちた夢のある世界観を求めてるのなら必見である
また3Dアニメに飽きたアニメファンも楽しめるだろう
そこまで詳しくないので3D技術使ってるじゃないか! と思う方もいるかもしれないが…
ミュージカル版「キャッツ」の様なレビューショーがメインなので細かいストーリー要素を求めて見る人には向かないだろう
ミュージカルマニアに関しても超絶歌唱力のメインキャストが居ないので「ナイトメアビフォアクリスマス」などライトなミュージカルでも大丈夫な心の広い人向き
追伸:
「なんでいきなり歌いだすの?」「ミュージカルなので嫌い」…だから評価を下げる といったレビューを多く見るが完全にお門違いである
ホラー映画においても「残酷すぎる」、「何のメッセージもない」…だから評価を下げるというような感情的なレビューが余りにも多い
というように嫌悪感だけのレビューのせいでミュージカルや特にホラー系は評価が全体的に低い気がする
もちろん普通の映画と思ったらミュージカルでした!! というのは広告詐欺なのでいいと思う
トンネルの奥、出口なくても少しの辛抱、じき光が差す
映画「メリー・ポピンズ リターンズ」(ロブ・マーシャル監督)から。
前作を観ていないので、続編と言われてもピンとこないが、
節々に、そんな台詞が散りばめられている。
冒頭から「なぜ名前を?」「メリー・ポピンズだから」で始まり、
「ねぇ、どうやったの?」と聞き返しても、
「メリー・ポピンズは説明しないんだ、行こう」の一言。
その不思議な存在の彼女もまた、面白いことを口にする。
「何でも可能よ、不可能なことでさえ」・・(汗)
随所に、つっこ見どころ満載でありながら
「メリー・ポピンズだから」で許してしまう私がいて可笑しかった。
ただし、彼女が子供たちに接する躾けの部分はメモをした。
遊んで汚れていた子供たちをお風呂に強制した時、
「(お風呂は)いつも夜に入る」と言ったシーンで、
「アナベル、お風呂は体を洗うべき時に入るの」と説明。
また、子供達同士で、秘密めいた話を話していたら、
「こそこそ喋るなら、できるだけ大きな声で。
みんなで秘密を共有できるように」とサラッと指摘し痛快だった。
ミュージカルの一節にこんな表現がある。
「僕の経験では迷ったときは、小さな灯りを探すんだ」
「闇が深い時は君が輝けば、世界を照らし出せる」
「トンネルの奥、出口なくても少しの辛抱、じき光が差す」
監督が伝えたかったのは、こんなことなのかもなぁ。
スーパーカーリーフラージリスティックエクスピアーリドーシャス
聴きたかったな……それだけが残念。前作で有名な挿入歌を省いての今作。言いたい事は色々あるけれど、前作丸ごと比較してしまうのも陳腐だしこれが丁度いい按配だったのだと思う。
エミリーブラントのメリーポピンズもう少しみたい!という気持ちもあったけど、2回程噛みつく様なコミカルさに加え、ラストの完璧な彼女だからこそ子どもたちを見守りその賢さで目を見開かせる。でもそんな完璧を持ってしても子どもたちは大人になり、彼女の事もイマジナリーフレンドとしていつかは忘れてしまう。その凛とした表情に少し寂しさ滲んでいたのがとても良かった。
桜の様に綺麗で完璧だけれど、時期が来たら散ってしまう。そんな儚さを秘めたメリーポピンズ。あの表情にここまで含みを持たせるエミリーブラント……少し拍子抜けしました。
傑作とは言えないけれど、こういう作品が誰かの心を救っていくんだなあ……
ディズニーに行った気持ちになれる
アニメと実写が混ざっている画面が
個人的に画面酔い…
ビールも飲んでたからか。
作品の中で
亡くなった人に対して
今、いないだけよ
あなたの目や笑った顔、歩き方の中にいるわ
あなたの中で生きてるのよという
聞き馴染みのある台詞が言い換えられていて
素敵だなあと、泣いてしまった。
なぜか広がる絶望感
直立不動姿勢でフィーーと飛ぶメリー・ポピンズの姿がとても好き。
ケープ付きのコートやフィットアンドフレアシルエットが美しい。私もお洒落して鑑賞に臨んだ。
1964年版を2日前に予習してからの鑑賞。
劇音楽を吹奏楽部で繰り返し演奏したくらいしか思い入れのない作品だけど、前作からの繋がりには心がポピンポピンとする。口を閉じなさい。
細かい描写はないけどおそらくしっかり者だった妻と母を失った家族。
マイケルの抱えるものや小さな大人然とした子供達の寂しさ、「永遠に消えたわけじゃない、今いないだけ」の言葉などに胸打たれボロボロ泣くこと数回。
いやそこでスーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス連呼しないのかよ!と思ってみたり。
ホロリと切なさも残りつつ温かく良い話なのに、鑑賞後に残ったのは大きな虚無感だった。
ラストに近付くにつれてなぜか心に広がる絶望に戸惑う。
問題解決!家族円満!ポピンズ退場!
風船プカプカ大団円で良いではないか。なんなんだこの苦しい気持ちは。
ハピネスの劇薬みたいなミュージカルパフォーマンスシーンの高いクオリティや、散りばめられた人生の小さなヒントに感心するけれど少し飽きてしまう。
歌とダンスが終わった後にわざとらしくアハハと笑い合うのがどうもキツかった。
ペンギンズめちゃ可愛いし点灯職人の息の合ったダンシングも楽しいのに。
手描きアニメーションと実写の合体もとても良かった。
ジョージの帽子と馬車の犬の帽子を交換するところが好き。
「自分たちの家を守る」という家族の目的はなんだか小さくも思えたけど、その身になってみれば死活問題である。
なんだか目的に向けての行動が的外れなのは子供ならではってことで。
弁護士を追う子供たちを見過ごすポピンズの目線が優しい。
なんだか呆気ない解決方法、「最初からポピンズ飛んでよ!」なんて思ってしまうのはヤボでしょう。
あの作戦でジャックが落ちたらどうすんのなんて言わない…。
提督の時報にまたぴったり合ったのがすごく嬉しかった。
思えばあの凧が完全に失われてしまうのを止めたのはメリー・ポピンズで、最初からこのラストが示唆されていたのかな。
前作の最後で父親が凧を直してくれていたけど、あんな大事な株券をなんてことに使ってくれてるんだと思う。
銀行にクビ切られたことへの腹いせや開き直りの表れと考えればまあ分かるけども…。
魔法に対する意識、子供たちにも敢えて魔法と言わず誤魔化す姿勢が面白かった。
兄妹は大人になってしまっているし双子はやたらしっかりしているし、自分から信じることが大事ということかな。
不思議な世界での冒険がまた子供の成長になっていそう。
好きな要素も響くものも多いのに、謎の絶望感の正体は分からず。
ポピンズとバンクス家が別れたことが寂しいわけではないと思うんだけど。
あのトリップは夢オチとも取れるし、メリー・ポピンズの存在自体あってもなくてもどっちでも良さげに描かれているようにも感じた。
いや間違いなくポピンズがいなかったら家は取られていただろうけど。
私も風船見つけてプカプカ飛びたい。現実的に人が風船で飛ぼうとしたら3600個ほど必要らしい。
「歌って最高」
今年24本目。
開始1秒で歌が流れたのを見て「あっ、この映画見て正解だ」と直感しました。
ミュージカル映画が本当に好きで、この作品も正に王道でした。
また、3Dアニメが全盛の中、2Dアニメと人物を共演させた所が、特筆すべき事かと思います。
歌は完璧何ですが、ストーリーが少し甘い、と感じたので、この評価になりました。
ただ、ディズニーらしく、ハッピーエンドで終わる所は、心地良かったです。
想像力で不可能何てない。
元祖メリーポピンズを観て修正
ミュージカル映画にしたってこの中身のスカスカさは無いだろう。。。
割と序盤で冷め切ってしまい、早く終わって欲しかった。。。
メリーポピンズって必要だったのか?
なんか引っ掻き回して高飛車で気分悪い女ってだけの印象。
唯一良かったのは、壊れた器の世界に入った時の映像。
アニメーションの中に実写が入り込むのは、なかなか新鮮な映像だった。
ディズニーアニメをそのまま実写でやったという感じだったので、漫画を映像化する時と同じようなチグハグを感じてしまう。
間合いとかなのか??
どうも寒く感じてしまう。
これも自分が子供の気持ちを忘れてしまったからなのか(現に後ろの子供は、終わった瞬間、「おもしろかったーー!!!」と叫んでいたし)
全体的にいいキャストなのに、男性がいまいちすぎる。
ベンはスペクターのQでインテリ感とミステリアスな感じが大好きだったのだが、
今回の役は、ただの幸の薄い、できないダメ男にしか見えなかった。。。
とにかく幸が薄い。
絵描きでは芽が出なくてずっと奥さんに面倒みてもらってて、その奥さんが死んじゃって何もできなくて、アルバイトして食いつないで、返せない借金のせいでイライラして子供に当たり散らす情けない父親だった。。。
吹き替えだったのもあり、歌もイマイチだったな。。。俳優と声と歌詞がしっくりこなくて気持ち悪くなってしまった。
残念。。。
ただ、少し思い直す部分。
メリーポピンズは、子供たちの教育役としてきたのでは無く(1番最初の描写からも、既にかなりできた子供たちだったし)、前作同様、父親とお姉さんの兄弟が人生に迷う場面において、また道を示しにきたわけか。
家族のピンチの時に道しるべとしてきているのは分かったのだが、完全に2人にフォーカスしていたと考えると、あの父親の役のダメさ具合も納得。
むしろメリーポピンズは何も力を貸さず、2人が困難を打開するのを側で見守っていたのだろう。
子供達に新しい世界を見せ、それを通じて、見方を変えれば〜という教えを子供達から2人に気づかせる。
最後の風船売りのおばあちゃん、この人もなんだかメリーポピンズと同じ部類なのだろうという雰囲気だったが、初代メリーポピンズとかだったらファンサービスばっちりなのだろうな。そういう想定だったのか。
リターンズというだけあって、前作要素があればもっと楽しめる映画だったと思う。
前作をしっかり見て、もう一度咀嚼してみたい。
というわけで、星0、5→1に変更
20190403 星1→3、5
元祖リターンズを鑑賞して修正。
元祖をうまいことアレンジしたオマージュが所々に散りばめられていた。
2ペンスのくだりは、誰もが続きを描きたかった話なのだと思う。
使われ方としては、最高だった。
銀行の当主に元祖主演男優の人が出ていたことにも気づき、その当主が大活躍で熱かった。
桜がレベルアップ。
メリーポピンズはエミリーブラントはやはりあっていなかったと再確認。
初代は可愛げがある。
高飛車な中にキュートなところでバランスが取れていたが、エミリーブラントだとそうはいかなかった。
リターンズ最&高と思った派です。
ジュリーアンドリュースのメリーポピンズは、ウォルトディズニーの約束を観た後で観たんですが、音楽は素敵だけど、バンクス氏(マイケルの父)がウザいし、長いしで飽きてしまってあんまり…という感想でした。なんせ2010年代に初めて観てますし。吹替でしたし。
なので、スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャスが聞けたら嬉しいなーくらいの期待度でリターンズを、観たのですが。めちゃよかった。めちゃくちゃよかった。
これは、だいぶ、よかった。と思いました。
ちなみにスーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャスは、エンドロールの音楽で一小節くらい使われていた気がします。たぶん。
音楽はなので私の知る限り全部新譜かなと。
なので、知ってる有名曲は出てこないのに、よかった!なのです。
わたしは結構泣いてしまったのです。この映画で。
まず、マイケルが屋根裏部屋で株券を探しつつ、妻の不在を嘆くうたのところで、涙が落ちました。
泣かせにかかる場面でもないのに、涙腺が刺激されました。
続いてがメリーポピンズが子どもらの子守唄でお母様は見てるよって歌うところ。
その次が子どもらが銀行に行ったあと迷子になって帰宅が遅くなったあと、マイケルに怒られ、マイケルが嘆くところで、子どもらがメリーポピンズが歌ってくれた歌を歌うシーン。
いなくなったんではなくて、いなくなったものがいる場所で見てるよって歌だったと思います。
ツンツンしたメリーポピンズ、よかったです。陶器のミュージックホールでのレビューシーンかっこよかったし。
ガス灯の点灯夫のジャックも歌上手いしダンスもいけてるしよかった。知らない人だけどアメリカで大ヒットしたミュージカルのハミルトンに出演してた人らしいです。
演者のダンスシーンは、本当に迫力があって、ワーオ!ワーオ!と連発しました。
一件落着後の公園で歌う老女の役はジュリーアンドリュースにカメオ出演してもらうように作った役柄かなとか思いました。無粋な勘ぐりでしょうな。
字幕翻訳は崇拝する松浦美奈さまでした。
もっかいみたいし何回も見たいです。リターンズ。
そしてジュリーアンドリュース版も見直そうかな、字幕で。
「映画の魔法」リターンズ
前作をDVDで見てから本作を見た。
前作は当時最先端の特殊効果なのだろう。当時の観客は「本物の魔法」のような映像に感動したのではないだろうか。
そして本作。
CGに慣れきった現代の観客にとって、「特殊効果」という意味での「魔法」はないかもしれない。
それでも、単なる「ノスタルジー」だけではない「魔法」が本作にはある。
ポピンズが凧を持って飛んできたときから、魔法にかかる。彼女の歌とダンスと上から目線の態度に(笑)
みるべき時にみる映画
近しい人を亡くしてすぐに見たものですので、
無くしたものはなくなっていない、無くしたものの場所で待っているというメッセージに、すごく救われました。
「今はいないママ」の存在感が全編を通して貫いていて、混乱と悲しさをメリーポピンズの魔法で乗り越えて、
「舞い上がるしかない」とまでハッピーに持っていくストーリー。
楽しむっきゃないですよ。
ディズニーですけど、ストーリーの根幹はイギリス映画なので、「プーと大人になった僕」に重なる印象なのは、やむかたなし。
ドンぱちお好きな、刺激のみをお望みの方には、向かない映画です。
情緒とハートのある方向き。
テレビの宣伝を見て
平原綾香さんの声目当てで吹き替え版で観に行ってきました。ひとまず歌いすぎかな。ストーリーの中身が薄いというか..。ストーリーに沿って歌が流れるというよりかは、失礼ですが歌で誤魔化してる、そんな印象でした。
衣装はオシャレで素敵だったし、メリーポピンズ役の女優さんはとてもハマってたと思う。
ただ展開も遅いし、ストーリーも今ひとつだし、最近の作品はミュージカルチックなものが随分増えたけど、この作品は映画には不向きだなあと個人的には思いました。ランキングも上映してからそこまで良いランキングではないことにも納得してしまう。
正直途中で早く終わらないかなあ、と思ってしまいました。
エンドソングの幸せのありかはとてもいい曲だとは思いますが、映画とのマッチングは微妙ですね。
王道ファタジー
終始にこやかに鑑賞。
慌しくもコミカルな滑り出しが心地良い。
ミュージカルなのだけど、導入に区切りのようなものもなく、すんなりと歌に入っていける感じも楽しかった。
メリーポピンズのツンとすました英国婦人然とした振る舞いも好感度大で、ハマってて違和感すらない。
…もう少しドジな部分もあったように思うのだけど「奥様は魔女」と混同しているのかもしれない。
最初の登場が、揚げられた凧に捕まっての登場なのだが…そんなシュチュエーションにも全く動じずツンとすましてるメリーの佇まいときたら、ギャップ萌えに近い感情を抱く。
物語的には王道で、善人は善人で、悪人は悪人だった。すこぶる安心して見れる。
続編という切り口がなかなかに面白く、歳をとらない、もしくは外見が全く変わらないという設定がメリーの普遍性を定義し、いつまでも、どんな時代にでも子供の側に寄り添う存在として描かれてたように思う。
名作の後継作として申し分ない作品だった。
懐かしい
ビデオテープの時代に何回も見ていて今回はその20年後の世界が見られるということで楽しみにして劇場へ足を運びました。
初代の歌は全く歌われなかったけれどBGMとしては流れ、新作も心躍る歌の多さは変わらずで、安心しました。
メリーポピンズを見ると大人になり忘れていた気持ちなどを思い出せ、なんで忘れてしまってるんだろうと涙を流しそうになってしまう所もちらほら。初代も含めまた見に行きたいです。
本当に素晴らしいミュージカル映画。愛がいっぱい。
なんて素敵なミュージカル映画。
MARY POPPINS RETURNS。
メリーポピンズは英語を勉強した教材。
たくさんの曲を覚えた映画。
大好きなメリーポピンズが戻って来るとなれば
これは観ずにはいられない。
愛や希望や寄り添う気持ちに溢れたミュージカル映画。
ノスタルジックでもあり、ロンドンの街が本当に素敵。
ディズニーはやっぱりすごく愛に溢れていて。
歌はもちろん、ダンスも本当に素晴らしくて。
登場するキャラクターはとってもチャーミング。
メリーポピンズも子供たちも
本当にチャーミングで 。
エミリーブラントの魅力もいっぱい。
好きな俳優さんがたくさんで、それだけでもわくわく。
そして
ピンチのときに見返りも求めず 助ける心や大切な言葉たち。
どの言葉も心に刻みたくなる言葉でした。
そして
THE PLACE WHERE LOST THINGS TO GOの曲は
本当に温かくて、心に響いて。
涙が溢れて。人目もはばからず泣き。。
Maby all you're missing Lives inside of you.
Nothing's gone forever Only out of place.
Find her in the place where the lost things go.
とても心に残りました。
そして、街路灯を灯していくシーンのダンスナンバーは
とても楽しくわくわくしました。すこしだけシルクドソレイユみたい。
もう一度、何度でも劇場で観たくなる映画。
生きる勇気をくれる映画。
辛いことがあっても、考え方ひとつ。
見方を変えれば世界が変わる。
心に響きました。
大切な映画がまたひとつ増えました。
そして、音楽も前作同様好きな曲ばかり。
わたし史上、1番です。
ぜひ英語バージョン字幕で。
☆ そして、それぞれの正しい風船が見つかりますように。
ミュージカル映画……??
展開に無理があるのと、ずっと態度が高慢だったので好感が持てなかったがラストの「何をやっても完璧ね」とつぶやき視線を下げるポピンズの姿ににぐっときた。
正直他は何を感じれば良いのかわからなかった。
全体的にやりたいことを貫く姿勢は良かった。
スタッフの皆さん本当にありがとうございました!
よかった
子どもが可愛らしくて楽しかったのだけど、もっとポピンズの魔法が見たかった。特にクライマックスはけっこう引いていてガス灯係の人と仲間たちにやらせていて、最後の最後間に合わないとなったら宙を舞って時計の針を動かしていた。だったら最初からやってくれよ、というかもっとすごい魔法を見せてくれよと思った。
お父さんは奥さんに先立たれて、画業も諦めており、子どもにつらく当たるのがひどいと思ったのだが、それも仕方がない面はあるなあ。それにしても生活費だけで家を失うほどの借金をするものだろうか。家政婦のおばさんの賃金が高いのだろうか。
不可能を可能にする魔法≠不可能のない世界
「メリー・ポピンズ」まさかの現代版公開。しかもてっきりリメイクかと思えば続編だというから驚いた。作り方としてはオリジナル版映画のストーリー展開や設定をスライドさせつつ踏襲するような形。煙突掃除を点灯夫に、公園の石畳に描いた風景画から陶器の器へ、そして子ども部屋のお片付けをバスタブの海に、競馬場をミュージックホールに変換・・・と言った感じ。なるほどオリジナル版に敬意を払いつつ新しいことをやろうとする上では極めて堅実な手法。オリジナルを観た時に体感したアトラクション的な流れがそのまま再現されているようだし、映画を見ていてウキウキする気持ちや、純粋に「楽しい!」と感じられる気持ちはこの映画にちゃんと収められていた。次の展開ではどんなことが起こるだろう?もう最後までワクワクしっぱなしだった。
その上で、現代ならではの映像技術で更にマジカルでファンタジックな映画に・・・と期待する反面、存外そうでもないことに気づいた。オリジナルの「メリー・ポピンズ」を初めて見た時(まさか55年前であるはずはない)、これは夢か?と思うような世界がスクリーンの中にあって驚き感動したし、今この時代にオリジナル版を観直してもやっぱりあの世界観に毎回感動させられる。でもその感動は「1964年」という時代が生み出すものなのかもしれないとも思う。「リターンズ」の方が明らかに映像技術が発達し、55年前にはできなかったことで溢れかえっているというのに、オリジナルを観た時ほど驚きも感動もしないのは、もう今の時代映像の世界では不可能が可能になるのは当然のことで、もはや映像の世界に不可能はなくなってしまっているから。なんならこの映画よりすごい映像づくりをしている映画が多発している時代である。オリジナルは”不可能を可能に変えた映画”であり、この「リターンズ」は”不可能のない世界で作られた映画”だ。そこが大きな違いかも知れない。
そのせいか、近代のCGI技術を駆使したのが良く分かるバスタブの海のシーンなどにはかえってそれほど高揚はしなかった。寧ろ私がこの作品で最も高揚したのは点灯夫たちの肉体を駆使したダイナミックなダンスシークエンスの方。CGIなど使わないダンサーたちの肉体の表現の美しさとダンススキルにこそ一番感動を覚えた。
あとは衣装!私が映画を見て「素敵な衣装だ!」と思いコスチューム・デザイナーの名前を見ると大抵サンディ・パウェルかアン・ロスだ。そしてこの映画はパウェルによるデザインだった!特にアニメと融合するシーンでキャストが着用していた衣装は、アニメーションになじむように縫製や染色を工夫してまるで描画のようなデザイン!色彩も美しくてまさしく感動。
そして音楽!オリジナルで耳にしたシャーマン兄弟の耳に軽やかで心地よい楽しいサウンドをマーク・シャイマンがこれまた完全再現!!これにも大感動。
ダンスも衣装も音楽も不可能が存在する世界。もちろんエミリー・ブラントやリン=マニュエル・ミランダらによる歌唱パフォーマンスもそしてディック・ヴァン・ダイク御大の年齢を感じさせない華麗なステップも然り。その中での最高のパフォーマンスを目にする感動。なんでも不可能を可能にし過ぎてしまうと、人は感動を忘れてしまうのかもしれないと、妙なことを思わされた。
メリー・ポピンズはナニーとして教育や躾はするが、子どもたちに変化を求めない。寧ろ大人たちの変化を見る人だ。それは「リターンズ」でもそのまま。前半部分はメリー・ポピンズが先導して子供たちを動かすが、次第に子供たちが自分で物を考え動くようになるとメリー・ポピンズはすっと身を引き数歩後ろへ下がり、子供たちの動く様子を見守りながら、大人たちの変化を見る。メリー・ポピンズは子どもたちに変化を求めない。大人たちの変化と成長を合図に飛び立っていく。私の愛するメリー・ポピンズの真髄はしかと捉えてくれていたので安心した。
一方で、ジュリー・アンドリュースが演じたメリー・ポピンズの「気位の高さ」が、エミリー・ブラントによるものになると「気の強さ」に変わったという印象を受けた。今回のメリー・ポピンズは妙に勝気だなぁと。実は原作の児童書は読んだことがなく、原作者P.L.トラヴァースが描いた真のメリー・ポピンズの人物像を知らないので何とも言い難いが、ブラントは原作のメリー・ポピンズ像を役作りの下敷きにしたと語られていたので、もしかしたらブラントの解釈はより原作に近いのかもしれない。ここは改めて、原作の児童書を一度読まなくては!と強く思った。
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