メリー・ポピンズ リターンズのレビュー・感想・評価
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20年分の利息と半世紀分の技術
前作といえば、ディズニーの中でも1、2を争う傑作であり、評価もとんでもなく高かった。観る前から、「結果はどうあれオリジナルを超えることは無理だろう」と、思った人の方が多かったはず。
この半世紀の間に、メリーポピンズの制作秘話を映画にした作品もありましたし、あの熱量を超えるほどの傑作を果たして作り上げられるのか!と、心配のような、半分諦めのような気持ちで鑑賞してきました。
半世紀も前のダンスが今でも愛されているというのはすごいことだ。どうしても、煙突掃除の方が好きなんです。それでも外灯と自転車、ハシゴを使ったミュージカルナンバーは前作を踏襲した名シーンでした。
終盤の2ペンスについて、色んな声が上がっていましたが、私は小さい頃に受けた教育や、身につけた勉強と同じものを感じました。当時は嫌々だったし、受ける理由と回避する理由をよく考えたものだったけど、いつ自分に帰ってくるのか分からないもんもあります。どんな形でも、親が自分を大切に思ってくれてると分かれば嬉しいもんなので、前作の、バンクス氏が子供達に厳しくしてたのも愛情あってこそだったのかもと思う。
大人になると、子供の心忘れちゃうけど、そのおかげで分かることだってありますよね。
ストーリーとしては、今回の方がよく考えこまれて作られている印象です。色々と制約や条件があって大変だっただろうに、よくここまで練り上げたもんだと思いました。メインタイトルとか懐かしいな〜。今の映画もやればいいのに。テンション上がって楽しいよ。
個人的には、前の出演者がディズニーに対して敬意と感謝と愛を込めて…ってところもあったのかなって思うし、ディズニーの方もそれを念頭に置いてできた作品なのかなと感じました。ディズニーのアニメーション観たの久しぶりな気がしちゃいました…もっと作ってほしいけどなー。
“エミリー・ポピンズ”
薄幸のヒロイン役が多いエミリーだけど以前からずっと大ファンです。彼女が出ている映画を見ている彼女の顔付きや役柄のせいかいつも可哀想に思えてしまい、何とかしてあげなくちゃ と切実になっしまいます。でもしかし、当然何もしてあげられないんだけど(笑)、それが他の女優さんにはない彼女の凄い魅力なんです。
そんなエミリーが初めてコメディ・ミュージカルの主役を演じる新機軸、絶対見るっきゃない!ということで 公開2週目にやっと見てきました。満席で女子率90%以上で驚きでしたけど。オリジナル版(64年)はDVDで見直して。
はっきり言って、うーんイマイチです。『シカゴ』の監督さんなのできっちり作られているのですが。理由は簡単、ミュージカルなのにどの新曲も印象に残らないんです。それとオリジナル版の♪チム・チム・チェリー♪スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャスが歌われない。。ジュリー・アンドリュースが歌って半世紀以上経ったけど、今も色褪せることのない名曲へのリスペクトというか『メリー・ポピンズ』のアイコンなんだから、新しいキャストでしっかりリフレインして欲しかったよね~。
ところで、エミリーは持ち前の謎めいた雰囲気が カラフルな映像に映えてマル(◎)でしたよ。怖い「魔女」じゃなくって、怖くない「魔法使い」の演技を、あのエミリーが完璧にできたのが成長の証し。
キャッチーな歌が少なく、物足りない!
アカデミー賞をたくさん受賞している前作と比べたら、かわいそうかもしれないが、ミュージカルは歌が命だから、残念だと思う。キャストやストーリーは悪くなかった。前作には、いろいろな歌があって楽しかったし、今でもサビのところは口ずさむことができる。リズミカルな「お砂糖ひとさじで」、強烈な「スーパーカリフラジェスティックエクスピアリドーシャス」、感動的な「2ペンスを鳩に」、そして主題歌「チムチムチェリー」。今作では「幸せのありか」くらいしか心に響いてこなかった。それ以外は平板な感じだった。やっぱり、「ラ・ラ・ランド」や「グレーテスト・ショーマン」のパセック&ポールの歌がすばらしいと思う。メリー・ポピンズのイメージがやさしすぎた前作より原作のイメージに近いところは好感が持てた。
絵に描いたようなハッピーエンド
見事なリターン!
ファンタジーとミュージカルと純真な心。気持ちがスッキリと洗われるような心温まる作品でした。
風船とかカイトとか傘とか、定番のアイテムが心地良い秀作。
是非映画館で🎦
3.4
ストーリーの巧みさというよりは、視覚的にきれいで音楽やダンスが楽しくて、いい意味でただただハッピーな
作品。
メリーポピンズ綺麗で聡明な感じでよかった。
サウンドオブミュージックもリバイバルしてほしー!
上を向いて歩こう
名作ミュージカル『メリー・ポピンズ』に、なんと50年ぶりの続編が登場!
と、最初の2文字で"名作"と書いておいて何なのだが、
自分は前作未見ですハイ。傘を差してる魔法使いの
ナニー(乳母)、くらいの設定しか知りませんでした。
そこから特に予習鑑賞もせず、前作の設定をざっくり
調べた程度で鑑賞に臨んだが――
本作はそのくらいの知識しかない自分でも問題なく
楽しめたし、何よりこの映画には、サッとカーテンを
引き開けて暗い部屋に日を差し込ませてくれるような
ポジティヴなエネルギーがあった。
...
立役者はメリー・ポピンズを演じたエミリー・ブラント!
厳しく皮肉も飛ばすがお茶目で優しいステキな役。
彼女は『イントゥ・ザ・ウッズ』で歌声を披露したが、
今回はダンスも披露。ミュージカルの経験はあるらしい
けど、何せ演じる役が役だしね。毎回チャレンジングな
役できっちり魅力を発揮する彼女はやっぱ凄い。
そしてガス燈点灯夫ジャックを演じたリン=マニュエル・ミランダ!
この方、ブロードウェイミュージカルで主演どころか
作詞作曲も張る方だそうな。本作でもほとんど
主役級の出番で跳ねて歌って踊っての大活躍である。
大御所メリル・ストリープは怪しさ全開だったし、
前作に出演していたというディック・ヴァン・ダイクは、
ななんと御年93歳にしてジャンプ&タップダンス!
見せ場はやはり、豪華な舞台で繰り広げられる歌と踊り。
メリー・ポピンズがいよいよ魔法を披露するバスタブ・
オーシャンの場面は、青い海と空が明るく爽快。
イルカにアヒルにバブルにパラソル! オモチャ箱
を引っ繰り返したようなイマジネーションの洪水だ。
陶器世界で繰り広げられる『A Cover is Not the Book
(本は表紙じゃわからない)』も、ポピンズ&ジャックと
クラシカルなカートゥーンアニメのペンギンコーラス隊
の"共演"がカラフルで楽しかった。
夜霧の街を練り歩く『Trip a Little Light Fantastic
(小さな灯りを灯せ)』の場面は自転車や炎を使った
アクロバティックな集団パフォーマンスがド派手!
一方、『A Conversation(君はどこへ)』で父マイケルが
亡き妻へ問い掛ける「Where'd you go?」はしっとり
哀しく、こちらも個人的にお気に入り。
全編に溢れるリズミカルな言葉遊びも耳に楽しかった
(なお字幕版を鑑賞。吹替版での上映が多いが、
やっぱり役者さんの声で聴きたかったので)。
50年ぶりの続編ということで色々と現代的アレンジを
盛り込んでくるのかと思いきや、本作が見せるのは
あくまでクラシカル・ミュージカル路線。
油彩画と豪華なオーケストラで始まるオープニングから
往年のハリウッド映画の雰囲気が漂っていて「いよいよ
映画が始まるぞ!」という気分にさせてくれる。それに
作り手はあくまで役者陣のパフォーマンスで魅せること
に主眼を置いたのだろう。ミュージカルシーンの舞台や
撮影手法は良い意味でのアナログ感・手作り感があり、
50年前とは比べ物にならないほど進化した映像技術も、
当時の作品の雰囲気を醸し出すための自然な使用に
抑えていたと感じる。思い返しても「CGバリバリで
役者が目立たない」と感じたシーンが無かったものね。
逆に現代でこれをやるからこそ新鮮に感じる気もしますね。
...
だが、現代と相通じる部分もある。
映画の舞台は大恐慌時代のロンドンだ。困窮にあえぐ
バンクス一家は、家長マイケルはおろか幼い子ども達
ですら夢や魔法を信じられない。夢を奪うほどの
貧しさはきっと、今も昔も変わらない悩み。
そんな子ども達にメリーが施す教育がユニークだ。
彼女は、片付けや言葉などの一般的マナーについては
皮肉交じりにピシャリと注意するけれど、その他の
部分についてはああしろこうしろととやかく言わない。
基本的には子ども達が自ら考えて行動するのに任せ、
危うく足を踏み外しそうになったら助ける。そして、
何が良くなかったのか、どうすれば上手くいくのか、
さりげないヒントで子ども達を励まし導いてあげる。
そのヒントというのも具体的な解決方法に導くような
ものではなく、「考え方を柔軟にして色んなアプローチ
を試みてみたら?」というものである。
これって教える側にかなりの辛抱強さが
要求される教育方法だと思うのだが――彼女はきっと、
子ども達が自ら答えを見つけることこそに価値がある
と信じているし、子ども達(と、昔の子ども達)には
自分で答えを導き出せる力があるとも信じている。
考えに凝り固まって窮屈になってしまった頭じゃ、
きっと思い付けることだって思い付けない。だけど
イマジネーションを働かせて心を豊かにできれば、
頭は青空と同じくらいに広い場所にだってできる。
様々な視点から物事を見ることができるようになる。
おんぼろ凧の本当の価値にだって気付けるし、
たったの2ペンスが、いつかの誰かにとって
何物にも代え難い宝物だったことにも気付ける。
それにね、単純に、
ずっと下を見て歩いてるのはしんどい。
頭を上げて奇麗な青空を見るだけで、
何故だか心が軽くなってくるもんです。
メリー・ポピンズが教えてくれるのは、
明るい空を見上げて歩くことの大切さ。
...
野暮なお別れの言葉も涙もみせず、
颯爽と空へ去ってゆくメリー・ポピンズ。
少し寂しいけど彼女らしいし、きっと彼女も、
ここではないどこかで皆を見守ってくれるんだろう。
クラシカルで明るく楽しく優しい映画。鑑賞後、
心が3,4キロ位軽くなったような気分になれました。
大満足の 4.0判定で。
<2019.02.02鑑賞>
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余談:
今年初レビューとなりましたが、
遅らばせながらあけましておめでとうございます。
2019年もよろしくお願いします。
今年に入って11作品は鑑賞してるが、いやはやまあ
筆が進まないっすね。仕事やら何やら雑念だらけで、
劇中のトプシーおばさんの水曜日気分が続いてる感じ。
まあマイペースでいきます。よろしくです。
庶民にこそ観て欲しい、最高にハッピーな作品!!!
アメリカでもコケてて、日本でも初週5位と世間的には全然受け入れられていない本作。
前作の大ファンであることが大きく影響されていると思いますが、
本作は、間違いなく最高にハッピーになれる作品です!
こんなにも、ミュージカル・美術・衣装・演出が華やかな映画が近年あったでしょうか?!
作品で描かれている状況は、世界恐慌下のロンドンであり、密かな貧困にあえぐ一つの家庭と、ハードな状況下にあります。
そんな家族を救う術として、メリーポピンズはやってくるのです。
この作品では、想像力とユーモアこそ、現実を打破できると示します。
この作品で描かれる家庭こそ、いまの中級以下の(ほぼほとんどの)家庭ですし、
そんな家庭にこそ、この作品は必要なはず!っとディズニー側は考えたのでしょう。
。。。しかし、実際の興行を観てみると、多くの庶民はこの作品は必要としていないようでした。
昨今では、アメコミ映画でも過酷な現実を描く時代です。
絵空事のファンタジーに魅了されるのは、ほんの一部の観客だけになってしまったのかもしれません。
本作のマイケル同様、子どもの頃の感性を失い、現実しか見れなくなってしまっているからかもしれません。
それでも、この映画を自分は支持したいです。
人々がメリーポピンズを必要とする日がくることを信じています。
ある日、何かの拍子に、本作に出会い、あの頃の温かい思いに触れることができる人が、一人でも多く増えるように、この作品を大事にしていきたいと思います。
エミリーが美しい
あ…心に余裕がない時ってあるある(笑)
家族、友情、夢、希望…
こーゆーの見ると、自分の気持ちを反映してるかと思わされて…(ーー;) 反省されられるところ沢山ありました(笑)
エミリーの美しさとメリルの強烈なキャラとが再び「プラダ…」を思わせる名共演!!
前作は越えられない
特に曲が…前作は全てが名曲でしたが今回は名曲と呼べるものが一つも無かった。
良かった点としては、たくさんの街灯の下でのミュージカルシーン。特に冒頭部、かっこよすぎて鳥肌立ちました。
ただ、全体的にファンタジー要素が薄い。もっと思いっきりファンタジー全開って感じで来てほしかった。
第一作を観たくなりますね。
第一作を意識した造りです。ジュリーアンドリュースの印象がどうしても強いのは否めませんが、このリターンズは、これはこれだと思います。でも、残る感じのある曲が全くありません。残念です。
弱い部分はこのへんかと思います。
メリーポピンズもブライトンでの続編が作られたらまた印象も違うと思います。歳を取らないのがポピンズですから。
観ていた方々は、お年を取られた観客が多かったです。
レンタルで再び第一作を観たくなりました。そんな感じです。
ディズニー映画の良心。感動作である。
ディズニー自身が手掛けた、ディズニー映画最高傑作の1つ、メリー・ポピンズの55年ぶり😱の正統の続編、傑作である。
前作は親と子が触れ合うものがたり(実はタイトルロールは脇役である)で、涙無くしては観られないが、本作も正に涙涙💦😢の感動作。
欠点は、残念ながら、前作ほどの名曲が見当たらないこと。前作の曲も使えば良かったのに。
本作も前作と同じく、自己解決のものがたりである。今の世のような退屈で他人の所為にしたがる時代にこそ、相応しい、全然子供向きではなく、オトナこそ観るべき映画。
なんとかランドなんか、比べものにならん😤
エミリー・ブラントはタイトルロールとして完璧な出来映えの演技、というか、まさにジュリー・アンドリュースの正当な後継者である。歌も踊りも見事🤗
しかし、何でオスカーにノミネートもされないんだ?
なんで、誰かさんは、なんとかランドの演技でオスカー取れるんだ?😡
世の中おかしい😔
けど、映画でメリーが言うように、モノの見方を変えれば、あんな賞気にしなくてよいかもね😊
あと、相手役も、メリル・ストリープ(「プラダを着た悪魔」でエミリーと一緒だったね)も、コリン・ファースも素晴らしい。
という訳で、前作を観ている人はもちろん、観てない人はDVD借りて、本作も観るべし🎼
当然、五つ星である。
おじさんにも楽しい作品
リターンズと言う。
内容はよく似ているが新しい作品として、ディズニー作品として鑑賞すると楽しいでしょう。
私達が心ワクワクして見た気持ちと、同じように、今の子供達へも夢を提供してくれるでしょう。
私の風船は、果たしてどうかな~
65歳のおじさんより
しかし、俳優たちの演技力には本当に乾杯ですね。子役達も。。。
どうしても比較してしまう…
2回鑑賞しました。
前作は数えきれないほど。
ポピンズ役のエミリーブラントはプレッシャーもある中、上手く役作りしたと思う、けど
やっぱりポピンズには見えなかった。
手すり、カバンの中身、歌、ダンス、比較しないと思っても、どうしてもジュリーアンドリュースの方がワクワクしたなぁって思いながら見てしまいました。
前作の曲も兄弟の素晴らしい名曲の数々と比べてしまう…
割り切れば楽しめる、かもしれない。
最後のシーンの曲はとてもよかった、後半出てくるサプライズゲストも。
小ネタをところどころいれてるのもファンサービスかな。
前作みてれば小ネタひろえるし、曲も所々使われるのでおおーって思うところがあるかも。
みなくてもディズニーのミュージカルとして素晴らしい出来なので最後まで楽しめると思いました。
前作大好きすぎる人には賛否わかれるのかなぁ…
個人的にはコリンファースの役が好きでした。
ちなみに劇場内の子供は途中であきて喋りだすこも…
お子さん連れなら吹き替え版が良いかと。
幸せ
前作ももちろん大好き!
たくさんドキドキして、いっぱい夢をもらった映画でした
かなり期待大で見たのでハードルをかなり上げてしまってたのですが、十分満足できる映画でした
ステキ、と素直に思えるシーンが多く、ずっと安心して観ていましたが、これ!と心に残る曲がなかったのがちょいと残念
エミリーブラントが美しい!
メリーにぴったりでした
比べるわけではないけど、やっぱり最初の感動が大きかったせいか、前作を越えることはできないかなー
でも、映像的にもほんとにステキな映画でした
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