劇場公開日 2018年8月31日

  • 予告編を見る

「アオヤマ君にも観て欲しい」アントマン&ワスプ 琥珀さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0アオヤマ君にも観て欲しい

2018年9月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

前作との連続性や他のマーベルとの関連性をよく知らなくても文句なく楽しめます。
ミシェル・ファイファーの凛とした意志の強さを感じさせる表情も、出番は少ないのに作品の質感や切迫感を大いに高めていました。

ペンギン・ハイウェイーで宇宙の成り立ち(時空や質量=エネルギーや多元世界など)について考えさせられたと思ったら、こちらでは量子論。理屈はまったく理解不能ですが、映画の世界には、最先端の科学理論が好きで、映像化したいという思いを持つ人が少なからずいらっしゃるのですね。インターステラーなどはその最たるものだと思います。
日本ではアニメ(君の名は。やペンギン等)が中心という違いはありますが。

本作とは関係ないですが、既に故人の作家マイケル・クライトンはジュラシックパークで恐竜の血液を吸った蚊から遺伝子を取り出したと思ったら、タイムラインでは人間を量子レベルに分解し、時空の歪みを利用して中世に電送してしまうし、スフィアでは、ペンギン・ハイウェイの海のヒントになったと思われる球体を描くし、で改めて科学の発展が人間の想像力を豊かにすることを自らの作品で体現したのだと思います。

お陰様で、科学の発展に何も寄与していない私のような人間がこんなにたくさん映画で楽しませていただけてます。

グレシャムの法則