劇場公開日 2018年12月7日

「「……げんさ、く……と、ちが……つ……り」」来る カミツレさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5「……げんさ、く……と、ちが……つ……り」

2018年12月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

怖い

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カミツレ
グレシャムの法則さんのコメント
2024年12月12日

ご無沙汰してます。
今年の秋に澤村伊智さん初体験!
幻冬舎文庫の『怖ガラセ屋サン』が面白くて、ずうのめ、ぼぎわんと続けて読みました。
そのうえで、こちらのレビューを拝読できたのはとてもラッキーでした。
映画ももう一回観たくなりました。
ありがとうございます。

グレシャムの法則
浮遊きびなごさんのコメント
2019年2月23日

カミツレさん、しばらくぶりです! きびなごです。
『ファースト・マン』レビュー投稿後にコメントするつもりが随分遅れてしまいました。毎度遅くてすみません……。

一足先に『メリー・ポピンズ リターンズ』のレビューを投稿させてもらいましたが、実はあれは僕が書いたものではなく、先日自宅に侵入した野良猫を追い払った際、猫がPCの上で暴れ回った後で偶然打ち込まれていた文章をほぼそのまま投稿したものですので、実質ノーカウント、ノーコンテストです。ご安心ください。

せっかくカミツレさんが『バーニング』をレビューされているのですが、残念ながらこちらは未鑑賞。
恥ずかしながら僕は村上春樹をひとつも読んだことが無くてですね……。映画も『ノルウェイの森』を観ただけですし、いちげんさんには敷居が高そうだのうと鑑賞を躊躇しております。

『イレイザーヘッド』は、ぬうむ、残念ながら合いませんでしたか……不条理爆発してるしグロテスクだしでやっぱり人を選びますね……。安部公房は少しカジった程度ですが、確かにあの不条理ワールドと相通じる部分あるかも。
しかし、カミツレさんってかなり本を読まれてる方ですよね? 文体もしっかりされてるし、これまでのやりとりでも既に日本人作家5、6人と海外小説1冊が登場してますし。S・キングばっかり読んでる自分も見習わねば(と言いつつキング新作を読書中の自分……)。

『CURE』のレビューはまた別の機会に!
思えば『CURE』や『ヘレディタリー/継承』など不条理性が強過ぎるホラーばかりオススメしちゃってますね(笑)。もっと健全な映画もオススメしなきゃ。

さて、カミツレさんも冬眠から覚めたとのことで(クマ?)、また新作レビュー楽しみにしておりますよ。
ご自分のペースで書きたいものを書かれるのが一番だと思いますので、じっくりことこと書かれてくださいね。ブランク空いても、ひとつ書くと結構スルスル言葉が浮かんでくるものですし。
自分も質より量で有ること無いこと書いていきますので(←酷い)、お互いぼちぼちで頑張りましょう!
毎度の長文失礼、ではではで!

浮遊きびなご
浮遊きびなごさんのコメント
2019年2月3日

カミツレさん、きびなごです。
いつもありがとうございます!

幸い僕もインフルエンザにはかかってませんが……周りがインフルエンザでドミノ式にバタバタと倒れていき、その分の仕事がこちらに回ってきて、嫌でも病気になれない状況……。皆早く戻ってきて……。

さてさて勧めておいてナンですが、僕も『回路』を数年ぶりに再鑑賞しました。
カミツレさんの仰る通り、『ネットの向こう側に何が在るのか』という得体の知れなさは公開当時の方が色濃かったはずで、そこがこの映画の原点という感じがしますね。
もうひとつの軸は、孤独への恐怖でしょうか。誰とも親密になれず、繋がれず、いつしか誰からも忘れられてしまう、薄れて消えてしまう、そんなぼんやりとした不安が、そのままあの黒い染みだったように思えます。
他者がいるから自分の存在を認識出来るわけで、劇中のように「俺も君もちゃんとここにいる」と教えてくれる人が傍にいないと、自分が生きてるかも死んでるかも分からない。
今はネットの向こう側に相手がいることを確信出来ているので、ネットによる自己確立みたいなものもある程度は成り立つ気がしますが、それでも独りは怖い。それは『回路』の頃も今も変わらない原始的恐怖かもしれません。
『CURE』も不安を掻き立てられる映画ですよね。何故あの映画をこんなに不気味に感じるのか……また観直さなきゃ。黒沢清監督の作品って、どうも恐怖の理由を言葉で表しづらいんですよね。そんな言語以前に存在するような曖昧な領域の恐怖が僕は大好きでですね。

さて、新作映画のレビューもちゃんと書かなきゃなのですが、いやあ書けない書けない(笑)。今週も新作3本を観たのですが、すっかり書く方が疎かになっちゃってます。参りましたねアッハハハハ。
カミツレさんのレビュー執筆に負けないようそろそろ本腰入れていきますかね! 質より速度重視で行くんで、内容にはこれっぽちも期待しないでください!(←ちゃんと書け)
季節の変わり目、引き続きご自愛ください。ではでは!

浮遊きびなご
浮遊きびなごさんのコメント
2019年1月25日

カミツレさん、浮遊きびなごこときびなごです。
返信と労いのお言葉ありがとうございます!

おお、『遊星からの物体X』『CURE』『回路』をすでに御鑑賞済とは!
『遊星からの物体X』は良いですよねえ。
おっそろしい血液検査のシーンとか、序盤のワンコがバリバリーとなって
モシャモシャーとなるシーン(語彙力)とか大好きでですねえ……。
『イレイザーヘッド』は精神的に来るものがあるので少々ご注意を。
けど『マルホランドドライブ』で大丈夫なら全く問題無さそうですねぃ。

さてさて、自分も毎度の長いレビューを書こうとしているのですが、
ブランクが空いたせいかまぁまるで筆が進まない(苦笑)。
年末年始ですでに10本くらい鑑賞作品が溜まってしまってます。
いつもならカミツレさん同様、「1000字で収めるつもりがなぜ
3000字に……」と訝しみながらガリガリ推敲してるんですがね……。
リハビリがてら、書き易い映画のレビューから書いてみようかなあ、と。

今回はこの辺で。
僕の職場ではついに両隣の席の同僚がインフルエンザで倒れたので、
自分も既にウィルス浴びまくってる気がしている今日この頃です。
寒い日が続きますので、引き続きお体にはお気を付けてくださいね。
それではまた!

浮遊きびなご
浮遊きびなごさんのコメント
2019年1月18日

カミツレさん、浮遊きびなごです。
毎度返信遅くなってしまいすみません――。
週明けから仕事で毎日午前様が続いていたのですが、
ようやく今日、年末からの仕事が一段落ついた所でした。
しばらくは枕を高くして眠れそうです……1、2cm位は。

レビュー執筆時間……カミツレさんのレビューも
相当時間が掛かっていそうだと思っていましたが、
いやはや、やっぱりかなり時間掛けておられたんですね。文量もですが、
使う言葉も構成も考えて書かれておられると感じておりました。
映画も小説も、他人様が数年かけて精根込めて作ったものですしね、
評価する以上は下手なこと書けないですものね。

ホラーのオススメは、書き出すとあっという間に
1000字越えてしまいそうですが(笑)、僕のcheck in作品欄
の最初15本くらいはお気に入りのホラー映画ばかり
登録していたので、参考にされてみてくださいな。
血ぃドバドバ出るのもあるのでそこは注意です。
そうそう、黒沢清監督作品をご覧になられていなければ
『CURE』『回路』『叫』あたりはかなりユニークですよ。
普通の恐怖映画と違って、なんというか、根源的な恐怖。

ところで呼び名ですが、
「きぃ様」は三十路半ばにはちょいとキツイですし(笑)、
「きびなご」で全然構わないですよ!
もともと数年前までは「きびなご」だったんです。
ただネット界隈では同じペンネームの方も
ほうぼうに居られるので、ちょっと足した次第。

さて今回はこの辺で。
相変わらず長々書いていますが返信お気になさらず。
インフルエンザが僕の職場でも大流行してますが、
カミツレさんもくれぐれも体調にはお気を付けて。では!

浮遊きびなご
necopapaさんのコメント
2019年1月15日

はじめまして。
カミツレさんのレビュー、とても楽しかったです。ありがとうございます。
この映画、比嘉琴子のセリフ「怖いでしょぉ」が一番気に入りました。たしか原作には無かったセリフかと思いますが。

それはともかく、琴子さん(松たか子)の容姿をなぜあんな風にしてしまったのでしょうか? カミツレさんはどのように思われましたでしょうか。お手すきのタイミングがあればお聞かせいただけるとうれしいです。
わたしが気になったのは目のキズです。カラダ中キズだらけなのは理解できるのですが…。それを強調したかった?あるいは松たか子さんが脱がなかったから、その代替でしょうか? 松さんは必要があれば脱ぐ女優さんだと思うので松さんが拒否した訳ではないでしょうし…。幼いときの琴子と真琴のシーンでキズだらけなのは描かれてるし。。
脱線しますが、あのシーン。琴子=姉の方が幼くないですか??(*⁰▿⁰*)

あと「ぼぎわん」がまるっと抜けてる件。同感です。
中島監督がそこまで意図してタイトルから抜いたとするとむしろ潔ぎ良いといいますか、、、なんといいますか、、、。
澤村伊智さんも、なればこそ許可したのかも。

necopapa
浮遊きびなごさんのコメント
2019年1月14日

カミツレさん、浮遊きびなごです!
お気遣いいただき感謝です。

お陰様で体調は年末よりずっと良いのですが、今抱えている仕事が佳境で脳ミソが疲れていてですね……
僕はレビューひとつ書くのに根詰めても4、5時間かかるんですが、ここのところ休日は脳停止状態が続いちゃってます(もともと遅筆&集中力の無いタチというのもありますが)。
気持ちに余裕がある時やシンプルなレビューなら割とスルッと書けるんですが、全力投球のレビューは暫しお休みですかねえ。
他のレビュアーさん(琥珀さん)にも先日お気遣いいただきましたが……コメントはレビューよりは気軽ですし気分転換にもなるので大丈夫ですよ。基本、書くのは好きですしね。

話変わって、『ぼぎわんが、来る』の3幕目は完全に映画とは別物でしたね。原作の琴子さんの本気モードの啖呵にはシビれた! 煙草フレイム(笑)
『ずうのめ人形』は……くふふふふふふ、何を隠そう昨日読み終わった所でした。前作以上にトリッキーかつ、“都市伝説”と“呪い”の本質をめぐる物語も面白かった! あとは野崎と真琴、良かったのう……わしゃ嬉しいよ(親戚のおっさん感)。
ぜひ映像化してほしいですが、冒頭と終盤とかは小説ならではの演出ですよね、映像化は相当困難じゃないかしら。
あと、小説内でも言及のあった『残穢』、映画版を観てくださったようで、ありがとうございます! 僕の勧める作品はホラー成分多めになっちゃいますので、オススメはこの辺にしておきます(苦笑)。

さてさて今回はこの辺で。
返信ご無用!ですが、またふらっと気が向いたときにでもコメントくだされば嬉しいです。
……ん……なんだか『ずうのめ人形』の交換日記みたいになり始めてますが……都市伝説とかは書いて寄越さないでくださいね、くれぐれも……。

浮遊きびなご
浮遊きびなごさんのコメント
2019年1月6日

【注:コメント内にネタバレ含みます】

カミツレさん、浮遊きびなごです。
毎度しっかりとした返信いただき恐縮です。
原作読み終えたら返信をと考えていたのですが、
年末年始で帰省した途端に調子を崩し、レビュー
書くどころか映画も全く観てないという体たらく……。
やっと調子が戻ってきたところです。

しかし原作、面白かったです!
仰られた通り映画版とはかなり差違がありますね。
中島監督のキャラ造形は人間の醜さがヴィヴィッドに
描かれるのでいっそグロテスクな印象すら受けますが、この映画版もそう。映画版の秀樹は救い難いほど身勝手な人間として描かれてますし(果奈が秀樹の想いを汲む場面もナシ)、果奈に至っては精神的DVや育児に苦しむあまり育児放棄に走り、挙げ句殺されるという……

映画での改変で僕が興味深かったのは果奈の描写。野崎や真琴が果奈に介入する機会を減らすことで、子育てをする上での十分な支援を受けられない社会の現状を小説版以上に残酷に描くつくりになっています。
“ぼぎわん”伝承と育児放棄・子殺しとのリンクをより強固に描き、その根底にある社会問題を色濃く炙り出そうとしたのでは。

ただ、情け容赦無いキャラ描写のせいで各キャラへ愛着や共感は湧きづらくなったとも思えるし、ド派手なクライマックスはアップテンポな映画版の締めには向いているものの、“ぼぎわん”の正体を巡るミステリ的な面白さを完全に犠牲にしてしまった形かなとも思います。全体的には原作よりずっと救いの無い物語になってますし。

ところで原作あとがきにも言及ありましたが、小野不由美の『残穢』はお読みになられていますか?ドキュメンタリックな土着ミステリ型ホラーですが、ムチャクチャに怖いですよ。
映画版もありますが、こちらもお気に召されるのではと。よくあるホラーと違っていきなりビクッと驚かすような恐怖演出は殆どありませんが、観てる内に段々こちらの日常を浸食されるようなずるりとした恐怖が充満しています。未見or未読であれば暇な時にでも。

新年早々縁起でもないものを勧めてすみません(笑)。
まあ災い転じて何とやらとも言いますし……。
遅くなりましたが明けましておめでとうございます !
2019年がカミツレさんにとって良い年でありますように。
どんどんコメント長くなってますがお気になさらず。
では!

浮遊きびなご
カミツレさんのコメント
2018年12月22日

piさん、はじめまして。
とても丁寧なコメントをくださり、ありがとうございます。
お役に立てたようで、よかったです!
レビューを書いた身として、すごくうれしいです♪

カミツレ
浮遊きびなごさんのコメント
2018年12月22日

カミツレさん、浮遊きびなごです。
『来る』へのコメントありがとうございました!
返信かなり遅くなってしまい申し訳ありません。
土日休みでようやっと余裕が出ました……

『告白』も『渇き。』も恐ろしい子ども達が物語の
主軸でしたが、両作品とも親との不和がその根源と
して描かれていたと思います。『来る』も同じく。
原作はまだ1/6位しか読み進められていないですが、
中島監督は原作の中でもそういった親子の関係に
ついての部分を強調したかったのかもしれませんね。
しかし“知紗”の由来もオリジナル要素だとは、
そこも何かの意図や事情があるのかしらん。

原作の解釈や作り手の意図(と力量)で映画と原作の
内容がかけ離れてしまうことって往々にしてありますよね。
原作に思い入れがあると「いやそこ変えちゃ
あかんでしょ!」という部分が必ず出てきます。
僕の好きな作家スティーヴン・キングの『ダークタワー』
映画化なんて、老舗和食屋が出す特上ロースとんかつと
駄菓子の『ビッグカツ』くらいの差がありましたからね。
サイズとか味とかじゃないよね、もうこれ原材料違うんじゃね、と。
僕は原作未読だったので今回は楽しめたんだと思いますが、
原作も紹介してもらえたので2度楽しめてラッキーですよ。

毎度長々書いてしまいますが、
クセなので返信お気になさらず。では!

浮遊きびなご
piさんのコメント
2018年12月22日

詳しく書いてくださってありがとうございます。私は今日映画を観てきましたが、詳しいことがよく分からず、原作はどうなっているんだろうと気になっていたのでここで知ることが出来て良かったです。見ている途中途中で「一体これはナニをしている映画なんだろう、最後まで見れば分かるのかなぁ」と思っていましたが、結局最後まで化け物の正体は分からず、解決したのかどうかもよく分からず、なぜあんなに沢山の人が死ぬほどに相手が強いのかも分からずでしたので困惑していました。私は普段ホラー作品に興味を持たないので(なのであらためて原作を読む気にもなれません)、ホラー初心者には分からないものなのか?とも思いましたが貴方の投稿で色々と納得が出来ました。ありがとうございました。

pi
カミツレさんのコメント
2018年12月14日

浮遊きびなごさん、コメントありがとうございます!
いえいえ、年の瀬のお忙しい中、お返事いただき、本当にありがとうございました。

『ヘレディタリー』は、浮遊きびなごさんのレビューがなければ、100%見逃していたと思います。
おかげで最高の悪夢を見ることができました(笑)。感謝しています。

『メッセージ』の原作『あなたの人生の物語』は、私にとって最愛のSF小説の一つです。
一人でも多くの方にこの作品を読んでもらいたいと思い、遅まきながらレビューを執筆しました。
今回の『来る』のレビューも、執筆の原動力になったのは原作小説への“愛”です(笑)。
浮遊きびなごさんが原作に興味をもってくださったのであれば、すごくうれしい!
ぜひ『あなたの人生の物語』も『ぼぎわんが、来る』もお読みになってください!

『来る』のレビューも楽しみにしております♪ それではまた~。

カミツレ
浮遊きびなごさんのコメント
2018年12月13日

カミツレさん、浮遊きびなごです。
『ヘレディタリー』へのコメント
ありがとうございました!
返信遅くなってしまってすみませんでした。
年末の仕事でバタバタし始めていて、レビュー
とかも殆ど書けてないような状況でして……

レビュー読んだ上で観ていただけたとは、嬉しいです!
作品もお気に召された(?)ようで何よりでした。
“怖さ”とひとくちに言っても色々あるわけですが、
忌まわしさと重苦しさの点では、僕がこれまで観た
ホラー映画の中ではトップクラスと感じましたね。
アリ・アスター監督……デビュー作で、しかも若干
30歳でこの怪作って、どうなってんでしょうね。
大丈夫ですかね、頭(←コラ)。

一方の『来る』は、“怖い”というより“怖面白い”でしたね。
忌まわしさ1割、人の業の深さ2割、語り口の面白さ7割
……といったところでしょうか。

しッかし、カミツレさんの原作比較が濃い!
密度はあるけど読み易く面白かったです。
そういえば『メッセージ』のレビューでも
仔細に原作比較されていたのを思い出しました。
僕は原作未読なので色々と異なる解釈をして
いましたが、カミツレさんのレビュー読んで
俄然原作の方が読みたくなってきましたよ。
(とはいえ『来る』のレビューは映画単体
 としての解釈で書いてみるつもりです)

ではではで!

浮遊きびなご