「まるで学芸会!?」あの日のオルガン odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
まるで学芸会!?
クリックして本文を読む
タイトルから生き残った児童たちがノスタルジックに当時のエピソードを綴る抒情詩かと思いきや、あの戦時中に保育児童の集団疎開を成し遂げた偉い保母さんがいました。役立たず園長、スタッフは根性なし、子供はおねしょに騒ぎ放題、迫る戦火の中、私は頑張ったんですよと偉人伝的に描いても白けるばかりで引いてしまう。怒りの演技は難しいのは判るが声を裏返らせて罵るのでは人格破綻者にしか見えない。悲惨さの中にもほのぼのとした温かさを求めたいのだが演出不在。映像も子供を追うシーンでは手持ちカメラでブレまくるし途中で極端に彩度を落としたりして不自然、加えてエンディングの主題歌がジャージーなバラードとは無神経にもほどがある。素人集団が作った独りよがり映画、上映期間が短かったわけが判ったような気がした。
コメントする