「幼い命を守るため強い信念を貫いた保母さんに涙」あの日のオルガン NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
幼い命を守るため強い信念を貫いた保母さんに涙
「疎開保育園」というものが第二次世界大戦終末期に実在した事実を初めて知った。そして、様々な試練を乗り越え幼き多くの命を守った保母さんたちの姿に涙が出た。戸田恵梨香さん扮する保母さんがつぶやく戦争はどこまででも追いかけてくるという言葉の重さ。終戦後、最後の幼子を父親に引き渡した後の戸田さん(扮する保母さん)の叫ぶような慟哭。山田洋次監督の反戦の想いをしっかりと引き継いでこのような映画を自ら脚本を書き、作りきった平松恵美子監督には映画人としての揺るぎない矜持があるんだなあ。公開館が少ないため、車を一時間以上運転したが後悔全くなし。
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