劇場公開日 2019年2月15日

「ミスキャストだよなぁ…」トラさん 僕が猫になったワケ 日高雄介さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ミスキャストだよなぁ…

2019年2月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

幸せ

ポスターから溢れる、どうしようもない「正気じゃなさ」に惹かれて鑑賞。
こりゃ早くも今年最高珍作の予感がするぜぇ…。あ、役者や猫には一切興味ありません。

意外とマトモで真面目な映画でした。ちっ。
着ぐるみが大真面にフザケる姿も「実写版・大島弓子」みたいなもんで、慣れてしまえば違和感なし。
物語自体も、(ファンタジーだから、という意味ではなく)大人としての現実感が非常に希薄な
絵空事ではありますが、クソ茶番を見せられた不快感はなし。むしろ気持ちがイイ。

不満点は…色々あるけど、一番はミスキャスト。
主人公は明らかな社会不適応者ですが、とてもそうは見えないし、見せようともしていない。魅力的に描き過ぎている。
事実上無職のヒモ亭主がここまで家族に愛されるのは無理がある。いくら子供映画でも、実際にこういう家庭の子が見たら怒るぞコレ。

これは演出の不手際というより、汚れ役を「させられない」男を主役にキャスティングしてしまった制作の問題でしょう。
もっと汚いオッサンが主役だったら、★0.5は増えてたと思います。ここの総レビュー数は10分の1くらいになってただろうけど…。

日高雄介