劇場公開日 2019年2月15日

「泣きませんでした。でも、」トラさん 僕が猫になったワケ カンさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0泣きませんでした。でも、

2019年2月18日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

幸せ

「泣ける」と謳う宣伝は苦手です。ですが、おもしろかったです。主人公が猫の着ぐるみ姿である突飛さ意外は、ごく普通の家庭の物語で、大きな事件もどんでん返しの衝撃もない。しかし、だからこそ身近にある死、日常の大切さを思い知る作品でした。
死をテーマにしながら、明るい笑顔が多く、猫たちのシーンも笑えます。子役の女の子の少し生意気なところすごくリアルでかわいかった!北山さんもコミカルな猫の表現と、父親らしい表情の切り替えが良かった。
猫になり、家族と言葉が通じないもどかしさが切ない。日めくりカレンダーや、家族の絵など小物使いで印象的なシーンを作っている。
予告ではわかりにくいけど「漫画」も大きなキーワードになっていて、漫画とアニメーションを使った見せ方がとてもおもしろかったです。
「泣きに」行かなくても、あたたかい気持ちを持ち帰ることのできる作品だと思います。

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カン