劇場公開日 2019年2月15日

「革新的かつ確信的」トラさん 僕が猫になったワケ ウサミリバールさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0革新的かつ確信的

2019年2月13日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

CGでもなくアニメでもなく、動物映画でもない、今までの映画ではあまり見たことがない、猫の着ぐるみに身を包んだ主人公……予告を見たときはいったいどんな映画なんだろうと思いましたが、試写会で見て、このかたちでしか表現できない「気づき」に、筧昌也監督の確信的な手法を感じました。
猫の姿で人間界にもどってきた主人公が、家族の気持ちによりそって「残りの時間を生き切る」姿が、着ぐるみだからこその表現力をもって、あたたかく、そして切なく描かれています。派手な演出や大掛かりな宣伝などはありませんが、ずっと心に残る映画です。友人と恋人と家族と、そして一人でも、見る相手を選ばず楽しめる映画です。

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ウサミリバール