「ネットの世界の擬人化」シュガー・ラッシュ オンライン うにたん♪さんの映画レビュー(感想・評価)
ネットの世界の擬人化
なかなか無理のある内容ではあるが、器用に変換している。
ゲームキャラクターも一個の人格になり、デジタルな社会を築いている。
ゲームが新しいシリーズで進化していくのは人気ゲームならあるが、今やネットゲーム全盛。
バージョンアップで次々継ぎ足せる。
ネットならではの動画投稿による収入やレアアイテムを仲介する業者まで出てくる。
バズチューブ(YouTube擬き)の金の稼ぎ方とかまさに今時だ。
今風の発想ではしゃぐバネロペ
わりと保守的な発想のラルフが無難に数をこなしているのが驚きだ。
迷惑なポップアップをこんな風に擬人化されるとふぅん?と納得してしまいそうになる。
ディズニーサイトでディズニープリンセスとアホみたいな交流するのは笑ってしまう。
プリンセスの条件に誘拐されたとか(笑)
歌い出すと光がとか(笑)
ディズニーだけで色々なものが購えてしまうのには怖さすら感じる。
スターウォーズもどんと目立つし。
動画コメントにへこむラルフは憐れなものだが、バネロペがスローターレースにハマりシュガーラッシュに帰らないと言い出すのにはワガママとしか…(でもディズニープリンセスらしいっちゃらしい)、バネロペはレーシングドライバーの設定ではあるがティーンズの子どもで夢見るお年頃だ。
ラルフは見た目はオジサンで毎日同じ日が続いて欲しいと思っている。
この二人の関係は友人だが感覚は別物だ。
ディズニープリンセスの証とも言える自己陶酔の歌をバネロペも歌っているので、バネロペもディズニープリンセス候補なんだろうか?身勝手でワガママなのはプリンセスの専売特許だから、仕方ないのかもしれない。
ラスト、ラルフがディズニープリンセスに助けられるのはご愛敬だが、ラルフとバネロペの関係が親子みたいに変わったのは、恋愛要素がないからかな。
空の巣症候群の親父みたいになったラルフを何やら寂しく感じてしまう。