「そのギャグ普通の人には分からないよwww!」シュガー・ラッシュ オンライン tさんの映画レビュー(感想・評価)
そのギャグ普通の人には分からないよwww!
シュガーラッシュ オンライン
面白かった。掘り出し物ですよこれ。しかし観た後頭を抱えてしまった・・・。小ネタのオンパレード。そのギャグで110分持たせるという。。。どんな映画だよ。前作よりもすごいことになってます。
前作同様にレトロゲームは勿論のこと、今回はウェブ業界のアプリが大量に登場します。Google、Twitter、Amazon、ebay、buzztube(知らないよコレw)、instagram等々(楽天も一瞬映ります)。ちなみにFacebookは多分なかったw。更に、これまでのディズニープリンセスが集合。極め付けはスターウォーズ。もはや反則だろ。小ネタだけで最後まで持つのか?と思いきや、そのネタがまた良い笑いポイントを突いてるwww。凝り過ぎ。
・・・であるが故に、普通の人には少し難しく、いびつな映画になってます。
まず、ギャグが大人向け過ぎる。ウェブアプリ関連のギャグは結構ブラック入ってて、ウケるのはオッサンだけだと思うぞwww。
そして、ディズニーのプリンセス関連のネタも上級者向け。にわかディズニー好きのお嬢様方には分からないと思うぞwww。プリンセスものを全部観てるのは、オタクのオッサン、或いは、年期の入ったディズニーオタクおばさんぐらいなのでは?映画館は結構入ってましたが、おっさんの笑い声しか聞こえなかったぜwww
(僕的にはリトルマーメイドは観てなかったのが悔しかった!リトルマーメイドは観ておいたほうが良い。個人的にメリダが不良娘だったのは爆笑だった。スコットランド人に対する偏見だろwww。メリダだけディズニーではなく、ピクサー映画出身ってギャグもあったけど、普通の人は分からんだろwww)
小ネタだけじゃないんだよね。物語も大人向けで結構リアル。笑えねーよこれはwwwと思いつつ笑っていた自分はほんと嫌な奴だな、と思ってしまった。作中のラルフとヴァネロペの関係は(劇中では親友って事になってますが)どう見ても男と女の関係、束縛男とその女のメタファー。近年のディズニープリンセスものの基本路線は、プリンセスが束縛されている「何か」から解放される話。今回は、男から解放される物語でした。そう。本作はちゃんとプリンセスものなんだよね。その点は前作とは違うところ。中盤でヴァネロペがちゃんとプリンセスになります(余計な小ネタが多すぎて分かりにくい・・・笑)。
色々語り足りないですが、ネットに群がる人間の描写が社会批評的なブラックユーモアだったので、結構頭を抱えてしまった。ネットが世に出てから20年以上経ちますが、結局は人間にとって暇つぶしの道具でしか無かったという・・・。おっさん仕事中にYouTube観るなよwww。こんなんでいいのか?人間よ。