「落ちこぼれはほっとくに限る」生きてるだけで、愛。 重さんの映画レビュー(感想・評価)
落ちこぼれはほっとくに限る
趣里扮する酔っぱらった寧子は、菅田将暉扮する週刊誌のライター津奈木に送ってもらいながらからんだ。頭をぶつけて血だらけになりながら寧子は走り出した。
ちょっと最初から変な展開だね。趣里はこの映画で新人俳優賞をもらってるんだけど、水谷豊と伊藤蘭の一人娘でかなり個性的だね。菅田将暉とからむ程の実力派なんだろうか。よくこんな女面倒みてるなという感じ。まあ鬱だと言ってるからこんなもんか。そう思ってたら仲里依紗扮する津奈木の元彼女が寧子に出て行けと言って来た。話が展開し始めてようやく動きが出て来た。でも寧子が人間として生活していけるのかというテーマなのかな。脇は菅田将暉、仲里依紗、田中哲司と一流どころなのにね。田中哲司の喫茶店オーナーの役割は秀逸だな。ある意味、無気力に対する問題作かもね。恩人に対しても失礼で、落ちこぼれはほっとくに限るよ。精神異常を観てる方はかなわんな。頼られても困るだけさ。
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