「序盤はどうなるのかと思ったけれども。」生きてるだけで、愛。 せっちゃそさんの映画レビュー(感想・評価)
序盤はどうなるのかと思ったけれども。
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ラストの抱き合う寧子と津奈木の表情を写した画の美しさ、これだけでこの作品を観た価値があったなぁ、と。
このシーンだけでもまた観たいと思うくらいに。
女の心となんちゃらというように、女性の感情は繊細で移り変わりやすいもの。そこに躁鬱という心の病気を患っている寧子。
その寧子を気遣いながら、漠然と日々を生きている津奈木。
二人とも"相手を想う気持ち"があって、日々振舞っている(形はどうあれ)けど、男女の相手を想う気持ちのベクトルにズレがある。男女間の"リアル"が上手く表現されていたと思います。
そして、最後の"もっと知りたかったよ…(うろ覚え)"のひとことにグッときてしまいました。序盤の展開に若干のイライラがあったというのに。
家に帰って暗い部屋でしっとりと観たあとの余韻に浸りたい、そんな不思議な世界観を持っています。
邦画好きなら、観て欲しいなぁと思う作品です。
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