「口八丁」カツベン! aMacleanさんの映画レビュー(感想・評価)
口八丁
かつての映画は、活動弁士により命を吹き込まれ、人々を楽しませていた。その頃のことはよく知らないけれど、映画ファンとしてリスペクトしたいですね。周防監督らしく、面白いテーマ設定と、それを掘り下げながらしっかりドラマとして仕立てていて、見てて安心感あります。ちょっと時代がかったオーバーさもまた、その時代を忘れさせない演出なのでしょう。クレイジーキャッツばりのドタバタ劇は、久しぶりで楽しめました。若い人向けではないような気もしますが。
それにしても、成田凌。ここ数年映画にドラマに大活躍ですね。似合わない役もあるけれど、それなりにこなしてしまうところは、器用なのでしょう。「スマホを落としただけなのに」「さよならくちびる」「愛がなんだ」などなど、メインキャストで年5-6本は出てる印象。スケジュールどうなってるんだろう?
黒島結菜は、直近で「Sick’s」を見てたので、あ、普通の人間の役だと新鮮でした。若いのでこれから楽しみな女優さんですね。
永瀬正敏、竹野内豊、井上真央はじめ、豪華な役者陣が脇を固め、ベタベタな笑いのパターンをきちんと見せる、抜群の安定感です。派手なところはほとんどないけれど、活動弁士という題材をうまくあしらった、ほっこりした楽しい作品です。
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