「「芸術」の捉え方」スティルライフオブメモリーズ アンディぴっとさんの映画レビュー(感想・評価)
「芸術」の捉え方
怜は美術館のキュレーターであり母親は画家、小さい時から芸術に関わってきた。その母も死期が迫り、生と死にも向き合い、人として産まれ出る女性器を感銘を受けた写真家に撮ってもらおうと撮影を依頼した、ということなんだろう。
実在のフランス人写真家はモデルは愛人のようだが、映画の中の春馬と怜はそうではない。撮影も終わる頃関係を持とうとした春馬を頑なに拒み、カメラを持たせて毅然と足を開く怜。あの時の怜の顔がいちばん美しく強く逞しい。
夏生にも関心する。芸術として春馬の行動を理解出来る寛容さ。
子供のオムツをかえ、長いトンネル、、、子宮からの誕生を意味する、と理解していいのだろうか?
エンドの写真はボカシは必要ないように思える。制作側もボカしたくはなかったのでは?とはいえ、ボカさない訳にはいかないでしょうが。
満開の桜や森、湖など風景もキレイで、モノクロから少しずつカラーになっていくところもキレイ。言葉は少ない。好き嫌いは別れそうな映画だろう。芸術もどう捉えるかは人それぞれ。否定するつもりは全くないが、怜の行動は理解しがたい。
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