「本格西部劇ロードムービー」荒野の誓い Rewind Thatさんの映画レビュー(感想・評価)
本格西部劇ロードムービー
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本格路線の西部劇をみるのは久しぶりだったので楽しめました。
映像やディティールのリアルさに素直に驚嘆です。戦闘シーンなども凄くちゃんとしていました。全体的にとても丁寧で、全く手抜きを感じない映画です。
しかし、描かれている内容や主題はちょっと陳腐かなと感じました。普通のキャラクターが普通の行動を選択するだけとしか思えないストーリーでした。しかしその行動に疑問を感じるところもちょくちょく、、、
ひとつひとつ言うと、
序盤ではかつての敵への恨みから任務を一旦断りつつ、後半では過去の自分の行動を「仕事」だったと語っている。死の直前の和解もちょっと強引。軍人が任務の途中で寡婦の寝床に入るか?戦争での自分の壮絶な過去を匂わせつつ、今更戦闘や仲間の死に動揺している。つまり最初は凄い仕事をするんだと思わせつつ、普通にポンコツっていうのが違和感です。
視点というものがあまりに白人に寄って描かれていると感じます。この映画で良いインディアンとして描かれるのは常に白人に友好的な部族で、他のインディアンは猟奇的な快楽殺人者のように扱われています。現実にそんな訳はないし、そうなった経緯が語られないので浅く感じました。
奥さんの方も、アーメンを口にした次の日に敵の死体を辱めるというね笑 その後も自らの信仰について語ったり、あまつさえ自殺を計ったり!なんか聖書との矛盾が甚だしすぎて、よくわからなくなります。壮絶な体験から信仰を捨てる(神との決別)というのなら全然理解できるんですけどね、、、
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