「優しさに 孤独まとわす ナラティビティ ※無季にて失礼!」こはく 野々原 ポコタさんの映画レビュー(感想・評価)
優しさに 孤独まとわす ナラティビティ ※無季にて失礼!
ねぇ、私が生まれた時
パパはどんな気持ちがした?
遠くでおんなじ夕日を見ているの?
まぶしすぎて歩けない
突然の天気雨 世界中が反射する
歌いはじめるように
降るプラチナ 降るプラチナ
この胸に降り注ぐ
まだ孤独を まだ知らない頃に
こんな景色を予感していた
フイルムの夕日は銀の色
忘れていたやさしい日々
降るプラチナ 降るプラチナ
ただ人を愛したいだけ
いつ会えるの? いつ心に…
新居昭乃 / 降るプラチナ より抜粋
子供はどうしても母親の方になつく。
それは生まれて最初に接するのが母親だから。
多くは母親の腕に抱かれて乳幼期を過すのだから。
そして父親は金銭面や環境を整え、支える。
そんな当たり前なことなんですが
子供の頃は多分、
父親の役割をいまいち理解していなかったりして
ありがたみを感じたのはきっと、
自分が幾分か歳を重ねた頃でしょう…
そんな、家族における微妙な立ち位置であった
父親像を掘り下げて、横尾監督自身の経験をまみえて
作品に投影したのでしょう…
幼い頃のおぼろげな父の面影を
今の自分に重ねる主人公の男性
父に向けた嫌悪感が、罪悪感となり自身に向けられる
《人生での再開は、人生の再出発》
父を許すことで自分も救われる
そんなナラティビティが込もった作品
琥珀の宝石言葉 ・・・ 「誰よりも優しく」
「家族の繁栄」「大きな愛」
ナラティビティ(narrativity)・・・事実に基づく物語性のこと
アキラ100%こと大橋彰さんの人間臭い演技も好印象でしたが
やはり井浦新さんファンのわたしにっとては
アラタ100%堪能作品でした♪
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