ベトナムを懐(おも)うのレビュー・感想・評価
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単調
本日と同じ映画館で昨年開催したベトナム映画祭のパンフレットの表紙がこの作品のワンショットだった。 緑豊かな水辺で若い男女が並んで座り、男が民族弦楽器を奏でている。とても美しい写真で、この作品をぜひとも観てみたいと強く思ったのだが、日程が合わずその時は叶わなかった。 今回、単独で上映されることとなり、念願が叶ったことになる。 しかし、写真と映画とでは色合いや陰影の深みがまるで異なり、スクリーンに映ったベトナムの自然はひたすら明るく、乾いた光に満ちていた。 そして、映画の主な舞台はニューヨークの狭いアパートの中で、ベトナムの風景はあくまでも回想部分に映し出されるくらいである。 ベトナムの湿度を持った空気や美しい緑を期待していただけに残念だ。 さらに、祖父と孫娘の言い争いを映すカメラワークも単調で、説明的なカットの連続と相まって、直線的で単純な映像となってしまっていた。 興味深いテーマを取り上げていたものの、登場人物の心情を説明することに汲々としてしまい、ニューヨークの風景とベトナムの美しい農村の情景との対比でそれらを表現する術が、もう一つだった。
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世代間ギャップ
息子に呼ばれて ニューヨークに移住して1年、養護老人ホームから抜け出して家に帰ってきた爺さんと孫娘の確執の話。 お国柄なのかつくりや感性がちょっと古くさく、自己中わがまま全開の爺さん。 間の存在である父親の話で一応爺さんの思いは伝わるけれどそれはそれという感じが消えず。 孫娘が赦されなきゃならないことって何かあったか? 全体的にちょっとチープ過ぎた。
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