「圧力に負けない思いの強さ」150ミリグラム ある女医の告発 とえさんの映画レビュー(感想・評価)
圧力に負けない思いの強さ
劇場未公開作品
糖尿病患者に処方するために製造されたメディアトールがやせ薬としても処方され、
それを服用した患者が高い確率で心臓弁膜症になっていることに気付いた女医 イレーネが製薬会社を告発したという実話の映画化
これは普通に劇場公開して良いレベルの良い作品だった
製薬会社を告発する恐ろしさは映画「ナイロビの蜂」でも描かれている
この映画は、あそこまで怖くなくても、やはり製薬会社の圧力によって、医師たちを簡単に握りつぶそうとするようすが描かれる
それでも「目の前で亡くなっていく患者を見過ごせない」と、勇気を持って立ち上がるイレーヌは勇ましい
そんな彼女の周りの人々が協力する姿は、とても感動的
中でも、女性たちはとても積極的に行動する
フィガロの記者も、論文を書いた学生も女性だった
それに対して男性たちは協力はするけれど、消極的だったり、途中で尻込みしたり、表に出るのを嫌がったり
その姿は対照的で面白かった
一人でも亡くなったらすごく大変なことなのに「知らぬ存ぜぬ」を貫き通す製薬会社の恐ろしさを感じ
そんな製薬会社から、どんな圧力があっても、最後まで諦めないイレーヌに感動した作品だった
何事もあきらめてはいけないのだ
いつも、明るく元気で強い主人公のイレーヌから勇気をもらえる作品
個人的に、おっさんになってしまったブノワ・マジメルは見たくなかった…
役作りだと思うけど…
コメントする