X-MEN:ダーク・フェニックスのレビュー・感想・評価
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心の句『ローガンの 感動返せ この野郎』
観るのをとても悩んだ。
『ROGAN』は手放しのハッピーエンドでは無かったけど、切なくも、微かに希望が持てるキレイな終幕だった。
私の中でもあの物語で『X-MEN』シリーズが終わった。
……んだけど、今回の『X-MEN ダーク・フェニックス』ですよ。
え?続くの?あれで最後って言ったじゃん?
どうしよ……めっちゃ興味はあるけどアレでキレイに終わらせたいじゃん?でも……。
はい!的中しましたー!
もう突っ込みが止まらなーい!
感情を抑えられないと言うより、ただの大きい駄々っ子にしか見えないジーン。
これは、8歳のときにトラウマから閉じ込めたせいってことで納得したけど、それでも自分本意過ぎてイライラ。
しかし、本当に「なんでやねん!」は……。
ほほう。ここでミスティークはプロフェッサーに不信感を抱き、別れてマグニートのとこに行っちゃ……死んだーっ⁉え?は?
なんで死んだ?
そして、マグニートとビーストはミスティーク好きだったの?
いつから?
何その取って付けたようないきなりな設定。
100歩譲ってビーストは良しとしよう。
マグニートは前回の『アポカリプス』で妻子持ちだったじゃん!
お前、傷心を手近な一般人で手を打ったの?
最悪だな……。
しかも3作目の『ファイナル ディシジョン』じゃただの人間になったミスティークあっさり捨てたじゃん!
クライマックス、ピンチに陥った物の、ジーンが正気を取り戻して反撃したら……え?死んだ?
『ダーク・フェニックス・サーガ』をベースにしてるなら、今までのシリーズとは別物として製作するべきでは?
今までのシリーズの設定も混ぜながら作ったら滅茶苦茶だし、しかも『ダーク・フェニックス・サーガ』からの設定も中途半端。
全てが「え~?」でした。
本当に、ほんとぉぉぉぉぉぉぉにチケット代は勉強代と思って返さなくていいけど『ROGAN』で泣いた私の涙返せ!!!
19年前からリアルタイムで観てきたからこそ
最初に1つ。MCUはファスベンダー以上にマグニートーな俳優さんを見つけれるのか!?というくらい1作目からファスベンダーのマグニートーはカッコよくて感情移入も出来る。
20世紀FOXとしては最後のX-MEN。
観に行く前から賛否両論で不評の方が強めだったので、★3くらいのテンションで観に行った。
マグニートーやカートなどなどアクションで見入るかっこいいシーンもあるが、なるほど…ファンサービスやファーストクラスからの関連話がない。せめてクイックシルバーは90年代に流行った曲を使って欲しかった。
そして、ものの見事に味(脚本)が薄い。薄いのを派手なアクションで濃く見せようとしているように見える。
CMで言うほどダークフェニックスは敵ってまでもない…「ファイナルディシジョン」の方がまだヴィランっぽいが、そこまですると倒せるヒーローが今回はいないからだろう。
そして、1番気になったのは異星人。異星人が居るっていう設定は気にならなかったが、こいつらはどこからどこまで出来るのかわからない。打たれても再生するし、物はSWのフォースのように動かせるし…けどマグニートーにペッチャンコにされたら死んだようにも見える。異星人のパワーの線引きがもっとしっかりしていて、もっとダークに脚本を練ってくれていたらきっと面白さが増していたと思う。
悪くはないけど、「ファイナルディシジョン」の方が良い点が多かったようにも見える。
あとファンとして嫌なのがあんなに綺麗に過去作と繋げて、みんなを生き返らせてくれた「フューチャー&パスト」の終わりにジーンが死ぬことで繋がらないということ。
あかんですよー、これは。
サイモン・キンパーグ、いつから関わっとんねん。ファイナルディシジョンも失敗してたけど、同じモチーフで更に悪いって?
シンガーが頑張って構築してきた、X-MENサーガをまたしても、こんな駄作で終わらせるなんて。。最後の、本当に最後やからね。
はしゃいでみせて、ぜんぜん地味。衣装も原作に沿ったものだけど、ぜんぜん格好よくない。大統領の前で皆で整列してるのなんかダサさしかないわ。
惰性の宇宙人との戦い、一般時との戦いやん!
女優もイチイチブスだし。遺影のジェニファー・ローレンス、パンパンやで。
ファスペンダー、じじいだし、中途半端なキャラ設定。あっ、それ全員か。
脚本安すぎるわ、キンパーグ。。うんこしながら考えつくわ。アクションもただただ念動力大戦。クイックシルバー、途中からどこ言った?BGM、キラークイーン?オープニングのお約束もないし、誰?誰がとったの?品川ヒロシでも行けますやん。来週のスパイダーマンまで待てばよかったッ!最後のチェスも、素人童貞並みのわかりやすさ❗くそがー❕
返せよ、返せよ、この十数年間。。
立つ鳥、そこそこに跡を濁す
『これが最後』って言葉を3回は聞いた気がするが……
今やディズニー傘下の20世紀FOX製作という意味では
確かに最後になる『X-MEN』シリーズ作品が登場。
監督は『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』から
脚本に携わるサイモン・キンバーグ。なお今回が初監督作。
『ファイナルディシジョン』でもジーンさん大暴走は
描かれていたが、『フューチャー&パスト』以降は
パラレルな世界での出来事としてシリーズが継続
されているそうで、今回は『ファイナル~』とは
また別のお話という扱いだそうな。ややこしいのう。
正直、ちょっと評価が難しい作品だった。
単品として観れば上出来とまではいかずともそこそこ
だと思うが、シリーズを通して観ていると色々と
引っ掛かりを感じてしまった点あり(原作コミック
は未読なので、映画シリーズのみの知識ではある)。
...
とはいえ最初は気に入った点から書く。
アクションシーンは前二作ほど大スケールでは
ないが、しっかり見せ場や工夫があって良かった。
スーパースロー対応とかヘリ落とし合戦とか、
『~アポカリプス』のエン・サバ・ヌール並みの特級
能力をジーンが駆使するシーンの数々はかなりの迫力。
マグニートーことエリックも、地下鉄掘ったり大量の
銃をブッ放したりと相変わらずド派手な活躍を見せる。
終盤、疾走する列車での戦闘もダイナミックで楽しめたし、
それまで敵味方だったミュータント達が一致団結して
戦うという展開も、王道ながらもちょっと盛り上がる。
ハンス・ジマー手掛ける音楽も冴えており、
シリーズの最後をレクイエムのように重く締め括る、
悲壮感を漂わせたテーマが非常に素晴らしかった。
だが……アクションや音楽で盛り上がっても、いまいち
ドラマが盛り上がりきらない。シリーズ中でも特に
ダークで悲劇的な内容のはずなのに、僕の場合は
最後まで大きく感情を揺さぶられず終わってしまった。
...
まず、今回の主役ジーンに共感できない。
不幸な境遇には同情する。記憶を操作されていた事も
怒って当然と思う。感情を抑えきれずに被害を出して
しまうのも、人間だし、仕方無い部分はあると思う。
けどその後は、己の過ちを悔いるそぶりも無いまま、
自分の暴走を正当化する為の方便ばかりに終始する
キャラクターに僕には映ってしまった。
鼻白んだのが、エリックとの戦闘前での言葉。
「私を追い出しておいて、今度は殺すの?」
……あのさ、ジーンさん……エリックが「誰の血だ」って
何度も訊いたのに無視したのは、あれがレイヴンの血
だとバレたら追い出されると思ったからなんでしょ?
後ろめたさを隠して都合良く匿ってもらおうと
思ってたんでしょ? ものっそい逆ギレやん。
チャールズに怒るのは分かるが、彼女、他キャラにも
謝罪らしい謝罪って全然しなかった気がするんだけど。
チャールズもね……。
今までミュータントの社会的地位を守るために一番
気を回していた彼だが、X-MENが“ヒーロー”の地位
を得たことで殆ど傲慢とも呼べる人間になっている。
キャラの暗黒面として面白い描写とは思うけど、
全シリーズを人格者として描いてきて、最後の最後
そんなネガティヴキャラで締めちゃうのかと。
逆に、エリックは理性的で良い人“過ぎる”。
あのラストも、本当なら感動的なはずなのに、過去作
の悪辣さがすっかり抜けたエリックはまるで別人で、
僕の中では感動より違和感の方が勝ってしまった。
父エリックと会えず終いのクイックシルバー、
存在感ぼんやりのまま死んでしまうレイヴン、
後半まるで目立たないハンク等も、これが
最後の登場と思うと寂しい。
作り手は恐らく、これまで描かれなかった各キャラの
別の側面を描きたかったんだと思う。だが最終作で
それらを詰め込まれると、今まで慣れ親しんだキャラ
からの変化が急激過ぎて、感情がついてこなかった。
それに、センチネルやエン・サバ・ヌールといった
強敵と比べ、今回の仇敵ディバリ帝国人は強いんだか
弱いんだか分からない上にインパクトも弱過ぎる。
...
監督とか脚本とか以前にね……そもそも
企画の順番が良くないと思うんですよ。
『ファースト・ジェネレーション』はシリーズを
見事にリブートした大秀作だったが、それ以降の
FOXのシリーズ展開はどうも一貫性が感じられない。
作品のスケール的には『ダーク・フェニックス』→
『アポカリプス』→『フューチャー&パスト』のキャラ
総出演で締めるという順番が自然ではと思えるのだが、
『ファースト・ジェネレーション』後にいきなり
『フューチャー&パスト』をやっちゃった時点で
既にスケール的にインフラ起こしちゃってた気がする。
『ドラゴンボール』で言えばセル編の後にフリーザ編を
やって最後になんかベジータ編始まったぞみたいな感じ。
(『ドラゴンボール』知らない人ごめんなさい)
...
ジーンのキャラクターが好きになれないという点も
大きいのだけれど、シリーズ最後としては物足りない
スケール感、これまでと方向性が違い過ぎて共感しにくい
キャラなど、単体としての出来以上に『最終作』という
位置付けのせいで色々と割を食ってしまった感のある作品。
それでも最後まで飽きずに観られたので、まあまあの
3.0判定としたが……なんだか不遇な作品に思えます。
<2019.06.21鑑賞>
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余談:
『ファースト・ジェネレーション』で脚本・監督を務め、
他作品の脚本にも係わったマシュー・ヴォーンも、
シリーズをじっくり育てるより安易に売れる路線を
前倒しし続けたFOX上層部の意向に苦言を呈していた。
新世代ミュータントが登場するという次回作
『ニュー・ミュータンツ』からはFOXを買収した
ディズニーがフランチャイズの手綱を握ることに
なるのだろうが、どう仕切り直しを図るんかね。
え、これで終わり?
全くつまんなかったわけじゃないけど、うーん微妙。
ただでさえ微妙なのにこれがX-MENリブートシリーズ最終作と思うと残念感は否めない。
まずストーリーに関してはヒドイもんです。まあ、アメコミ映画にたいしたストーリーなんか期待してないんでいいんですがね。
前作「アポカリプス」もヒドかったっちゃあヒドかったんですが、後半のバトルはCGアクション全開で楽しめたんで酷評されているほど悪いものではなかった。
今作はバトルも弱い。
まず敵のエイリアン、あんな撃っても叩いても全然効いてなーいみたいなやつ、つまんないでしょ。絶望感とも違う。例えるなら、ゲームで強制負けステージやらされてるようなイライラ感。それしか感じなかった。アベンジャーズのサノスもほとんど無敵みたいな強さだったけど、ダメージは一応通るし、多分斬ったりすれば死にそうだしちゃんと闘いになってる感じはあった。なんにも効かない本当の無敵ってめちゃくちゃつまんないんだなってことが本作でわかった。
シチュエーションも燃えないんだよなあ。護送列車からそのままラストバトルに入っちゃうのはなんか違う。雑。ワンクッション置いて、ちゃんと街中なり広場なり用意して、決戦の舞台を整えて欲しかった。
クイックシルバーの扱いも雑だなあ。今作の敵はクイックシルバーでもどうにもならないんだから途中退場させる必要ないでしょうに。「アポカリプス」とかクイックシルバーのおかげでもってたようなところあっただろ。
あとサイロックも出るの期待してたのに影もないんだからガッカリ。
「ファースト・ジェネレーション」から「フューチャー&パスト」までは良かったけど、最後は旧3よりも劣る内容だったなあ。
まあ、おかげでシリーズに未練もなくなったので、さっさとMCUに吸収されちゃってください。
シリーズ集大成で最終作の割には
何となく脚本が雑に感じられた。
原作だとフェニックスはもっと知能犯的な所も有ったのだけど、映画の方はただ単に切れキャラに成り下がってるような気もする。
原作のヘルファイヤークラブに相当する謎のメンバーもその行動論理の説明が不足している上にその扱いも悪すぎる。
おまけにクイックシルバーも序盤に退場したら誰も彼の事を気に掛けることが無いという悲しい扱いでした。
終盤で三つ巴、四つ巴の戦いに成って行くのですが、ここでマグニートとビーストがジーンを守る側に回った理由が不可解でした。
エンデバーまで事故ってたのか?!
『フューチャー&パスト』でタイムトラベルした結果、時間軸がちょっとズレてしまい、死ななくてもいいメンバーが死んでしまったという印象。今作の時代は1992年。ここからはどうやっても第一作『X-メン』(2000)に繋がらなくなってしまった。レイブン=ミスティーク(ジェニファー・ローレンス)は早くもプロフェッサーと対立してましたが、もう彼女はマグニートーの部下になったり、元に戻ったり、とにかく立ち位置がコロコロ変わるキャラ。ルパンでいう不二子みたいな感じです。
ジーンがダークフェニックスとなり、彼女を殺す派と助ける派にちょっと分かれてしまいましたが、幼い頃の記憶をトラウマになるとしてプロフェッサーが彼女の記憶を消していたことがバレてしまい、さぁ大変。太陽フレア(実は違う)をモロに浴びて最強のミュータントになってしまったジーンを誰も止めることが出来ない。果敢にもレイブンが止めに入ったら、突き飛ばされて、呆気なく死んでしまうという驚きの展開。こうなったらまた教授とマグニートーが手を組んで・・・
しかし、人間に変身できる宇宙人たちもやってきて、地球をわが物にしようと企んでいて、その上警察によってミュータントたちが無力化され列車で護送されることに。おいおい、その列車にクイックシルバー乗ってないんかい!?彼がいれば簡単に宇宙人を倒せると思ってたのに、冒頭の救出作戦でしか活躍してない(しかも時間短かった)。
そんなヘンテコなストーリーながらも、見せ場はあった。お気に入りなのはマグニートーが地上から地下鉄を引っ張りあげたところと、最後の燃え盛るフェニックスの映像です。
そして、つまらないことですが、オープニングFOXロゴの“X”が赤く燃えてるところ!前回までは“X”の文字が残るだけだったので、初っ端から感動してしまいました。
スタン・リーらしいヒーロー像が垣間見れた
今作では、ジーン・グレイという一人に焦点を当て、
彼女の心情描写の変化にフォーカスされているためか、
スタンらしいヒーロー像が鮮明に映し出されていたと思う。
今作の一番の見所は、ジーンが心の闇に翻弄され、
コントロール不能になりかけるも、過去の記憶から、
自らの善なる本性を呼び覚まし、真にヒーローとして、
目覚めていくシーンだ。
具体的には、
ジーンがプロフェッサーに『許す』
と言い放った言葉を覚えているだろうか。
同時に、その言葉が彼女のコントロール不能であった、
ダークフェニックスを支配し、能力(ギフト)を、
どのように使うか、自らの意思で決定した瞬間であったと思う。
この瞬間、新たなヒーローの誕生だ。
最後は、自らの命をも惜しまずに、ファミリーを護るため、
自らとともに敵を葬りさる様は、涙モノだ。
これが、「スタンらしい」と言った理由である。
彼のヒーロー像には、「大いなる力には、大いなる責任が伴う」、
という思想が入っている。
「愛」や「許し」「自己犠牲」といった、
特殊な能力を持ったものが、果たすべき責任とでも言うものを
スタンはどんなヒーローにも織り交ぜてあると感じるのだ。
「許す」という言葉は、どこかで聞いたことがあるが、、、
そう、「スパイダーマン3」で愛する叔父を殺されたピーターが、
サンドマン(叔父を殺した脱獄犯)に「君を許すよ」と言い放った、
あの名シーンだ。
この瞬間、ピーターの「恨み・憎しみ」が消え、
彼が、叔父の死を乗り越えて、
真のヒーローとして、生まれ変わった瞬間なのだ。
そういうわけで、最後にジーンが生まれ変わって、
光り輝くフェニックスになったことが、
この映画では、最大の見所なのではないかと思うのだ。
もちろん、ジーンの表情の一つひとつも、
演技としては最高だと思う。
彼女を演じきった、ソフィー・ターナーも
本当に素晴らしかったです。
最後に、オセロ版を全て白にひっくり返していくような、
絶妙な一手が本作では感じられました。
スタンマジック素晴らしいです!
贔屓目の甘々採点で
何がしたかったのか全く解らない本作。只々シリーズを終わらせたかっただけではなかろうか。
前作アポカリプスで旧作のラスボスであるフェネクスの力でキレイにオチを付けたのに、それを台無しにぶち壊すとは何事か。
ニュージェネレーションズで更正させてチームの支えになっていたミスティークを死なせる意味が何なのか?ジーンの居場所をなくす為だとしても、死なせる必要なくない?
チャールズは相変わらず諸悪の権化。何が全員助けろ、だ。船員の状態も確認しないで一人で籠ってる船長なんてほっとけよ。あんな糞ミッションのせいでチームがバラバラになるなんて許せない。モーガンでウルヴィが死んだのもお前のせいだからな。
敵(宇宙人?)の説明も特に無く、何か襲ってくる殺しても罪悪感の湧かない存在でしかない。
戦闘シーンも綺麗ではあるが規模が小さく、肝心のジーンも強いは強いんだけど、ファイナルディシジョンのフェネクスの一割以下の印象。
本当に、何がしたかったのか、解らない。
もっとできたはず。
あくまでも、個人の感想として。
まず、オープニングからがっかりした。
いつものオープニングシークエンスが無く、タイトル表記も統一感無し。
(スピンオフなん?)
内容は可もなく不可もなく。
ヴィラン?の設定も薄く誰やねん状態で、今までのX-MENとは違う感じ。
アクションとしては各ミュータントの個性、能力が満遍なくとられていたので良かったが、クイックシルバーもう少し出せたでしょ。
それに毎回恒例のクイックシルバー専用シーンみたいなん入れれたでしょ。
他者レビューでも書いてあったが、F&P がX-MENの完結編としてふさわしかったと思う。
全く新しい監督なら仕方ないで終われるが、3から関わってきてたサイモン・キンバーグだからこそ残念極まりない。
もっとできたでしょ……
台無し
傑作だったフューチャーパストとローガンまでで美しく終わらせたことにしてすぐに記憶から消したい台無し映画でした。
いろいろあるけどプロフェッサーの扱いがひどすぎるし、ジーンの過去をあれだけ重い内容にしてプロフェッサーも関わってるのならばぽっと出の異星人なんか混ぜちゃだめでしょ。トラウマが掘り起こされていつ暴発するかもしれないという緊張状態な上にプロフェッサーへの不和が高まって内部もごたごたしてるなんて時に。それらが軽くなるしぶれる。正体となぜジーンに固執するのかもたいした理由でもないし魅力もない。関連性を無理にねじこんでるだけで同時進行させる必要性を感じられなかった。事実ちょろっとジーンをそそのかしてただけですぐにちょうだいちょうだいってあほみたいなおっかけっこになってたしアクションシーン作るためだけの駒ぐらいにしか機能してなかった。なんでこれらを束ねようとしたのか理解に苦しむ。冒頭でたまたまいったミッション先で浴びたもので異星人まで引き寄せてしまったって入り口からダサいしもうめちゃくちゃ。
ジーンの過去とそこからの広がりにしぼって掘り下げてけば名作にもなり得たろうに。せっかくの最高な素材が台無し。
最後のプロフェッサーとマグニートーもいいシーンのはずなのにこの杜撰な本編を終えてからだと安っぽく見える。
薄味なフィナーレ
マカボイ&ファスベンダー版はこれが最後なわけだが、正直もう少しフィナーレっぽいお祭り感が欲しかったなと。
まぁラストでマグニートがプロフェッサーにチェスやろうよって誘うくだりには目頭熱くなったが…。
タイトルからしてダークな作品になる事は予想できていたが、まるでDC映画のようだった。(それもそのはず音楽もハンスジマーだった。)
興行的にはイマイチらしいすが、そんな噂もあってかハードル下げめで観たせいか、決して悪くはないなって印象。アクションも見所満載だし、ドラマ展開も思っていたよりも重くはなくそれなりによかった。
ただやっぱりこのメンバーではラストなわけだから、そこはもう少しサービス欲しかったなぁと、そこが物足りなさを大きく感じさせられた。
面白くはあるのよ
まぁ普通に面白くはある。
アクションは悪くないし、マグニートが地下鉄を引っ張り出して入ってくるところとか、所々おっ!と思うシーンもある。Xメン作品としては及第点かと。
しかし、しかしだよ、レイヴン死んであのあっさりさはないだろ!復讐にまた目覚めてしまったエリックはともかく、チャールズ、てめぇはダメだ!責任をまったく分かってない!
今回はジェニファー・ローレンスとジェシカ・チャステインの無駄遣いであったことだけは確定で。
普通に楽しめた
エックスメンの新作としてちゃんと面白かった。
特殊能力を活かしたバトルシーンも良かった。
チャールズ、エリック、ハンク、レイブンの物語として見ると上手く纏めたとは思うが、レイブンの終わり方は切なすぎるが、、、
今回はエリックが中々カッコ良かった。
XMENは未完という結論に至った。
感想を言葉にするのも難しいし、評価を付けるのも難しい映画。素直に言えば面白くなかった。というよりはXMENにおいてジーンの扱い方って難しいなと思った。
コレは見なかったことにして・・・前向きに。
どれほどの"X-MEN"ファンでも、この出来には唸ることだろう。
すでに米国で報道されている通り、赤字100億円を超えそうな勢いで、近年のマーベル映画の快進撃に水を差すものになりそうだ。
多くのファンにとって、ジーン・グレイの暴走は、"既視感"しかないはずだ。こんなにもキャストは皆、見事に演じきっているのに、ストーリーの薄っぺらさに情けなくなってくる。こんな作品でジェニファー・ローレンスのミスティークが殉職してしまうなんて・・・。
だいたい「ファンタスティック・フォー」と同じような宇宙キッカケで始まること自体が不吉な映画だ・・・。サイモン・キンバーグ監督は、ずっと製作・脚本にも関わってきたのにどうしちゃったのだろう。
個人的には、「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」(2011)と「X-MEN:フューチャー&パスト」(2014)で完結していて、あとはアンコール上映みたいなものなので、どうでもいいのだが。
シリーズを通して、ブライアン・シンガーが埋め込んだ、"差別社会への抵抗"というメッセージの呪縛は、続けるほどに袋小路にハマっていった。そろそろこのテーマからは距離を置くべきだったかもしれない。実際、スピンオフの「ウルヴァリン」や「デッドプール」には別の魅力がある。
今回でシリーズが終わると言っているけれど、オリジナル3部作のときも、同じことを言っていたはず。来年には、「ニュー・ミュータンツ」(2020)も控えているのに、なんで"X-MENが終わる"なんて、平気で嘘つくかなぁ?
背景には、オトナの思惑が渦巻いている。
21世紀フォックスをウォルト・ディズニー・カンパニーが買収したことによって、ついに、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)にX-MENを組み入れようと画策している。
すでにマグニートーの娘、"スカーレット・ウィッチ"(ワンダ)は、アベンジャーズ入りしているけれど、スパイダーマンは、ソニーピクチャーズからの限定レンタル移籍(トニー・スタークとハッピー・ホーガンのセットで交換出演)になっている。それも、同じディズニーグループなら簡単だ。
「アベンジャーズ/エンドゲーム」でメンバーも減ったことだし。
基本的にヒュー・ジャックマンの降板で、新たに若いキャストによる、"ウルヴァリン"をアベンジャーズ入りさせることが可能になっている。もしくは女の子ウルヴァリンの"ローラ"をアベンジャーズに誘いますか?
本作「ダーク・フェニックス」はなかったことにして、さっさと次に行きましょう。さあ!
(2019/6/20/TOHOシネマズ新宿/シネスコ/字幕:松崎広幸)
不死鳥を信じる
今のMCUよりも前に始まり、アメコミ映画ブームの先駆けとなった『X-MEN』。
『アベンジャーズ』がフィナーレを迎えた今年、奇しくも『X-MEN』もフィナーレ。
…が、あちらの大熱狂&大絶賛に遠く及ばないほど、全米では散々たる不発&酷評。
確かにシリーズ最高傑作とは言い難い。フィナーレにしては物足りなく、難点や不満点も多い。
でも、言われるほど酷くはなかったと思う。
シリーズを見てきたファンにとっては楽しめるし、『~フューチャー&パスト』『~アポカリプス』で見納めかと思ったシリーズの新作を見れるのは嬉しい。
『X-MEN』は新作が作られる度に、シリーズ最大の危機!シリーズ最大の敵!…が定番の宣伝文句だが、残念ながら今回はそのどちらでもない。
シリーズ最大の危機なら『~フューチャー&パスト』。
敵のインパクトなら『~アポカリプス』。
さらに言うなら、フィナーレなら『~フューチャー&パスト』かスピンオフの『LOGAN』の方が相応しい。
それらではないが、シリーズ最大の悲劇ではある。
と言うのも、今回対するのは…
大統領命令で宇宙の救出ミッションに向かったX-MEN。
任務は成功したが…、その際、ジーンが謎の宇宙エネルギーを浴びてしまう。
彼女の中に眠る恐るべきパワー“ダーク・フェニックス”が目覚め…。
今回対するのは何と、仲間のジーン・グレイ!
X-MEN内でプロフェッサーXに次ぐサイキック・パワーを持つ。
しかし実際は、秘められたサイキック・パワーはプロフェッサー以上で、ウルヴァリンやマグニートーらを抑え、一番の最強ミュータント。
旧シリーズの3作目『~ファイナル・ディシジョン』でも別人格が目覚めウルヴァリンらと闘い、前作『~アポカリプス』でも片鱗を見せていた。
と言っても、単にジーンが悪となってX-MENと闘う訳ではない。
制御出来ず、自身のパワーに恐れるジーン。
彼女を救おうとするプロフェッサーやX-MEN。
やむを得ず抗戦となるが、その時、悲劇が…。ある重要なメンバーが…。
これにより、X-MEN内にも亀裂が生じる。
闘うのか、救うのか。
彼女を憎み、殺そうとするメンバーも。
それでもジーンを信じ続けるプロフェッサー。
が、プロフェッサーはジーンにある真実を隠し、嘘をついていた。
忌まわしい過去、犯してしまった罪、再び人間たちからミュータントは脅威の存在とされ、還るべき家も家族も居ない…。
悲しみと苦しみに陥るジーンに、謎の女が近付く…。
『X-MEN』はこれまでウルヴァリンかプロフェッサーやマグニートーがメインキャラとして話の中心に据えられてきたが、ジーン中心の話は新鮮。それくらい、複雑な内面を秘めたキャラ。
プロフェッサーがジーンにつき続けた嘘。
真実を隠し続けたのはプロフェッサーの罪ではあるが、全く理解出来ない事は無い。寧ろ、分かる気がする。
もし、ジーンが幼い頃に真実を知ってしまっていたら…? その時点でジーンの心は壊れてしまっていただろう。
ついた嘘は、彼女を守る為。
ジーンを引き取ったプロフェッサーの彼女への親のような愛情に嘘偽りは無い。
確かにその嘘が始まりとなり、その後の悲劇に繋がったが、それに対し自分自身のままで居られるか脅威の存在になるかは、彼女自身の問題。
我々は、信じるだけ。
ジーン中心の今作ではあるが、ちゃんと各々の見せ場も設けられている。
プロフェッサーと、X-MENメンバー。序盤の救出ミッションや要所要所の闘いで能力を発揮。
人里離れた地で静かに暮らしていたマグニートーも戦線復帰する。ある愛していた者への復讐の為に…。
幾度も対立と再会を繰り返すプロフェッサーとマグニートー。お約束のチェスは…?
ミスティークとビーストのヤキモキする恋の行方。
そして、そのミスティークが…。
前作『~アポカリプス』より圧倒的に出番が増えたジーン役のソフィー・ターナーをたっぷり堪能。初代ジーン役のファムケ・ヤンセンとはまた違った魅力。
今回、敵も女性。X-MENを率いる実戦リーダーはミスティーク。
“X-MEN”ではなく、“X-WOMEN”と言っても過言ではない。(実際、劇中そんな台詞もあった)
シリーズ初参加となるハンス・ジマーによる音楽は非常にエモーショナルで作品を盛り上げる。…あれ? スーパーヒーロー映画の音楽は卒業するって言ってなかったっけ??
要所要所のアクション、VFX。特に、終盤の列車内での各々の能力を駆使したバトルはエキサイティング。
だけどやはり、スケールや迫力はシリーズの他作品と比べて少々ダウン。
その分ドラマ部分に比重が置かれているが…、一見深く掘り下げられているように見えて、所々雑。キャラの心情が唐突であったり、コロコロ変わったり。
一応今回も登場する敵。ジェシカ・チャスティンがミステリアスに存在感を放つが、どうも今回の敵はインパクト的にも脅威的にもパッとしない。
これまでプロデュースや脚本でシリーズに携わってきたサイモン・キンバーグが本作で監督デビュー。
シリーズを知り尽くしている筈だったが…、全米での不振は自分の責任と謝罪。
が、かえってそこに彼のX-MEN愛を感じた。
良かった点イマイチな点も含め、フィナーレ。
大団円的な部分もあり、メンバーも数名死に、シリーズ続行は難しいだろう。
今後スピンオフ的な作品は作られていくようだが、しかし、ひょっとしたらいずれ、再び不死鳥のように…。
何だかんだ言ってやはり、『X-MEN』が好きなのだ。
ジーン物語
Xメンは、最初から全部観てるけど、ウルバリンから離れてから、何となく人物や時代設定が複雑になってきたように思い、理解するのが難しいのが本音。
今回は、これまでの流れからすると、時代がいきなり1975年からスタートし、アレアレって感じでしたが、まぁ、単発のジーンの過去からのストーリーとして観たら、それはそれで楽しむこともできました。
人類とミュータントが、互いを尊重し合う時代もあったのは、これまでのシリーズからしたら意外な感じもしましたが…。
どなたかのレビューにもありましたが、ジーンが、特殊能力で、苦悩するのはキャプテン・マーベルと被る部分もありました。
ただ、あれだけの能力なら、アベンジャーズの時、ジーンとキャンプ、マーベルだけでも、サノスに勝てたのでは…(笑)
マグニートとプロフェッサーの心が通い合う展開にしたのは、同じミュータントとして互いを友として認め合え、なかなか良いシーンだった。
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