「アイマックスで観た2回目は全く違う映画でした」X-MEN:ダーク・フェニックス 琥珀さんの映画レビュー(感想・評価)
アイマックスで観た2回目は全く違う映画でした
公開初日の最終回で鑑賞、〝満たされなさ〟に満たされたまま就寝。今朝になって、昨日は何かの間違いかもしれない、と本日初回で再度鑑賞。
2回目は全く違う映画のような印象で我ながらビックリです。
理由❶アイマックスの大画面、かつ前から4列目だったので迫力が凄かったのは勿論、役者さんの細かな表情の機微までが伝わってきて感情移入の度合いが格段に強まったこと。
特にジェシカ・チャステインの彫りの深い二重瞼や艶めかしい唇💋のゆがみにはゾクッとさせられました(最後までジェシカの擬態のままにしたのも納得です!)。ソフィー・ターナーの表情もよく見ると、それまでの仲間との絆を考えたら短絡的に過ぎるように見えた怒りや苦悩も実は内面の複雑な葛藤からの瞬間的な解放であり爆発であることも伝わってきました。
理由❷突然変異のミュータント、つまり遺伝子レベルの進化という前提から、いきなり宇宙レベルのパワーへの飛躍は荒唐無稽にも程がある。と初回鑑賞時は思っていたのですが、ペンギン・ハイウェイーや海獣の子どもだって宇宙と生命の繋がりが主題のひとつであることを思い出したら、違和感が薄れたこと。そしてこれもアイマックス効果のひとつだと思いますが、ハッブル望遠鏡が捉えた宇宙の美しさをそのまま映像化したような極彩色のフレア(実はフォース)の荘厳さは映画館でしか味わえない素晴らしさでした。
理由❸2回目はあまり字幕を追わなくても良かったので、❶❷の効果を丸ごと肌で感じられたこと。
1回目の鑑賞直後は、時系列的なないものねだりも含めて、
・人間とミュータント、ミュータント間の考え方の違いなどからくる軋轢
・マグニートーに軽く扱われるウルヴァリン、炎の能力と氷の能力の対決
・ジーンやマグニートーが橋や球場ごと動かしてしまうスペクタクルなシーン
・最後はイアン・マッケランとパトリック・スチュワートが見たかった
などなどに象徴されるあれこれが薄まってたことで物足りなさを感じていたのだと思いますが、今はかなり満たされたので、いい週末になりそうです。
ところで、MIBといい、この作品といい、女性の強さや能力を強調しているのは、昨今のハリウッドのセクハラ問題への懺悔と謝罪の意味も込められているということなのでしょうか。
琥珀さんへ
毎度です。 2回目、はやっですねw やはりIMAXには敵わないですかね。
昨今のヒーロー女性化の件ですが、昔から闘魂派女子モノはあった訳で。簡単に言うと「絵面的に女子の方が美しい」と言うのも有ると思います。女性のアクションのしなやかさは、野郎のそれには無いですからね!