「爽快で血塗れな愛すべきバカ映画」ザ・プレデター よねさんの映画レビュー(感想・評価)
爽快で血塗れな愛すべきバカ映画
傭兵のマッケンナはメキシコのジャングルで任務遂行中に突如墜落してきた飛行物体に遭遇、突如現れたプレデターに仲間を瞬殺される。プレデターから装備を奪って生還したマッケンナは米国政府に拘束されるが、そこでは捕獲したプレデターと押収した装備の研究が秘密裏に行われていた。
以降『ランボー』を彷彿とさせるド田舎を舞台に惜しみない人体損壊を軽快にブチ撒けながら途方もなくアナーキーなエンディングまで一気に疾走。1作目の端役出演からのし上がった監督・脚本のシェーン・ブラックはいつものノワール風味を最小限に封じ込め、脳みそが梅干し大のバカな男達がキャッキャッとはしゃぎながら壮絶に死んでいく爽快さと、天才子役ジェイコブ・トレンブレイ君演じるローリーがシレッとプレデターの装備を使いこなすのを「天才だから」と思考停止する大胆さを開陳。懐メロを廃した全編オケ演奏の劇伴も爽快で、ちょっと前に観たバカSF『スカイライン 奪還』にも感じた突き抜けたB級感が個人的にはツボでしたが、普通なら激怒するデタラメな作品。何気にトーマス・ジェーンの名演が光っていて底抜けのバカっぷりに開いた口が塞がりません。
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