劇場公開日 2018年8月1日

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「これぞ現代のラブコメディ。笑って泣ける、恋の三段論法。」センセイ君主 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5これぞ現代のラブコメディ。笑って泣ける、恋の三段論法。

2018年8月8日
PCから投稿

笑える

楽しい

萌える

【賛否両論チェック】
賛:浜辺美波さんの天真爛漫すぎるキャラクターや、登場する小ネタの数々に、思わず笑ってほっこりする。相容れない2人の恋路の行方にも、恋愛映画ならではの切ない空気感が漂うのが印象的。
否:ストーリー自体はかなり強引に進み、現実感はゼロ。演出の部分も恋愛モノの映画の好き嫌いで、好みは大きく分かれそう。

 これぞまさに現代のラブコメディの王道といった物語です。竹内涼真さんのクールな年上男子ぶりは言うに及ばず、何といっても特筆すべきは浜辺美波さんの見事なコメディエンヌぶり。他の作品で見られるような清楚なイメージはそのままに、恋愛に猪突猛進する振り切った天真爛漫女子を、見事に体現していらっしゃいます。
 また、恋愛コメディ映画ならではの視覚効果を多用したキュートな演出や、ドラ○ンボールや金○先生、進○の巨人といった小ネタの数々に、思わず笑わされてしまいます。思いもよらないところで、思いもよらない豪華なゲストが登場するのもイイですね(笑)。
 「先生」という決して恋愛関係になりえない相手に対し、それでもド直球で想いを伝え続けていくあゆはの姿が、次第に愛らしく思えてくると同時に、そんな彼女の気持ちに弘光がどう向き合っていくのか、2人の恋の行方から最後まで目が離せません。
 展開は勿論ご都合主義というか、かなり強引な部分がありますが、そこをツッコむのは野暮というもの。気になるようなラブシーンなんかもありませんので、デートムービーには最適な作品といえそうです。

映画コーディネーター・門倉カド