「ホラーというより怪奇映画といった雰囲気」ゴースト・ストーリーズ 英国幽霊奇談 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
ホラーというより怪奇映画といった雰囲気
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ドーンという効果音で目が覚める。会話がつまらなくなってきたら眠くなり、そして静寂ののち、ドーンなのだ。なかなか巧妙なテクニック(笑)。
さて「降霊術師のウソを暴く!」などという番組に出演したりするフィリップ・グッドマン教授。死んだと思っていた、尊敬するチャールズ・キャメロンから呼び出しの手紙をもらう。まるで大槻教授のような彼の手腕に惚れ、この道に入ったのに、「目に見えるものが真実とはかぎらない」などと、オカルト擁護の発言を繰り返し、3件の謎を解明するように仕事を与えてくれた。
どのケースも解明しようという努力を怠ってるかのようなグッドマン。しかもギャラ払ってるのに聞くことで満足。ケース1のトニー・マシューズの話なんて、なぜ廃ビルの警備をしなきゃいけないのか?そこから疑問が始まるのに。結局は彼がヒッチコック好きということしか印象に残らなかった。あ、それと閉じ込め症候群の娘とか。
ケース2では引きこもりの男の子。ケース3では猟銃をもったおっさん。そして「いやー解決できませんでしたわ」とキャメロンに報告するグッドマンだった。何も解決できない、そのわけは夢落ち。すべて自分が謎の霊体験の本人だったのだ。彼は“閉じ込め症候群”の患者であったという衝撃のラスト。ただ、その夢落ちが想像つかないオチだったために評価は上がった。
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