劇場公開日 2018年6月16日

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「【序盤の気分が悪くなるシーンから、延々と続く緊張感、残虐なシーン。サイコキラーの犯人の所業や国家間の政治状況に振り回される男達の姿が印象的な作品。】」V.I.P. 修羅の獣たち NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5【序盤の気分が悪くなるシーンから、延々と続く緊張感、残虐なシーン。サイコキラーの犯人の所業や国家間の政治状況に振り回される男達の姿が印象的な作品。】

2023年7月26日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

難しい

ー いつものように、この映画のフライヤーが手元に在るのだが、この一文を読み逃していた・・。
  ”本国ではスナッフフィルム並みの猟奇的な描写で賛否両論を巻き起こした衝撃作。”ー

◆感想

・韓国の暴力警官だが、正義感の強いチェ・イド刑事(キム・ミョンミン)や、北朝鮮の工作員リ・デボム(パク・ヒスン)、韓国国家情報院のパク・ジェヒョク(チャン・ドンゴン)の熱演を抑えて、無茶苦茶腹が立つが印象的なのは、北朝鮮の若きVIPを演じた薄ら笑いを浮かべた狂気のサイコキラーキム・ジョンイルを演じたイ・ジョンソクである。

・作品構成は、巧い出来である。冒頭のシーンとラストのパク・ジェヒョクの姿の繋がり。
ー ハッキリ言って、チャン・ドンゴン演じたパク・ジェヒョクが、極悪を粛清するシーンは、物凄くスカッとする。-

<このような作品は日本では絶対に公開されないであろう。R18+どころではない残虐シーンの数々。
 韓国、北朝鮮、米国の国家間の闇の中で、正義を貫こうとした3人の男達の姿は沁みる作品である。
 冒頭のレビューには書けない(と言うか書きたくない。)シーンを除けば、4.0なんだけどなあ。だけど、あのシーンがあるから、極悪サイコキラーキム・ジョンイルのキャラが屹立し、面白いんだよなあ・・。
 韓国ノワールの巨匠、パク・フンジョン監督、半端ないし、容赦ないな・・。>

NOBU