劇場公開日 2018年7月13日

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「いろんな意味で母は強し。異色のシチュエーション・サスペンス!!」インサイド 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5いろんな意味で母は強し。異色のシチュエーション・サスペンス!!

2018年7月27日
PCから投稿

悲しい

怖い

単純

【賛否両論チェック】
賛:お腹の我が子を守るために、不気味な女の凶行に立ち向かっていくヒロインの様子に、「母としての強さ」を感じさせる。
否:「聴覚障がい」という設定には、それほど必然性を感じないのが本音。物語も結構予定調和なほか、急に驚かせるようなシーンも結構あるので、苦手な人には向かない。

 あまり言うとネタバレになってしまうので、詳しくはご覧になっていただきたいのですが、色々な意味で「母は強し」と痛感させられる作品です。失意の中で、肉体的にも精神的にも追いつめられながらも、謎の女の執拗な凶行に懸命に立ち向かっていく姿は、母親になる覚悟を決めている女性の強さを、如実に感じとることが出来ます。
 一方で、そんなサラを極限まで追いつめ、胎児を奪うために殺人をも平気で犯す女の動機にも、またハラハラさせられます。決して諦めないその不気味な影に対し、サラがどう挑んでいくのか、その辺りの緊迫感からも目が離せません。
 意外と展開が読めてしまったり、女のキャラクターが案外ブレブレだったりするのがたまに傷ですが、母の強さ・女性の強さを身につまされるサスペンスですので、是非チェックしてみて下さい。

映画コーディネーター・門倉カド