「何も出来なくて、ごめんなさい」ラッカは静かに虐殺されている ichiさんの映画レビュー(感想・評価)
何も出来なくて、ごめんなさい
生まれた環境が違うだけで、こんなにも人生が違うのか。
新しい生命が宿れば誰もが微笑ましい気持ちになり、近しいものが亡くなれば悲しい気持ちになる。
ただ、善悪の基準は生まれた環境によって大きく異なる。
もし自分がIS側に生まれていたら?
この手の映画を観終わった時だけ、正義感をふりかざし、戦争はんたーい、などと唱えたところで、世の中何も変わりません。
また明日から、日々の生活に追われ、暇つぶしにスマホをいじり、ニュースで世界情勢の一部を知り、ああ大変だな、なんて頭の片隅で思い、また日常生活を送る。
シリア情勢を知ったところで、自分には何も出来ません。
観なきゃ良かった。でも、知って良かった。いろんな気持ちが交錯する。
何も出来なくて、ごめんなさい。
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