劇場公開日 2018年6月8日

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「これがパルム・ドール???」万引き家族 映画マンさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0これがパルム・ドール???

2020年8月22日
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鑑賞方法:DVD/BD

パルム・ドール受賞ということで、大々的に宣伝されていたので見てきました。
そもそもパルム・ドール受賞作品には私的に見てろくな映画がないので、そこまで期待していなかったのですが。

最初に申し上げておくと、私は映画を見る際に重要視してるのは4つぐらいしかないです。

笑えるか。スリルを感じるか。泣けるか。
そして、今迄見たことないような映像体験を味わえるか。

このうち一つを満たせば、わたしは大満足です。

そして、この映画はどれも満たすことがなかったです。
退屈な映画でした。
貧困と家族がテーマなのは分かったんですが、だから?って感じでした。

勘違いのないように言っておくと、低評価の方に多い意見ですが、万引きを肯定しているとか、大人が醜いとか、絵面が汚いとか、そんなつまらないことで、映画を評価しているわけではありません。
もちろん映画の見方は人それぞれなので、それが間違いとは言いませんがね。
ただそういう人は、そもそもなんでこの映画を見に来たんだと思いますが。
タイトルでわかるじゃん。万引き家族って。ポスターみて、予告編観たら、万引きと貧困を描いている暗い映画だってことぐらいわかるじゃん。
まぁどうでもいいや。

私がこの映画を見てつまらなく感じたのは、なんの意外性もないし、感動するようなシーンもなかったからです。特に貧困な人々の様子を見て、胸に迫るような気持ちにもなりませんでした。

なんでこんなに面白くないんだろう?それはこの映画で描かれてる貧困と家族が、ドキュメンタリーで散々描かれてきたものだからだと、私は思います。
残念ですが、現実の貧困の方が、はるかにリアリティがあり、社会的な問題を私達に提示します。
ですから、それを映画、つまりはフィクションとして描いたとしても、現実は超えられないのです。

所詮は焼き直しに過ぎないのではないのでしょうか。
あと、是枝監督の特徴ですが、作品に抑揚のなさを感じます。

近年、評価される映画にはこういう作品が増えてきたように感じます。
なんだか、それがオシャレかのように、何も起きないのが面白い、泣ける、感動するみたいな風潮がありますが、それは個人的に大嫌いな映画です。

映画マン