「パルムドールおめでとう」万引き家族 トシくんさんの映画レビュー(感想・評価)
パルムドールおめでとう
是枝フリークの私は狙って撮ったなと感じる野心作でした。
初めて是枝映画を観る人にもわかりやすい構成になっていますし、キャスティングも完璧です。安藤サクラと松岡茉優という初起用ながら間違いない名女優二人を。リリーフランキーと樹木希林はもはや是枝作品に欠かせないメンバー。
さまざまな家族の形を描いてきた是枝裕和が勝負をかけた集大成ではないでしょうか?数々の是枝作品に出てきた樹木希林に関しては「これが最後かも」と予見していたのではないでしょうか?
安藤サクラが警察での取り調べの長回しのシーンは心震えました。新自由主義の格差社会をベースに人間の孤独と絆を描いています。
ケンローチ、ポンジュノ、是枝裕和新自由主義下の闇を描くこの三人の監督からは目が離せない。
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