「万引きとは何か?」万引き家族 seventh-HEAVENさんの映画レビュー(感想・評価)
万引きとは何か?
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万引きをした犯人がよく言う「盗んだんじゃない。誰かが捨てたのを拾っただけですよ。」
けして人のところから盗んできたわけではなく、信代に拾われた人たちが、自らそこにいることを望み、共同生活をするなかでいつのまにか家族になっていく物語。
治の生き方は、倫理観やルールなどはなく、問われても何もないので答えることも出来ず、ただ流されるままに生きている男。
対して信代は、全ての物事に優先順位のある人で、例えそれが世間的に悪いことであっても、自分の中の順位で全ての物事を進めていく女。
そんな2人の作る家族は、歪で、血のつながりもない、教育も環境も劣悪の家族。
だけど、
初枝は不幸せだったのか?
亜紀は家族が嫌いだったのか?
祥太は拾われなければよかったのか?
ゆりは帰りたがっていたのだろうか?
答えはきっとNOだろう。
色々と考えさせられる映画でした。
余談ですが、多分私の近所を舞台にした話だと思うのですが…
スカイツリーかオリンピックの効果か、オシャレな住宅に新しい住民が多く移り住んできて、新旧の住民が入り乱れて、まるで光と陰のように同じ年の子供でも全く暮らしが違う雰囲気。すごく良く分かります。
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