「受け取るモノは人それぞれ」万引き家族 中年ロッカーさんの映画レビュー(感想・評価)
受け取るモノは人それぞれ
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万引きというタイトルは違和感
それ以上の窃盗もするし、タカリもあるし、働いてもいる。
年寄りの死亡隠蔽して年金の不正も・・
扱っているテーマが多い。育児放棄・虐待、地域社会の空洞化、
無戸籍児、労災隠し、前科者の社会復帰、リストラ、性風俗・・
盛り沢山の中から、描いたものは「家族愛」です、も違う感じ。
社会問題を、アウトローな家族でクローズアップした事で、何が
訴えたいのかを押し出すのではなく、風景のように撮った映画。
遠い他国の話で、フランス人には受けたようですが、日本人には
居心地の良くない人も居るでしょう。
自分的には、次のシーンが気になるのに場面チェンジ多すぎて
掘り下げない撮り方に不満が残りました。
基本自分は、救いのある映画に高評価の傾向です。
それに、映画=教育的、である必要も無い。エンタメとしての価値も
求められてしかり。
だから見る人は、十人十色の感想と評価があってしかり。
落ちこぼれた大人達との家族愛が幻想であると気付き、自我に目覚める子供達の成長でのエンディングに対し、このタイトルが、個人的に残念でした。もっと素敵なタイトル無いのかなあ。
昔の映画「砂の器」とか「家族の肖像」とか題名が素晴らしいですよね。
高評価が8割の本作。映画に対して批判する意見もありますが、
映画への批判に対し、批判した個人の人格への攻撃が目に付きます。
批判する者は許さない、馬鹿だアホだの風潮は問題でしょう。
映画への批判に対抗するなら、映画への高評価であるべきです。
基本エンタメですよね・・
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