「じーんとくるいい映画」万引き家族 CBさんの映画レビュー(感想・評価)
じーんとくるいい映画
スカッとはしないが、じーんとくる、そういう映画もある。
これを観て、「不幸が悪い」とか「みんな不遇な人生だからしょうがない」とか弁護する気になるわけでは、決してない。
そんなことではなく、今そこにある6人のつながりに没入しているだけ。6人がやっていることは、薦められないことばかり。それなのに、それら(やっていること)はすっかり背景となって、観客である俺の注目は、「互いに与え与えられるもの」に集まっていく。そしてそこから温かいものが、たしかに伝わってくる。これはやはり監督の力なのだろう。
遅れましたが、カンヌ映画祭パルムドール受賞おめでとうございます。
音楽はほとんどなく、登場人物とその相互の関係(つながり)に集中し続ける、あっという間の120分でした。
使うと軽くなってしまいそうな言葉なので、ここまで避けてきたが、やはりこれは「愛の物語」なのだと思う。
ちょっとよかったので、友人の言葉を以下に記す。
「貧困もそうだが、家族の形が中心の映画だったな。
良いと言われる家族の形が人を苦しめることもあるし、奨められない家族の形だが、居場所になって救いとなる場合もある、ということだろうか。
古き良き家族の形をなにかと押し出しがちな文科省が、この映画を推奨している。「自分の主張とはあっていないが、良いものは良い」ということを今回は押し出しているのであれば、その考え方はいいぞ。もしそうであるなら、文科省もやるな。
う〜ん。
レビューで自分が表現出来なかったモヤモヤした物が書いてあり、目からウロコの気分でした。
特に前半の『スカッとしないがジーンとくる』と後半のCBさんの友人の言葉…。
とても勉強になるレビューでした…。
映画観てこのレビューを読ませてもらって完結した感じです。
ありがとうございます。
CBさん、コメントありがとうございます♪
「良い映画」「悪い映画」なんて、結局は主観でしかないですからね〜🤔
とにかく色々なジャンルを観まくって、自分に合った作品を探し続けていこうと思います!