「これは決して飛び降り心中しているシーンではない」青夏 きみに恋した30日 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)
これは決して飛び降り心中しているシーンではない
原作未読
原作は『先輩と彼女』の南波あつこ
監督は『今日、恋をはじめます』『ルームメイト』『クローバー』『ReLIFE リライフ』『恋と嘘』『一礼して、キス』『走れ!T校バスケット部』『たわわな気持ち』『たわわなときめき』『いずれあなたが知る話』の古澤健
脚本は『管制塔』『くちびるに歌を』『青空エール』『プリンシパル 恋する私はヒロインですか?』の持地佑季子
両親が仕事で忙しいため夏休みは中1の弟と一緒に祖母の住む田舎にお世話になることなった高1女子船見理緒
彼氏ができたことがない理緒は運命の出会いを求めていた
早速田舎にやって来て蝉を捕まえていた理緒はスーパーカブで配達中の酒屋の息子泉吟蔵に声をかけられ一目惚れしてしまう
ロケ地伊勢志摩地域
自然をさりげなくアピール
伊勢志摩だが海は一切出てこない
ローカル線にひまわり畑というコントラスが良い
聖地巡礼で観光客増加したかな
原作は少女向け雑誌の漫画
『ラブ★コン』『ヒロイン失格』『俺物語!!』のようなラブコメなら積極的に観てみようという気がするが笑いの要素が少ない「どストレート」なピュアラブストーリーは野暮天なおじさんにはしんどい
古澤健監督はこのての作品が多い気がする
でも見聞を広げるためこれからこういう作品にも挑戦していきたい
酒屋の息子だから吟蔵
なかなかのネーミングセンス
南波あつこは酒好きに違いない
それとも前田吟のファンなのか
変わった名前だとなにかとキラキラネームとかDQNネームとかいちいちうるせーヤフコメ民みたいなお節介が少なからずいるが便宜上ありふれた名前は同じ苗字が多い田舎だと不都合だ
村上春樹や宇多田ヒカルのようなインテリでさえそこんところ理解できていないのだからヤフコメ民には到底無理な話だろう
渾名禁止の昨今を考慮すると個性的な名前の方が良い
インパクトがあった方が覚えやすいし
役所がOK出したならネット民ごときがどうのこうの口出しするべきじゃないよ差し出がましいから
他人が変わった名前だからっておまえらに実害ないのに
可哀想とかお前らの方がよっぽど可哀想だよ
吟ちゃんみたいにいきなりキツイ態度とってみました
勘違いはしてないけどね
吟ちゃんは田舎に留まり酒屋を継ぐのかと思いきやデザイナーの仕事に興味があるらしい
しかし東京は苦手でそっちの学校でデザインの勉強をするのは躊躇してしている
恋敵がいきなり胸の谷間を強調して登場するところが展開として安っぽい
東京の友達まで田舎に押しかけ賑やかに
ヒロインは三角関係でモテモテじゃないとキュンキュンできない
主人公がくさいくさいホームレスおばさんじゃ話にならない
ウェブデザイナーの仕事が忙しい理緒の母まで田舎にやって来た
祖母の家は母の実家と判明
葵わかなも朝ドラヒロイン
勝手に伸び悩んでいると思い込んでいたが調べたらそうでもなさそうだ
それにしてもヤフーニュースとかの見出しで朝ドラヒロインが物申すみたいな記事があるけど大抵が遠野なぎこだったりするが「またお前かよ」とがっかりして読まずにすぐに閉じる
娯楽作品として自分はそこそこ楽しめた
ビビさんみたいな人がなんの酔狂かこの作品を鑑賞し一応レビューしているのが笑える
この人は実話を元にした海外作品の方が向いていると思うがなぜ嫌いな邦画ばかり観てイライラしてんだろう
主題歌と挿入歌を担当したのはMrs. GREEN APPLE
2013年結成のバンドらしいが野暮天のためここ十数年のロックバンドは相当疎い
でもなかなか歌唱は素晴らしい
特に挿入歌
ハイトーンボイスに男性と女性のツインボーカルかなと思ったが男1人のボーカルらしい
B'zの稲葉もよくやるセルフコーラス?ってやつかな
最近コロンブスの件でヤフコメ民とかX民の輩にいちゃもん付けられたバンドだということを思い出した
僕は些細なことで叩きすぎだと感じている
PTAじゃあるまいしいちいちうるせーよ
子供の頃からそういう大人が嫌いなんだよ
疎ましく感じた親たちと同じ道を歩むとはね
それにしても青夏ってなんだよ
「はて?」同様流行るわけないだろ
配役
夏休みを利用し都会から田舎にやって来た高1の船見理緒に葵わかな
酒屋「泉屋」の息子で高3の泉吟蔵に佐野勇斗
大鳥百貨店の娘で吟蔵の幼馴染の大鳥万里香に古畑星夏
合コンで理緒と知り合う菅野祐真に岐州匠
理緒の同級生で親友の桜田あやに久間田琳加
吟蔵の同級生で漫画家の皆見ナミオに水石亜飛夢
吟蔵の同級生の永村さつきに秋田汐梨
祐真の同級生の浅島タカヤに志村玲於
理緒の母の船見奈緒に霧島れいか
理緒の弟で中1の船見颯太に南出凌嘉
蕎麦屋を営む理緒の祖母の成瀬美緒に白川和子
「ジョニー」に名乗りバンドを組んでいる吟蔵の父の泉醸二に橋本じゅん
上湖村に来た女性に愛美
吟蔵の実家の酒屋に立ち寄った都会出身の青年に佐藤寛太