「ラーメンと美女」ミッドナイト・ランナー なつさんの映画レビュー(感想・評価)
ラーメンと美女
始まってすぐのBGMがとてもこれからの未来を表すようなものでそこからすでにワクワクで鑑賞できる。
警察学校の学生、ギュジンとヒヨル。
ギュジンは体力バカ。ヒヨルは神経質で冷静。
あらすじだけみると凸凹バディのようでワクワクするが、意外とヒヨルの冷静、頭脳派のところが全面にでずに残念。
映画の尺的に仕方ないのだけど、入学時に母親と熱くハグするギュジンとサラリと父親をかわすヒヨル。
あとは、消毒や添加物に反応するくらいしかあまりわからない。
いつの間にか親友の2人だが、ヒヨルを背負って帰り医務室で拳を合わせるシーンは良かった。そこだけ切り取っても親友になり得る素敵なカットだと思った。
もちろん、2人とも警察学校の学生なのだから体力や体捌きなどはがんばればできる。
しかし一度受けた暴行できっと感じた恐怖を上回る正義感、決して己の為ではなく人の為に動く2人には応援の気持ちしかなかった。
しかし「まだ子供」である彼らの証言や要請は通用しない。警察はガバガバか?
ならば自分達で。
そうこなくては。熱いなぁ〜
自分達が強くなる一方であらゆる手段は使う。
偽造ナンバーの特定、貸し出される警棒など。
問題は卵子ブローカーとテーマは重い。
しかし、大ボスである男を倒してしまえばなんなく解決してしまった。
もう一転二転しても良いかなとは思ったけど、誘拐から聞き込みの段階が長すぎた感もある。
若く未熟故の彼らのコミカルなシーンがたくさんあって笑いどころもたくさんなので韓国映画にありがちなじめっと感はなくとても可愛らしくて好感が持てた。
もちろんバトルも見応えアリ。
2人の助け合い、信念を曲げず悪を倒すのが本筋なので他の設定が薄味。7時間設定や三大原則など一瞬で終わる。
また、身分証の重要さ、韓国の家出人達が多いこと、それらを保護する施設や卵子提供などの背景がイマイチ分からないのでその辺を分かればもっと楽しめたのかもしれない。耳かきサービスって日本からきたの?
2人がれっきとした警察官になってもバディを続けて欲しいものだ。
韓国映画を観るたびに思うのはなぜ韓国料理は美味しそうに見えるのか…ただのカップ麺なのに。
そして美女に弱い若者はあまりいない。