「グロさに注意。生きる意味を問う、大人向けライダー。」仮面ライダーアマゾンズ THE MOVIE 最後ノ審判 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
グロさに注意。生きる意味を問う、大人向けライダー。
【賛否両論チェック】
賛:自分の死を喜びだと信じて疑わないアマゾン達に対し、主人公が「生きる意味」を訴えていく姿に、命の価値について改めて考えさせられる。
否:予備知識がないと、割と全然分からないまま話が進んでしまいそう。肉体の損壊等、グロいシーンがメチャメチャ多いので、小さい子や苦手な人の鑑賞には不向き。
特に何も説明はしてくれないので、予備知識は必須です。途中からも色々な登場人物が出てくるので、知らずに観ると何が何だか分からずに終わってしまう感があります。
この作品の特徴は、一応「仮面ライダー」とは付いていますが、良くも悪くも全く子供向きではない点です。戦闘シーンも血しぶきが大量に出ますし、腕なんかは普通に飛んだりします。レーティングこそないですが、かなりグロいシーンが多いので、苦手な人は全く観られないと思います。
そんな本作で描かれているのは、まさに「生きることの意味」そのもの。人間のために生まれてきて、そのために死ぬのが使命で幸せなことだと信じて疑わないアマゾン達に対し、始めは返す言葉がなかった主人公が、彼らに「自分のために生きることの本当の意味」をどう伝えていくのか。その辺りの葛藤や、彼らを待ち受ける過酷な運命に、ハラハラさせられます。
何はともあれ、完全に大人向けのファン向け作品ですので、その辺りはご注意下さい。
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