「ガル様!に尽きる。」ワンダーウーマン 1984 じきょうさんの映画レビュー(感想・評価)
ガル様!に尽きる。
今作WW84(そう書いてあるのよ。でも、WWと言えば1か2を示すわけで・・・)は、ガルガドット様が最初から最後まで息を飲む美しさで画面を支配した。もう、何をやっても様になるし、怪我をしても汚れても、困った顔も苦しい顔も、全て美しい。さすがに出産や年齢を重ね、すこーし老けた感じもあるけど、そこもいい。相変わらずの足の長さ、お顔のサイズも今どきの日本人が有難がるような絶対的小顔ではないが、全身のバランスがいいので、むしろ表情がはっきりと伝わる。ああもう、何時間でも見ていられるね。
ところが、映画の方は不満も多い。
①アマゾネス時代の回想が入るが、出来れば子役ではなくガル様にやってもらって、その肢体を存分に見せて欲しかった。他のレビューにもあったように、このパートの必要性があるとすればそこではなかったか?
②脚本が?この話には絶対的悪は出てこない。強いて言うなら願いを叶える石(猿の手)を創り出した悪神(名前は言わなかった)だが、敵役のマックスだって、子供思いのいいパパだった。事業が上手くいかなくて破産寸前だったら気の迷いは起きるものよ。ただし、猿の手と同じように、禁止事項(叶える願いを増やして欲しいという願い。アラジンでもジニーがそう言ってたよね)があるはずだけど、それを破ったらいかんでしょ。
③話の最後で「今のなし」って言う展開はどうなの?それで全て丸く収まっては、ご都合主義のそしりは免れないね。
④前作は、あまり期待せずに見て、「大興奮」で「大収穫」だったけど、今作は期待していただけに、ちょっと期待はずれでした。理由はやはり話の展開ですね。
⑤稲妻を掴んでのスパイダーマンと、なんの推進力もないのに、ジェット並みのスピードで空を飛ぶのは、さすがに荒唐無稽過ぎないか?
それでも次作が出れば絶対観に行くよ。
それだけ、ガル様の笑顔と伸びやかな身体はお金を出す価値がある。だからさ、無理に聖闘士星矢にしないで(弱いし)、いつものようにやって欲しいな。もっと強くてジョーカー並の狡猾で極悪な敵役を設定して。カタルシスを感じさせてくれー!
ところで、マックスの秘書のスタイルも素晴らしいです。