「10数年ぶりにエンドタイトルを最後まで観ないで、席を立った。」IT イット THE END “それ”が見えたら、終わり。 YAS!さんの映画レビュー(感想・評価)
10数年ぶりにエンドタイトルを最後まで観ないで、席を立った。
C級ホラーを3時間観るのは辛い。
ちゃんと鑑賞前にトイレに行ったのに、アイスコーヒーLを買ってしまったばっかりに
中盤以降はトイレとの戦いだった。 相手が睡魔でなくて良かったが。。。
ティーン向け映画をティーンに脚本を描かせたのは名案だが、
3時間の長編を作りたいならば、きちんと大人が練りこんだストーリーと演出にしてほしかった。
主人公は27年ご無沙汰だった全員の携帯番号をちゃんと知っているし。。。
ド田舎少年少女はみな全米的なエリートになっているし。。。
設定では田舎の街の筈が
沢山の若手エキストラが街を歩いていたり、
街の規模と道路と繁華街とホテルと、遊園地と郊外の街なのか住宅地なのか。。。
みなバラバラで統一性がないし。。。
待ち合わせをしなくても、チャイナレストランに同じ日の同じ時間に集まるし。。。
前作はたまたま居合わせた7人グループが主人公だったが、今作もそのままその7人が主人公とは。。。
街に他の人はいないのか?
仕事も何もかも捨てて駆けつける子供の様な心を持った人達には変わりないが。。。
7人が”選ばれし人”なのか?
前作は生命の危機を感じるような本能的な恐怖の連続だったが
今作序盤では驚きこそないが、鳥肌が立つ轟音とドアップのシーンが幾つか在ったが、中盤以降はダラダラと展開
7人グループでも、普通はその中から中心人物を2~3人に絞って、ストーリーを展開させるべきを
ドリフ劇のように、全員にバージョン違いのコントをやらせる時間延ばし作
27年前と現代シーンが多々オーバーラップして出てくるが、似ても似つかない各登場人物には逆効果。
「全作、結末が詰まらない」とはスティーブン・キングの事を言っているのだろうが、本作の方が。。。
あれこれ悪口を書いたが、良い点を述べるなら「ホテル内装の設計は良かった」
この映画を観る位なら、同じピエロ映画「ジョーカー」をお勧めする。
天と地の差とはこの事だ。
この映画は恐怖映画ではなく
「サイケデリック映画」
麻薬を吸って、幻覚を見るとこうなるでしょう。
登場する7人グループは幻覚剤を使っており
7人の幻覚剤使用集団の話でした。
そして脚本もそうした中で、書かれたに違いない。