劇場公開日 2025年4月25日

「内容が薄くて軽くて・・。ハリウッド映画っぽさが延々と続く」マインクラフト ザ・ムービー わさんの映画レビュー(感想・評価)

1.5内容が薄くて軽くて・・。ハリウッド映画っぽさが延々と続く

2025年5月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

単純

中学生になった子供と一緒に見に行ってきました。

ゲーム自体はβ版から遊んでいました。
オープンワールド・プロシージャル生成・サバイバルクラフト、ボクセルという(当時は)唯一無二の個性、レッドストーン回路、、などなど・・マインクラフトの魅力はよく知っています。

しかしこの映画、マリオ映画・Falloutドラマ・ウィッチャー・LAST OF US等と違って、マインクラフトという「ゲームの面白さ」が映画に全く反映されておりません。
映像技術をひたすら見せつけられるという感じでした。

①前フリが長すぎ

「アクアマンの話はもういいから、はよ本編を始めんかい」って思った人は相当多いのでは。すげー丁寧に前フリした割に、本編始まると脇役に成り下がる。
あの前フリいる?なんだったんだ?

②キューブ状だけどボクセルアートじゃない

ピクセル表現と実写の共存が難しかったんでしょうか・・見た目も変にリアルに寄せてしまっていて、ゲームではよく見たら可愛いゾンビ・羊の間抜け面など、可愛らしさが無くなっていました。
モンスター達は手先が器用で、関節はよく曲がり、APEX LEGENDS並のアクロバティックな動きをします。マインクラフトってそうじゃないぞ感。

③サバイバルや冒険がない

ゲームのマインクラフトの最大の特徴は、サンドボックスのオープンワールドサバイバルという点です。
しかしこの映画、主人公の意思による「この世界でどう生活するか」という要素がありません。ゲームは、初めて手に入れた資源で何を作ってどう攻略に役立てていくのか考えるのも面白いのですが、この映画はなんか全部もう用意されてる。建築もレシピもアイテムも。
「敵が出てきた!なんか置いてあるダイヤの剣で攻撃!勝った!」という感じです。行き先も主人公が自分で選んでるわけではなく、「あそこにはこういうものがあるから行くぞ」って言われて動きます。
もちろん行き先には、何かしらの建造物が既に建っています。マインクラフトってそうじゃないぞ感。

④ストーリー主体ではなく、アクシデント主体の進行

特にハリウッド的だな~と思った部分です。
例えば、誰かが転んだという事案が発生すると、そのアクシデントにいちいち大袈裟な起承転結を用意してきます。ゾンビが現れただけで大袈裟、トロッコに乗ると大袈裟、エリトラで飛ぶと大袈裟。ゲームだとアクシデントが起きたとき、「あっ・・」ってなって死を覚悟するんですけどね。
しかし初見のものをすぐに使いこなし、機転を利かせ、咄嗟の判断によってギリギリで助かる人間御一行。マインクラフトって・・(略)

⑤笑わせようとしにきてるシーンが全部スベってる

劇場に子供も結構いたんですが、、ドラえもんの映画のほうが笑い声が多いという悲しさ。
海外ではウケてるんでしょうか?ギャグセンスというよりは文化の違いかもしれません。が、文化が違うのでやはりスベってます。
(でも自動焼き肉マシーンのところは良かった。)

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監督?脚本家?は、マインクラフトがなぜ面白いのかを理解していないんだと思いました。サンドボックスでもない、プロシージャルでもない、サバイバルでもない。ゴールが用意されていて、クリアできるように作られている、クオリティの低いアドベンチャーモードをプレイしたような感覚です。
ノッチ(元々の開発者)はガッカリしてるのでは。

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