アリー スター誕生のレビュー・感想・評価
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ガガとブラッドリークーパーの歌声が私の心に沁みて それだけで泣けま...
ガガとブラッドリークーパーの歌声が私の心に沁みて
それだけで泣けます。
歌は歌詞がいいとか悪いとか関係なく、音楽が良ければ
それだけで涙が出ます。
ミュージカルとかはそんな感じだけど、
ミュージカルではないのに大号泣。
ストーリーは物凄くありきたりで
ツマラナイとさえ思えるかも知れないけど、
2人のお互いを求めている姿に胸打たれます。
クーパーが優男すぎて
惚れますなアレ。
アリーの売れっ子になっていき、ジャックが好きではないジャンルの歌を歌っている時は
私もジャックと同じ気持ちで
そんな身体強調したり、ダンスしたりしなくていいのに。。。って心で思っていました。
そんな遠くに離れていく妻を何も言わずにドラッグやアルコールで抑え、更に悪化させてしまう夫の孤独。
2人の目の演技が素晴らしかった
あと
男の人は ボヘミアンラプソディーで
女の人は アリースター誕生
をおススメしたいって思いました
アリーがレディー・ガガになる映画。
ガガ好きなのでかなり贔屓目に観ても最後は歌に号泣。
ストーリーは終始切ない。最初から二人が幸せになれないのは分かってしまったから。でも、ジャックがケガをしたアリーのためにスーパーで買った冷凍グリーンピース?で手当してあげるシーンが素敵。二人の幸せの絶頂は出会いのこの時だったと思う。
アリーがスターになっていくガガの演技は
素晴らしい。
Lady Gaga以上にBradley Cooperが輝きを放っている
観終わった後は、「後味が悪い」というのが感想です。(決してダメな映画という意味ではないです。)
全ての映画がハッピーエンドである必要ではないですが、、、
この二人(Bradley Cooper&Lady Gaga)には幸せになって貰いたかった。
残念だったトコロとしては、、、
また、前半の展開が素晴らし過ぎて、後半に物足りなさを感じてしまいました。特に二人が出会い一気に接近していく「Shallow」の誕生秘話から「Always Remember Us This Way」までの盛り上がり展開は時間を忘れ、見入りながら心のなかで拍手を送りながら涙を溢れさせてしまいました。
見どころとしては、、、
「売れた事に嫉妬する」のではなく「好きであったパートナーが変わっていく」事への不安、そして自分自身が変わっていく不安。それを分かって貰いたい気持ちをうまく伝えれない男を無茶苦茶共感する存在感を出したBradley Cooperの演技と歌声は本当に一見の価値ありな映画だと思いました。
Lady Gagaが主演である事に注目がいきがちですが、Bradley Cooperの歌声は本当に本当に素晴らしいと思います!!!
この感動は映画館で観なければ半減すると感じました。映画館での迫力を感じれるシーンがいくつもあるので、是非とも映画館で鑑賞して頂きたい一作とオススメしたいです。
ドラマと音楽が見事に噛みあった秀作
歌手を夢見ていたが、現在はレストランの裏方をしているアリー(レディー・ガガ)。
唯一夢を繋いでいるのは、週末に、ドラァグクイーン・バーのショウの中で歌うこと。
そんなある夜、人気ロック歌手のジャクソン・メイン(ブラッドリー・クーパー)がふらりと店に立ち寄り、アリーが歌う姿を目にする。
彼女の歌を聴いて、図らずも涙したジャックは、ショウの後にアリーを店の外に誘い、街なかを彷徨する・・・
といったところから始まる物語で、何度か映画化されている『スタア誕生』のリメイク。
これまでに観たのは、前々回のヒロイン=ジュディ・ガーランド版と前回のバーブラ・ストライサンド版で、前回から40年ぶりのリメイクになる。
今回も、前回と同じく、スター=歌手の設定。
話はわかっている。
既にスターの立場にある男性が、無名の原石の女性をみつけ、彼女が輝くのと反比例して、男の方が堕ちていく・・・
その枠組みは変わらない。
が、今回は、男性側にかなりの比重が置かれていて、人物設定が深い。
これまでの、堕ちていく過程がどことなく通り一遍だったのに比べると、今回は、はじめから堕ちるべく萌芽がある。
ジャクソンの過去、父との確執、兄との確執、生まれつきの聴覚難、そして症状の増悪・・・
そういったものから、逃れたいかのように、ステージ以外では酒とドラッグに浸っている。
これがドラマに深みを与えた。
(まぁ、女性からみたら、甘ったれている・・・という印象もあるかもしれないが)。
なので、ヒロイン側の人物設定がやや弱く(といっても、家庭背景などはきっちり描かれている)、音楽に対する情熱がややブレているようにも見える。
(というのは、成功するにしたがって、レディー・ガガ本人にしかみえないようなシンガーになってしまう)。
だが、これも最後の最後で帳消し、ジャクソンと出逢ったときの音楽への想いを取り戻し、彼への愛として歌い上げるから。
とにかく、音楽シーンが素晴らしい。
試写会の前説で、音楽シーンは同時録音だったとのこと。
ほんとか?とも思うが、たしかに「生」の雰囲気が充分に出ている。
特に素晴らしいのは、ふたりがはじめてステージで歌うシーン。
これはまさに圧巻。
ドラマと音楽が見事に噛みあった秀作でした。
ごめんなさい、無理でした
以下、合わなかった理由です。
好きだったひとは読まないでください。お願いします。
1
Lady Gagaの歌がうますぎて、デビューできないのマジ?ってなる。
あと、デビューできない理由が顔っていうのは無理がありすぎる。意味がわからない。。
2
Jack、初対面の人間にベタベタ触るな。
3
Allyの父親、娘(女)がいないからって台所と居間を散らかすな。腹が立ちます。自分で片付けろ。同僚も、禁止されてるならタバコを吸うな。
4
Jack、Allyが売れるからって、顔にケーキを擦り付けるな。最低だ。あの場面、なんなの?いる?不愉快
他にもたくさん不快で不可解な場面があり、高評価なのが謎です。Gagaの歌は素敵です。
最後もなんか...はあ...って感じだった。。。
Golden globeは、Hereditaryをノミネートしてください。
さすがにちょっと
最初の3分で最後までの展開が全て読めてしまいます。
そしてその通りになります
特に誰かの演技が下手とか、演出が悪いとかいうことは全くないんですが最初から最後までずっと既視感が抜けない映画
脚本が問題なのか...
ガガの歌唱力は確かにさすがですが
書き下ろしの曲も shallow 以外はあまり
映画というよりは長めのMVといった感じ
映画を見て時間を損したと思ったのは久しぶりでした
10代の頃に見ていれば感動出来たかもしれません。すごくすごく普遍的でローコンテクストな、アメリカらしい映画です
苦しい
個人的にものすごくショックだった。自殺シーンが尾をひいて、最後までもやもやが消えなかった。
自分は自殺しなくてよかった、自殺はやっぱりいけないと思った。もし自殺していたら、あんなにも周りを苦しめていただろう、と気づいた。「苦しんでいたことを自分に言ってくれなかった」と周りもずっと苦しみ続ける。こんな苦しみがあるだろうか。
友人が、あのまま彼が生きていたら、アリーも駄目になっていってしまっただろうと言っていたが
ではどうしたらよかったのだろう…。
彼女の魂の叫びのような歌声で、多くの人が魅了されたことは確かだが、果たして彼女は幸せなのか。
わからない…。
ただ確かなのは、彼女は自分の置かれている現実を見つめ、苦しみから立ち上がり、また歌い始めたこと。
長い
試写会で見ました。
中高生が書いた夢小説をハリウッド予算で作った映画って感じ。
それかレディーガガ信者のための映画。
歌唱パート以外がダルすぎる。
顔が悪くてデビューできんとか嘘すぎない?
普通に美人だしスタイル良いやんけ〜!
レディーガガはさすがに良かったけどブラッドリークーパーの歌声はイマイチだと思った。
全米大人気の歌手設定ならもう少し声に説得力のある人にして欲しい。
主人公アリーの一般人時代がドン底ではなくそこそこ楽しそうに生きてるのでスターになったカタルシスがあまりない。
ジャックが最後までどうしようもない男だったのがここまでご都合主義できた話なんだからもう少し何とかならんのかいと思った。
曲もシャロウ以外これといって印象に残らなかった。
同じ歌手として夢を掴む映画ならパティ・ケイクスみたいなドン底からやって欲しいしみんなパティ・ケイクスを見て欲しいほんと面白いので。
涙ポロポロです
「IN THE SHALLOW、SHALLOW」、「IT THAT ALRIGHT」、「I"LL NEVER LOVE AGAIN] などの印象的な曲が映画の中で繰り返し流れるが、今回、ブラドリー クーパーとレデイ ガガの二人の名前で「A STAR IS BORN」というタイトルのサウンドトラックが出た。映画の中で歌われる曲は、みなレーカス ネルソン(ウィリーネルソンの息子)が、レデイ ガガと話し合いながら合作したとされる。映画はブラドリー クーパーが初めて監督した作品。
ストーリーは
カルフォルニア。
アリーは、昼間レストランのウェイトレスをして働き、夜は小さなゲイバーのステージで歌を歌わせてもらっている、シンガーソングライターだ。リムジンカーの運転手をしている父親とその仲間3人の運転手が住む家に同居している。父親は自分がフランクシナトラよりも歌が上手かったことが、唯一の誇りで家ではいつもオペラが鳴り響いている。
一方、ジャクソン メインはカーボーイハットをかぶりジーンズ姿で、ヘビーなカントリーロックを歌う大スターで、彼のステージには何万人ものファンが駆け付ける。ステージに立つ前、彼は酒をあび、コカインを吸う。ステージの爆音で片耳は難聴になっていて、治療を必要としている。けれど彼は、気にしていない。
ある夜ステージの後、飲み足りないジャクソンは運転手に無理を言って車から降りて、小さなバーに入る。そこはドラッグクイーンの店だった。呼び込みの青年ラモン(アリーの親友)に勧められるまま店のショーを見ていると、シャンソン「バラ色の人生」LA VIE EN ROSEを歌う娘がいた。そこで歌い手のアリーとジャクソンは出会う。アリーのもとボーイフレンドに、いちゃもんを付けられ、アリーがその男をぶん殴るハプニングがあり、ジャクソンはアリーを外に連れ出して、殴って赤く腫れたアリーの拳を手当てする。夜明け前のドラッグストアの前で二人は話をする。どうしてシンガーソングライターとしてデビューしないの? アリ―は、「だって私の鼻が大きすぎて歌手としてまだまだだって、人はいうんだもの。」ジャクソンはアリーの額から鼻にかけて指でなぞっておまじないをかける。アリーは、夜空に向かって自分で作った「SHALLOW」を歌って見せる。
翌日はジャクソンのステージがあるので、舞台横で見られる招待券をアリーは渡される。でもアリーは仕事、仕事。朝、職場に着いて仲良しのラモンと仕事を始めようとすると、気難しいマネージャーは、いつものように嫌みばかり浴びせかける。アリーとラモンは二人顔を見合わせて、その場でウェイトレスとウェイターの服を投げ捨てて、ジャクソンのドライバーが待つ車に、二人して飛び乗る。ジャクソンの個人用の小型飛行機に乗って、ジャクソンの歌う会場に。ステージでジャクソンは、アリーが駆け付けたことを知ると、「友達を紹介するね。」と言って「SHALLOW」を歌い始める。二人で歌う歌だから、ただ舞台横で見ているわけにはいかない。アリーはラモンに押されて、舞台に進み出てジャクソンとデュエットを歌う。その夜、二人は結ばれる。一方アリーの歌唱力は、大型新人登場のセンセーションを起こす。ジャクソンは、アリーとの関係を深め、コンサートツアーをすっぽかし、マネージャーに愛想をつかされる一方、アリーは人々に注目されるようになりイギリス人のマネージャーがつくようになる。順調に売れ出すアリーを後目に、ジャクソンには仕事が来なくなり、酒とコカインの日々が繰り返されるが、アリーのジャクソンに対する尊敬と愛情は変わらない。もと仲間だった親友の家に転がり込んでいたジャクソンを迎えにきたアリーにジャクソンはギターの弦の端で作った指輪を差し出す。それを見たジャクソンの親友家族は大はしゃぎ。今から結婚しちゃえよ。と、、二人はその日のうちに、彼らに祝福されて結婚する。
アリーの歌が売れ、バックシンガーやダンサーが付くようになり大忙し。仕事が来ないジャクソンに昔のマネージャーが、ボーカルじゃないが、後ろでギターを弾いてみろと言ってくれる。昨日まで自分がスターだったというのに、若い下手な歌手の伴奏を弾く屈辱。
アリーはグラミー賞候補者となる。.授賞式で感謝のスピーチをしているアリ―の前に泥酔したジャクソンが現れる。アリーはジャクソンが祝福に来てくれたと思い、ジャクソンをステージで迎えるが、舞台の真ん中で、意識不覚のジャクソンはオシッコを漏らす。
そんなことがあってもアリーはジャクソンへの愛は変わらない。アリーに支えられてジャクソンは施設に行ってアルコール薬物中毒の治療をする。回復してこれからアリーと一緒にコンサートツアーに行こうと予定を立てた。しかしアリーが出かけている間にアリーのマネージャーが訪ねてくる。マネージャーは、アリーの成功を願うならば2度とアリーの前に姿を現すな、と言う。それでジャクソンは、、。
ジャクソンとのお別れ会の会場で、アリーは、「わたしを支えて。ジャクソンを愛してくれた皆さんの力で最後の歌が歌えるように、どうぞ私を支えてください。」と言って、「I"LL NEVER LOVE AGAIN」 を歌う。
というおはなし。
もう、涙ボロボロです。よくあるお話でストーリーが単純。それだけに共感も得られやすい。レデイ ガガの歌唱力、音感の良さ、魂を吐露する歌を歌う自作自演の様子が素晴らしい。本当に天才的な歌い手だ。そして、彼女の素顔の美しさ。自分の主張をはっきり持った、実力のある歌手だが、彼女がまだ32歳と知って、そのあまりのマチュアなことに驚いた。
生粋のニューヨーカーのシンがーソングライターで、ファッションアイコン。6グラミー賞受賞、世界で最もベストセリングアルバムを出し続けている歌手。女性への暴力と差別に反対するアクテイビスト。癌治療ファンデーションにも、野生動物保護活動にも関わっていて毛皮取引に反対してア二マル柄の服に血を体に塗りたくってパフォーマンスをした事も記憶に新しい。今回トランプ大統領の使命した最高裁判所判事の就任に対しても強い反対声明をしていて、この映画のためにTVショーやインタビューに応じるごとに、この女性差別主義者の判事就任に抗議している。右腕の裏側にトランペットのタットーを入れている姿が可愛い。
映画を監督、主演したブラデイ クーパーは43歳。3年続けて世界で最も高い出演料を取る俳優の一人だそうだ。4回アカデミー主演候補、2ゴールデングローブ賞。長い事テレビシリーズ「セックス アンド シテイ」シリーズに出演して人気を得て、映画「ハングオーバー」2009、「アメリカンスナイパー」2014、芝居で「エレファントマン」を主演。30代でアルコールと薬物中毒で苦しんだ経験も持っている。
この映画は4回目の「スター誕生」のリメイクだ。
オリジナルは、1937年、ウィリアム ウェルマン監督、ジャネット ゲイナーとフレデリック マーチのカップル。30年代のデプレッションから戦争前後の暗い世相のなかで、ノースダコダ生まれの、美人でない、ごく普通の女の子がスターになる夢を見てそれを実現する物語に人々は夢中になった。そしてフレデリックが落ち目になって死んでいったことに、人々はさんざんと涙を流した。サイレントムービーの時代だ。ジャネット ゲイナーは最初のアカデミー主演賞受賞者となった。
次に出て来たのは17年後の1954年。ジュデイーガ―ランドとノーマン メインで、ノーマンも妻を歌手として成功させた後、自分が売れなくなって、妻がグラミー賞受賞する場で、「俺は仕事が欲しいんだ。」と叫んで、式をめちゃくちゃにした末、飲んだくれて水死する。
その次に22年後 1976年に出て来たのが「A STAR WAS BORN」だ。バーバラ ストレイザンと、クリス クリストファーソン。彼はグラミー賞受賞のステージに酔っぱらって登場して、「この賞は俺が欲しい。」と、これまた絶叫した末、自動車をぶっ飛ばして事故死した。バーバラの歌唱力は素晴らしいが、久しぶりに映画を観てみたらバーバラの話をする声のピッチが高くてものすごく不快だった。話し声は低くないと説得力がないし、落ち着かない。画面が変わるごとにバーバラが派手な70年代の服をつっかえとっかえして出てくるのにも不自然でおかしい。70年代の映画って、こんなだったんだ。
そしてこの最新版、2018年ブラデイ クーパーの作品がなんとオリジナルからは、81年目に再登場したわけだ。いかに男が外面に反して、内部が弱くて嫉妬深くて、ロクでもないかを示している、、、、のかしら。4人の男が居る。1937年に女房がオスカーを獲ったことで嫉妬して死んだフレデリック、1954年に女房のトロフィーをつかんでダダをこねた末、水死したノーマン、1976年に女房のトロフィーを持って「俺がこれ欲しい」と叫んで車で暴走死したクリス。そして、2018年にステージで泥酔してオシッコを漏らしたジャクソン。こんなことで良いのか。おとこ。
ショービジネスにとって、どんなに歌手が歌い手として優れていても、レコード産業や、関連雑誌やマスメデイアのパペット、繰り人形でしかない。どんなに創意あふれる感受性の豊かな歌い手も、それを宣伝して売り出し、マネージする人無くしては世に出ることができない。またいったん世に出てしまったら自分だけの意志で、歌を作り続けることができなくなる。資本主義、商業主義社会で歌い手がプロであり続けるためには、捨てなければならないものが多すぎる。人を生かすも殺すも商売次第だ。
しかしこういった商業主義的エンタテイメントの世界の冷酷さとは別の、次の課題として、男が女房の尻の下で、自分の尊厳を保って生きて行けるのかどうかという男の課題。人は一人前になるために人気歌手の荷物持ちをして奴隷のように尽くし、やっと一人前になって栄光の時代を迎えても、それは長く続かない。ならば次世代に人気を譲って、落ち目になったら再びバックコーラスで歌うなり、荷物持ちを引き受けるなり、伴奏者になったりしておとなしく仕事を続ければ良いのだ。職業に貴賤なし。女房の収入が多ければ、その尻の下で家庭を支えればよい。定年まで働いてそれなりの業績を残し、退職金は動けなくなった時のためにとっておき、再就職してタクシーの運転手になったり、マクドナルドの皿を洗ったり、ビルの掃除をしたりして、元気で人の役に立っていることを、自分で祝福してやればよいのだ。人はそうやって人生を生きているのではないか。死なないでください。
映画の最後の方で、泣き崩れるアリーに、もとジャクソンのマネージャー(サム エリット)が言う。「アリー、自分を責めちゃだめだよ。悪いのはジャクソン。これはジャクソンの問題なんだ。これがジャクソンの人生だったんだ。」そのとうり。74歳の名優、サム エリオットがかっこよくキメている。ジャクソンは深く深く文字通り子供の様な純粋さで妻を愛していた。だからもう行き場がなかった。死ぬしかなかったのだ。
小さなことだけど、アリーのマネージャーを快く思っていないジャクソンが、ぶしつけに「あんた、ソックス履いてないじゃん。」と言う。イギリス人のマネージャーは、にっこり笑って靴下を履いてないように見えるけど、丁度靴に隠れるように靴下履いてるんだよ。と言って靴下を見せる。いま、ヨーロッパの男のファッション雑誌で、昔みたいに長い靴下を履いているようなモデルは居ない。みんな素足だ。流行に鈍感。アリゾナみたいな田舎からきてカントリーなんて、どんくさい歌を歌ってるアメリカ人にはわからないことだけどね、、、というニュアンスが会話に垣間見られてすこし笑った。
アレーの親友のゲイのラモン(アントニー ラモス)が、端役だけれどアリーのことを一番よくわかっている友達として出ていて、彼がとっても素敵。爽やか青年で忘れ難い。こんな人とアレーがずっと一緒に暮らしたら、こんな辛い思いをしなくて良かったのにね。
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