「カガ様映画女優デビュー」アリー スター誕生 だいふくさんの映画レビュー(感想・評価)
カガ様映画女優デビュー
レディー・ガガは本作で初の主演女優としてのデビューでしたが、全く問題なかったですね。むしろ堂々とした演技で、初の主演ということは全く感じさせられない姿でした。
監督&主演男優は、ブラッドリー・クーパーです。本来、クリント・イーストウッドが映画化する予定であったところを、交代したということですが、びっくりはその音楽の才能。俳優さんでこのギターと歌の実力はすごいです。
さて、映画の中身ですが、スターに上り詰めていく女性アリーと逆にスターから堕落していく男性ジャクソンの二人を愛を描きます。二人の心情の変化がまさにこの映画の重要な部分です。
特にジャクソンの心理変化が痛々しく悲しい。アルコール依存症の彼が、自身が才能を見出したアリーの活躍への喜び反面、遠い存在となり音楽性が異なっていくアリーへの嫉妬が入り乱れる姿は、男性としてよくある心理でもあるのですよね。
そしてアリーの心理も激動でした。バーのダンサーからジャクソンに見つけられスターまで駆け上っていく姿は、まさに彼女自身もその変化についていけずに、悩みつつも周りに影響され、彼女自身が少しでもジャクソンの気持ちに気づいていれば、結末は変わったのでしょう。
映画としては、途中ちょっと主演二人の事ばかりを主体に描きすぎて、だらけた感も感じでした。もう少し二人だけでなく周りの人たちとのドラマも入れ込んでみても良かった気がします。
でも、ガガ様の素晴らしい歌声や音楽がガツンと入ってくるので、うまく音楽をおり交ぜた作品でした。
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