「We're far from the shallow now. 切ない。」アリー スター誕生 アキ爺さんの映画レビュー(感想・評価)
We're far from the shallow now. 切ない。
ちょっと待って。これってあのマネージャーが酷くないですか?せっかくリハビリ施設に入ってアルコール依存性から脱却しよう、アリーと一緒にやっていこうって時にあのマネージャーの心無い言葉!酷くない?マジあり得ないんですけど。なんか、最後ハッピーエンドを望んでたんですが「スタア誕生」ってこういう話なの?
この「スタア誕生」は今回で4作目らしいのですが、昔の作品は古すぎて観たことありません。というわけで変に色眼鏡無しで観る事ができたのですが、最後が切ない!邦題は「アリー」っと銘打ってありますが、確実にジャックのお話ですよね。アリーの為にとは言え自殺しなくってもいいのに!!
レディ・ガガはデビュー当時日本でまだ全然売れてない頃から注目していたのですが、まさかここまでビックになるとは!?鼻が大きいって言われたのは実際にあった話で、初期のPVで素顔を分かりにくくしているのはコンプレックスを隠す為ですよね。
日本では残念な事に奇抜さだけがクローズアップされてる印象なのですが、実はけっこう本格派なアーティストで大御所トニー・ベネットとデュエット・アルバムを作ったりもしてます。個人的に4thアルバム「Artpop」辺りは残念な仕上がりで一時離れていたのですが、「Cheek to Cheek 」からの「Joanne」は上手く方向転換してて好きなアルバムです。
最近は「アメリカン・ホラー・ストーリー」でゴールデングローブ賞主演女優賞(TV部門)を取ったりと歌手業から離れてる感じだったのですが、本作では存分にガガさんの歌声を堪能する事ができました。
初監督だったブラットリー・クーパー上手いですね!歌も上手かったですし、俳優に近い距離のカメラワークも攻めてる感じで良かったです。追い付け追い越せクリント・イーストウッド!ですね。
本作最初はビヨンセをキャスティングする予定だったみたいですが、正直ビヨンセじゃなくって良かったと思います。ビヨンセだったら力強すぎでしょう。確かに本作もアニーが売れた後にはガガさんにしか見えなくなりましたが。特にガガさんを観てれば観てる程ガガさんでした。そこはもうちょっと音楽の作風変えるなりでガガ色を払拭してほしかった所ではあります。
最後の演出もベタと言えばベタですが、しっかりグッとくるベタで良かったです。それでも(繰り返すようですが)ジャックの自殺は納得いかないですけどね!あー、良かったけどなんかスッキリしない!!