「ガガ様は素晴らしいのだが何かが足りない」アリー スター誕生 めいべいびーさんの映画レビュー(感想・評価)
ガガ様は素晴らしいのだが何かが足りない
「あのレディー・ガガ初主演」「歌唱力は十分として演技力は?」的な雑念が混じっての鑑賞となってしまい、シンプルに楽曲と物語を味わえなかったなぁ・・・と反省。
批評家の高評価も「名作のリメイクに挑戦したレディー・ガガは合格点をとれるか」みたいな観点から採点して、「OK、素晴らしい」って流れなんじゃないかと、余計なことを考えてしまった。
そもそも何度もリメイクされている作品ですから、ツボを押さえた感動的な作りですし、大はずれせず楽しめます。
ラストで大泣きする人は多いはず。
しかし観終わった後「何かが足りない」気がするのは、今の時代にガガ様が演じるからこそ、1937年の当初公開時のストーリー(=いささか古典的)に現代的な捻りを加えるとか、彼女らしい(=フォークソングではない)パフォーマンスを打ち出すといった新しさが欲しかったのかも。
無理矢理マンガ「ガラスの仮面」の登場人物で例えれば、姫川亜弓さん主演で完成度の高いものを観させていただきましたが、個人的には北島マヤさんが演じたときの予想外の驚きを期待していました、ってことになるのかな?
コメントする