「ハッピーなクリスマスを過ごすために回避すべき映画」アリー スター誕生 takfさんの映画レビュー(感想・評価)
ハッピーなクリスマスを過ごすために回避すべき映画
なんのひねりもない筋書きなのはいい。
最初からストーリーの妙など求めていないのは「ボヘミアン・ラプソディ」と同じで、お馴染みのスターが華やかに時には切なく音楽にのせてテンポよくシンデレラブストーリー(造語)を紡いでくれればそれでいいのに、ことごとく期待を裏切ってくれる。
感情移入しにくいキャラクター達が今いち背景が分からない中でトントン拍子にそうなるであろうと思っている展開で進んでいくが、アリーが初めて観客の前で歌声を披露する序盤のハイライトまではそれなり。
それ以降は、いつのまにか音楽はミュートになり、何のカタルシスも無い平坦な物語が続きひたすら下降線をたどり、クライマックスであるはずのグラミー授賞式も心底どうでもいいと思えてくる。
そこに至るまでの終盤は特に話が重い、暗い、そしてとにかく冗長。無駄にワンシーンが長くテンポが悪い。繰り返される長台詞に、また退屈な時間を過ごさなければならないのかとウンザリさせられる。
何より言いたいのはアップが多くやたらカメラが揺れるため非常に観にくく余計にイライラが増長される作りになっていること。こればかりは何がしたかったのか全く理解が出来ない。
素敵な音楽とラブストーリーを期待して幸せな気分で映画館を出たい人たちは観てはいけません。
2時間かけてでも一瞬のレディー・ガガのオッパイに1800円の価値を見出せる人にだけオススメします。
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