「ガガは勿論の事、ブラッドリー・クーパーの歌声が圧巻!」アリー スター誕生 HALU6700さんの映画レビュー(感想・評価)
ガガは勿論の事、ブラッドリー・クーパーの歌声が圧巻!
Tジョイ京都 試写会にて。
ジュディ・ガーランド主演版『スタア誕生』(1954年)、映画業界から音楽業界に舞台を移したバーブラ・ストライサンド主演版『スター誕生』(1976年)の過去2回のリメイク版は未見ですが、今回、2018年の3回目のリメイク版、レディー・ガガ主演の『アリー/スター誕生』を試写会で鑑賞。
全米では批評家も大絶賛した今年度のアカデミー賞最有力候補と言われているらしいですが、果たしてそんなにも称賛されるほどの映画なのかと少々疑問が残りましたね。
お話しの筋書き自体は、かなり単純だし、映画が始まって30分もすれば、おおよそラスト前までは先読み出来る展開でしたからね。
ブラッドリー・クーパー演じる国民的有名歌手のジャクソンが自身の生い立ちを語る中で、そのラストもちょっと見えてしまう辺りからも、お話しの展開にひねりが無くてイマイチ目新しさにも欠けたようにも思えましたね。
あの後味を悪くして涙を誘うようなラストの展開も、私は好きではなかったです。
何よりも、様々な依存症や心の病などと闘ってる人々を失望させるようなラストでは、泣くに泣かれなかったです!
ですので、映画のお話しの出来栄え自体は、★3つくらいでしたが、流石のレディー・ガガによる圧倒的な歌声と、そして、本業のガガの声量は勿論の事、有名ミュージシャンのジャクソン役のブラッドリー・クーパーのもの凄く渋い、あたかも魂の雄叫びのような声量が実に圧巻でしたので、その点を★1つ分加味しまして5点満点中4点評価くらいが相応しい作品かと思いました。
映画自体は、イマイチながらも、劇中の歌は、サントラ盤が欲しくなるほど素晴らしくて聴き応えがありましたし、予告編で再三流れる「シャロウ」という曲も映画館の音響効果が良いシアターで観ましたら、凄く胸に響くような歌声で感動させられましたので、特に、音楽好きな人ならば、それを目的に鑑賞に行かれるのも良いかも知れないですね。
Rockというよりも、むしろカントリー音楽っぽい劇中曲がメインでしたが、現代が、ヒッップホップ全盛の時代だからこそ、歌詞や歌声で勝負するカントリーミュージックっぽい歌をアリー役のガガにも歌わせた点については、批判的意見も散見しているようですが、私は良かったと思っています。
私の場合には、鑑賞環境については、ドルビーサラウンドシステム7.1のスクリーン完備のTジョイ系列のTジョイ京都にて試写会の鑑賞をしましたので、音響効果がかなり凄かったので、是非、鑑賞の際には、この作品は、映画を観ると言うよりも音楽を聴く作品という点からも、出来ますれば、ドルビーアトモスやIMAXシアターなど音響設備が良い劇場での鑑賞がお薦めですね!
私的には、この作品も、音楽映画的には素晴らしかったのですが、QUEENのフレディ・マーキュリーの半生を描いた映画『ボヘミアン・ラプソディ』での感動ほどに何回もリピート鑑賞したくなる様な作品でもなかったですね。