「ベラーズはずっとベラーズです!」ピッチ・パーフェクト ラストステージ 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
ベラーズはずっとベラーズです!
大学のアカペラ部の奮闘を描いて人気の青春音楽コメディ第3弾にして完結編。
ベラーズも大学を卒業し、晴れて社会人に!
常に明るく元気なベラーズらしく、充実した社会人生活を送ってるかと思いきや…。
音楽プロデューサーになったベッカ。
が、音楽性の違いでバンドと対立。
会社をクビに…いや、衝動的に辞めてしまう。
同窓会。ベラーズが久々に集う。
皆、社会人生活が上手く行かず、悩んでいた。
大学生活だって全てが順風満帆ではなかった。
結成時は何度も何度も衝突したり、晴れの舞台で大醜態を晒しちゃったり…。
でも、その果てに掴んだコンテスト優勝。
あの頃の輝きを…。
もう一度、皆と歌う事が出来れば、元気や勇気の糧となり、変われるかもしれない…。
そんな時、オーブリーの軍人である父のコネで、米軍慰問ツアーに参加する事に。
ベラーズ、夢にまで見た再結成!
ツアーは他のバンドとの対決方式。
勝てば、有名DJとコラボ。
アカペラvsバンドの異種対決ながら、歌バトルは見物!
やっぱり、『ピッチ・パーフェクト』と言ったらこれに尽きる。
今回ちょいと趣向は変えているものの、基本は変わらず。
ベラーズの軽妙なやり取り。
いい男を見ると、気持ちが浮き足立っちゃう。
エイミー鉄板の下ネタ。
そして勿論、キュートなアナ・ケンドリック。
だけど今回、ストーリーがちと弱かったかな…。
サイドストーリーとして挿入されるエイミーと父の確執。
娘が可愛い穏やかな父親かと思いきや、とんだイカレ野郎!
エイミーに遺された金目当てで、何とベラーズを人質に取ってしまう…!
救出に向かうベッカとエイミー。
映画違いのアクション・シーンや爆破シーンありで、オイオイ…。
って言うか、このシーン、本当に必要あったのかな…?(?と思った映画の冒頭シーンでもある)
アメリカン・コメディがシリーズされるに連れ、サービス精神旺盛に…いや、過剰にヘンな方向に行っちゃう典型。
今回も色々あったベラーズ。
最後も思わぬ事態が。
DJから抜擢されたのは…。
断るが、それを後押しする仲間たち。
その舞台。一人ではなく、仲間たちも壇上に誘う。
皆で歌ってこそベラーズ。
これはベラーズたちのラストステージなんかじゃない。
彼女たちの栄えあるネクストステージへ!
ベラーズはずっとベラーズです!