心と体とのレビュー・感想・評価
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悲しみに寄り添う映画。
自分で自分の心がつかまえられない。
自分で自分の体がつかまえられない。
苦しい。ほんとに苦しい。
誰かがいてくれてはじめて、自分の心も体もつかまえられるのかも知れない。
孤独が無音を運んでくる。悲しみや苦しみを逃れようと慣れた手つきでガラスを割り、手首を切るシーンが怖ろしかった。悲しかった。
世の中にはこんな世界を生きている人がたくさんいるのだろう。
自分も身に覚えがある。死に誘われるような経験がある。
この映画はそんな世界に寄り添っている。
ラストはあまりにハッピーエンド過ぎるが、そんな『寄り添う』というやさしさが満ちあふれていて素晴らしい。
そのやさしさの象徴である主役の男性がよかった。痩せ我慢の紳士ぶり、かっこよかった。ちょっとイーストウッドの男っぽかった。エッチで紳士、痩せ我慢。
素晴らしかった。
発達障害者の話
心にじんじんくるラブストーリー
人を豊かにするのは、やはり人
不思議な魅力と幸福感
異色のラブストーリー
ハンガリー映画はおそらく本作が初。アカデミー賞で外国語映画賞にノミネートされていたので鑑賞。
ストーリーは障害をもつ男女が同じ夢を見ることから親しくなり、恋に発展してゆく…というもの。
まず、脚本は自分の好みだった。今までありそうで無かった異色のストーリーで、二人の男女の感情が繊細なタッチで描写されている。とてもわかりやすいストーリーだし、テンポも割とスローなので気兼ねなく見れる。
アレクサンドラ・ボルベーイの演技はかなり良かった。精神的に障害を持った女性を見事に演じていた。
カメラワークなどの演出も良かった。演出からもポップな雰囲気も伝わってきたし、自然光を使っていたからかナチュラルだった。
「心と体と」この題名の意味は、恋愛をするためには相手と心と体を通わせ合う必要があるということだろうか。それとも、恋愛を通して心と体が成長するということであろうか。いずれにせよ、恋愛には何かしらの変化が伴うということを意味しているであろう。
その心と体の変化の描写が本作ではユニークで、見ていてどこかほっこりする。
一風変わった恋愛映画を見たい方にはおすすめ。
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