心と体とのレビュー・感想・評価
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私には合わなかった!
予告編の鹿の映像が美しくて、
同じ夢を見る男女と言うのも如何にもヨーロッパ映画的で
惹かれたし…とりあえずそこに星一つ。
他の方の評価は高いけど
私の性分として、
自分が好きになれない人物に主人公が恋をすると、
そこで拒否反応を起こします。
この映画の男優さんのビジュアルが全く好きになれないタイプ!
でもでも、見た目はダメでも、
その役柄に良いとこがあれば惚れる気持ちが解るんだけど、
冒頭から、相手の女性を男目線で見てる感がバリバリで
そう言うのは男性の習性で仕方ないのかもしれないけど
女性が初出勤の日に、早く職場に馴染んで貰う為と言いながら
社員食堂でいきなり真正面に座って声をかけて来る上司って!!
イタリア男の様な陽性な女好きは許せるんだけど
正反対のなんかヌル~っとした空気感で~。
私的にはもう、気持ち悪いパワハラ親父!でしか無かったです。
そんな親父に自分の夢を知られたく無い!ここでシャットアウト!
女性向きの映画では無いかも〜
月に10本程、映画館で映画を観る中途半端な映画好き的には
鹿の映像が繊細で美しくてそこはおとぎ話の様なんだけど
食肉屠殺場と言う、紛れも無い死の工場との対比が
夢と現実の落差として結構凄い感じです。
そこに面接に来た
血なんか全然平気と言い放つ若者に面接官が
「殺される牛への哀れみも無い人は、いつか心をやられてしまう」
とか
人に触れる事、触れられる事に精神的な嫌悪を抱く女性主人公が
やがて殺される牛に触れて、
命の感触や温かみに慣れようとするシーンは
なにかとても象徴的な気がしました。
心に引っかかったのは、そこだけ。
若くて美しい女性が、
愛すべき美点の見つからない中年に惚れてしまうと言う脚本は
単に男の妄想を形にしただけの
マスターベーション的な作品に思えて全然好きになれないんです。
だから私の評価は低いです。
@もう一度観るなら? 「二度と観たく無い!」
5/16追記
この映画がまさかの女性の脚本家兼監督でちょっと信じられない!
好みの差なんだろうか?
兎に角、私には合わなかった!
連続する写真作品のような固定フレーミングの美しい映像
かなり変わった設定だが、まぎれもなく惹かれあう男女を描いたラブストーリーである。
2017年の第67回ベルリン国際映画祭の最高賞、"金熊賞"を受賞を受賞しただけてなく、先日の米アカデミー賞外国語映画賞にもノミネートされている。日本では小規模な公開だが、世界的評価の高い作品である。
ブダペスト郊外の食肉処理場が舞台。毎日、食肉牛が屠殺されている。そこで欠員補充のため臨時採用された代理職員のマーリア。若く美しいが、人間関係が苦手で孤独な独身女性である。また上司の部長エンドレは片手が不自由な中年男性で、バツイチの独り暮らし。エンドレは職場に馴染めないマーリアを気にかけている。
そんなある日、職場で起きた事件がきっかけで、2人がたまたま同じ夢を見ていたことが明らかになる。夢の中では"雌雄の鹿"が登場して、その風景も行動も一致している。その夢は一晩だけでなく、翌日以降も夢でつながる2人は、徐々に近づいていく。
職場も私生活も孤独で不器用な2人は、いわゆる"面倒くさい部類の人間"かもしれない。マーリアは美人なのに恋愛ベタな"こじらせ女子"である。そんな2人の様子が滑稽で、ほのぼのとする。
牛の屠殺は、それを食肉として活用する"つながる生命"の比喩であり、淡々と血が流れる風景がたびたび使われる。雌雄の鹿、人間の男女の営みも"生命"の象徴である。
鹿を捉える映像が美しい。高画質な映画である。計算され尽くしたフォーカス移動は、実にプロフェッショナルな仕事だ。
固定カメラで被写体を捉えるフレーミングが印象的。ほとんどパン(レンズを振ること)を使わず、定まったカットはひとつひとつが美しい。まるで連続する"写真"を見ているような完ぺきな芸術性に唸る。
そんな監督は、18年ぶりに長編を手懸けるハンガリーのイルディコー・エニェディ。約30年前のデビュー作品「私の20世紀」(1989)は、カンヌ国際映画祭カメラドール(最優秀新人監督賞)を受賞している。新作が18年ぶりになった理由は、予算をはじめ、単に製作条件が揃わなかっただけらしいが、久しぶりで"最高賞"というのも凄い。
(2018/4/25 /新宿カリテ/シネスコ/字幕:西村美須寿)
悲しみに寄り添う映画。
自分で自分の心がつかまえられない。
自分で自分の体がつかまえられない。
苦しい。ほんとに苦しい。
誰かがいてくれてはじめて、自分の心も体もつかまえられるのかも知れない。
孤独が無音を運んでくる。悲しみや苦しみを逃れようと慣れた手つきでガラスを割り、手首を切るシーンが怖ろしかった。悲しかった。
世の中にはこんな世界を生きている人がたくさんいるのだろう。
自分も身に覚えがある。死に誘われるような経験がある。
この映画はそんな世界に寄り添っている。
ラストはあまりにハッピーエンド過ぎるが、そんな『寄り添う』というやさしさが満ちあふれていて素晴らしい。
そのやさしさの象徴である主役の男性がよかった。痩せ我慢の紳士ぶり、かっこよかった。ちょっとイーストウッドの男っぽかった。エッチで紳士、痩せ我慢。
素晴らしかった。
発達障害者の話
心にじんじんくるラブストーリー
人を豊かにするのは、やはり人
不思議な魅力と幸福感
異色のラブストーリー
ハンガリー映画はおそらく本作が初。アカデミー賞で外国語映画賞にノミネートされていたので鑑賞。
ストーリーは障害をもつ男女が同じ夢を見ることから親しくなり、恋に発展してゆく…というもの。
まず、脚本は自分の好みだった。今までありそうで無かった異色のストーリーで、二人の男女の感情が繊細なタッチで描写されている。とてもわかりやすいストーリーだし、テンポも割とスローなので気兼ねなく見れる。
アレクサンドラ・ボルベーイの演技はかなり良かった。精神的に障害を持った女性を見事に演じていた。
カメラワークなどの演出も良かった。演出からもポップな雰囲気も伝わってきたし、自然光を使っていたからかナチュラルだった。
「心と体と」この題名の意味は、恋愛をするためには相手と心と体を通わせ合う必要があるということだろうか。それとも、恋愛を通して心と体が成長するということであろうか。いずれにせよ、恋愛には何かしらの変化が伴うということを意味しているであろう。
その心と体の変化の描写が本作ではユニークで、見ていてどこかほっこりする。
一風変わった恋愛映画を見たい方にはおすすめ。
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