「この映画の中では鹿は神聖さの象徴」心と体と 桜3さんの映画レビュー(感想・評価)
この映画の中では鹿は神聖さの象徴
彼女の不器用さに不覚にも涙してしまった。えぐられた。
私はこの映画の彼役としては、
この俳優は好きじゃない。
ただ、夢の鹿と繋げてみると許せるのだ。
単なる鹿のドキュメンタリー映像なら、鹿の様子をここまで強烈に神聖には感じれなかったろう。
主人公の女性の親密になることへの恐れが際立っていた。
動物なら自然なことなのだが。
他者の行動に依存するというのは、自分がない、ということ。
元々はあるものも、抑圧されれば育たず埋もれて、あったことすら気づかない。
例えば親の教育だったり、学校教育だったり。
繊細であることが、マイナスに働く。
管理されて死んでいく牛逹も象徴的だった。
観るのも悲しい、辛い。
せめてもの弔いとして主人公の男性はそこに勤めているような。
この映画から人間も神聖さを取り戻す時だよ、というメッセージを私は受け取った。
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